第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループでは、トータルヘルスケア戦略に基づき、医薬品・健康食品・化粧品・日用品を販売するとともに、処方せん調剤や地域の医療関係者と連携した在宅医療に取り組む「調剤併設型ドラッグストア」、地域のかかりつけ薬局として北海道から九州まで全国に展開する「調剤薬局チェーン」の経営のほか、訪問看護事業や医療機関の開業支援事業などの医療・ヘルスケア事業、海外向けの商品供給・貿易事業を展開しております。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、2027年2月期を初年度とする新たな5か年の中期経営計画を策定しました。最終年度である2031年2月期において、売上高1.6兆円以上(年平均成長率 10.0%以上)、営業利益率5.5%以上、EBITDA売上比率7.2%以上、ROE15%以上をKPIとして掲げ、また、投資と財務健全性の両立を図るべく、ネット有利子負債/EBITDA倍率3.0倍以下、ネットD/Eレシオ0.6倍以下を指標に設定し、事業戦略と財務戦略の両輪で企業価値向上を実現してまいります。

 

(3) 経営環境および優先的に対処すべき課題

今後のわが国経済につきましては、賃金や雇用情勢の改善による個人消費の更なる持ち直しや選別消費による高付加価値商品の需要拡大が期待されます。一方、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給不安や、電力・物流・建築コストの上昇、商品の安定供給への影響など、先行きの不透明な状況が続くものと見込まれます。

ドラッグストア・調剤業界におきましても、テクノロジーの急速な進化や消費行動の多様化に加え、異業種を巻き込んだM&Aや合従連衡による大手企業主導の再編が加速していくものと見込まれます。さらに、調剤報酬改定により、対物業務から対人業務へ評価の重点が移るなか、企業間競争と薬局の選別が一層激しさを増すものと想定されます。

このような環境のもと、当社グループは、ドラッグストア領域におきましては、購買データに基づくアプリクーポンのセグメント配信を、よりお客様一人ひとりに最適な販促へと進化させるとともに、バックオフィス業務の標準化・AI化などの本部DXを推進し、売上拡大と生産性向上の両立に努めてまいります。

調剤領域におきましては、調剤報酬改定への迅速かつ的確な対応を進めるとともに、高度な専門性を要する処方せん応需や訪問調剤を一層強化します。併せて、対物業務のDX化及び人員配置の適正化を推進し、生産性の向上と対人業務の充実に努めてまいります。

M&A・提携領域におきましては、株式会社セキ薬品との商品調達や店舗展開等における早期シナジー創出に努めてまいります。加えて、引き続きスギ薬局と阪神調剤薬局(旧I&H株式会社)のシナジー効果創出を通じたグループ統合価値の最大化を図ってまいります。

 

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

当社グループは地域の人々の生活に密着した企業として、経営理念の実践により、社会課題を解決し持続可能な社会の形成に貢献することが持続可能な企業成長につながると考えております。また、「サステナビリティ基本方針」を定めるとともに、2021年には重要課題(マテリアリティ)を検討し、5つのテーマと16の重要課題(マテリアリティ)を設定し、課題解決に向けて取組を行っております。なお、当社グループのサステナビリティ推進に関する考え方や取組の詳細は、当社企業WEBサイトに掲載している“統合報告書”をご参照ください。

 

「サステナビリティ基本方針」

当社グループは、環境と社会の様々な課題に真摯に向き合い、企業活動を通して、健康で元気な人を増やし、活

力ある社会を実現するため、ステークホルダーの皆様と協働し、「地域社会」の持続可能な発展に貢献する企業を目指します。

 

5つのテーマと重要課題(マテリアリティ)

テーマ

重要課題(マテリアリティ)

主な取組

健康的なコミュニティ

手ごろで質の高い

ヘルスケアサービスへのアクセス向上

・カウンセリング機能を持つ店舗の拡充

・オンラインサービスの拡充

・データに基づくヘルスケアサービスの提供

・医療・介護・ウエルネス等の新規事業の創出・拡大

医療の安全性確保と医薬品の適正管理

・ヒヤリハット事例の収集と教育、インフラ整備

・医薬品、医療機器の安全な回収

・デジタルを活用した医療品などの情報提供

生活の利便性向上と地域への支援

・商品、サービスへのアクセス向上

・在宅患者様向けの医療・介護サービスの拡大

・地域・団体などへの活動支援

地域の健康教育と患者様支援

・予防とケアを目的にした情報提供の拡充

・患者様および患者様家族などへの教育・啓発

・患者様および患者様家族などへの支援

患者様の治療効果の向上

・服薬フォローの実施によるアドヒアランス向上

・ポリファーマシー回避による治療効果向上

・医療機関への情報提供による治療効果向上

災害・防犯に対する強靭な社会づくり

・強靭な店舗およびインフラの構築

・地域の災害被災者への支援

サステナブルな取引関係

商品による豊かな暮らしへの貢献

・健康に配慮した商品の提供

・高付加価値商品の開発強化

商品の安全・安心の確保

・商品の品質保証体制の確立

・適切な情報開示

・エシカルに配慮した商品の展開強化

責任あるサプライチェーン

マネジメント体制の構築

・サプライチェーンの適切な管理

・サプライヤーとの円滑なコミュニケーション

・次世代物流ネットワークの構築

・BCP対応

・ロジスティクスのサービスプラットフォーム化/データ活用・自動化

地球環境への

貢献

脱炭素社会の実現

・再生可能エネルギーへのシフト

・温室効果ガス排出量の削減

・ライフサイクル全体での環境負荷低減

循環型社会の実現

・水資源の保全に向けた店舗づくりの推進

・製・配・販連携による資源循環の推進

 

 

テーマ

重要課題(マテリアリティ)

主な取組

健康的な職場環境

人財の育成

・社員の能力開発研修の充実

・ジョブ型の人事制度への転換

・活躍のための場と機会の積極的な提供

・次世代経営人財の戦略的育成

・人財ポートフォリオと戦略的人事DX構築

健康で安全な働き方への改革

・健康経営の推進

・社員の安全に配慮した職場づくりの推進

・働き方改革の推進

多様な人財の活躍

・ダイバーシティを念頭に置いた場と機会の創出

・多様な働き方を支援する制度の拡充

・挑戦と多様性を促す企業風土改革

コーポレート・ガバナンス

個人情報保護と情報セキュリティの強化

・個人情報保護の強化と教育の徹底

・情報セキュリティ体制の強化と教育の徹底

コーポレート・ガバナンスの強化

・取締役会の実効性の強化

・コンプライアンス教育の徹底

・リスク管理体制の強化

・透明性の高い対話と情報開示

・グループ経営管理のデジタル化

・資本効率を意識した経営

 

重要課題(マテリアリティ)のテーマに対するKPI

テーマ

KPI

健康的なコミュニティ

・デジタル会員アプリ(スギ薬局、お薬、walk+)DL件数:1,760万件(2025年度末実績)

・地域連携薬局/専門医療機関連携薬局の展開強化

・コミュニティスペースを強化した店舗の展開強化

・訪問調剤サービス提供の年間延べ患者様数: 24万人(2026年度末)

・AED設置店舗比率:100%(2026年度末)

サステナブルな取引関係

・お取引先様行動指針の運用強化

・PB商品の品質管理体制の強化

・環境に配慮したPB商品の展開強化

地球環境への貢献

・廃棄削減に向けた取組の強化

・CO2排出量削減に向けた取組の強化

健康的な職場環境

・健康診断/特定保健指導の受診率向上

・女性管理職比率:30%(2029年度末)

コーポレート・ガバナンス

・リスク管理体制の強化

・情報セキュリティ体制の強化

 

 

 

(1)ガバナンス

当社は、サステナビリティ経営の推進を目的に、代表取締役社長の諮問機関としてサステナビリティ委員会を含む各委員会を設置しており、グループ全体を通じた戦略および取組を検討し、代表取締役社長に報告、提言を行っております。更に、定期的に重要事項を取締役会に報告、提案を実施しております。

 

委員会の機能

委員会

機 能

議長・委員長

2025年度開催数

サステナビリティ委員会

サステナビリティ委員会は、スギ薬局グループ全体の事業活動を通じた社会・経済の持続的な発展、および社会との共通価値の創造に関する事項を審議することを目的とする。

代表取締役社長

2回

リスク委員会

スギ薬局グループ全体の国内外におけるさまざまなリスクに関する事項を審議するとともに、リスク管理の進捗と対策の有効性を検証し、リスク管理の実効性を高めることを目的とする。

代表取締役社長

14回

投融資委員会

スギ薬局グループ職務権限規程に定める一定額以上のM&A・出資・子会社・合弁会社設立等およびこれらに関する資金融資等に関連する事項等について審議することを目的とする。

代表取締役社長

9回

情報セキュリティ委員会

スギ薬局グループ全体の情報セキュリティ対策について、継続的に強化・改善するための事項を審議するとともに、情報セキュリティに関する啓発と教育を行うことを目的とする。

執行役員

SCM・DX・コーポレートブランディング担当

4回

安全衛生委員会

スギ薬局グループ全体の労働災害の未然防止、社員の安全と健康確保、快適な職場環境の形成に関する事項を審議するとともに、安全衛生に関する啓発と教育を行うことを目的とする。

執行役員

人財・管理・リスク担当

12回

開示委員会

スギ薬局グループ全体の法定・適時・任意開示や非財務情報を含む報告書等の透明性・適時性・公正性を確保し、各報告書の整合性を審議することを目的とする。

執行役員

経営企画・財務担当

14回

 

 

 

(2)戦略

 サステナビリティ経営を推進する上で、特に重要な①気候変動リスク、②人財戦略について下記に記載してお

ります。

 

①気候変動リスクについて

 ・TCFD提言への対応

  当社グループは、2021年12月にTCFDの最終報告書の趣旨に賛同しました。今後は、TCFDが推奨する枠組み

(「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標及び目標」)に沿って情報開示を行い、気候変動問題に対する取組を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 ・シナリオ分析

 気候変動が当社グループに影響を及ぼすリスクと機会は、IPCC第5次評価報告書やIEA WEO NZEシナリオ

等に掲載されている“1.5℃、4℃シナリオ”等を参照し、将来予測に基づく各種パラメーターを収集した上

で、評価を行いました。

 

リスク・機会の評価

分類

評価

 

+1.5℃の世界における評価

+4℃の世界における評価

移行リスク機会

政策

規制

炭素価格

リスク:

炭素価格導入により、支出が増加

リスク:

炭素価格の影響は限定的

リスク:

サプライチェーン全体で、商品やサービスの生産・調達に関するコストが増大し、支出が増加

フロン規制

リスク:

店舗におけるノンフロン設備等の導入に伴う支出が増加

技術

物流効率

機 会:

物流効率化による支出の削減

市場

電気価格

リスク:

電気価格の増加により、支出が増加

評判

顧客の好み

リスク:

 

機 会:

環境配慮商品、サービスの遅れによる売上の低下

サステナブルな消費ニーズをとらえたPB開発による売上増加

機 会:

サステナブルな消費ニーズをとらえたPB開発による売上増加

EV充電

機 会:

充電環境拡充により顧客来店頻度の増加

物理的リスク機会

急性

異常気象

激増

リスク:

店舗休業、客数低下により限定的に売上減少

リスク:

店舗被災による休業増加、客数低下で売上が大幅に減少

リスク:

自然災害増加による保険料の値上がりが発生し、支出が増加

機 会:

防災、備蓄関連商品の売上増加

機 会:

 

リスク:

防災、備蓄関連商品の売上増加

店舗被災による修繕支出増加

慢性

平均気温

リスク:

気温上昇に伴う空調関連の支出増加

リスク:

気温上昇に伴う空調関連の支出増加

生産・入荷

リスク:

原材料の生産悪化による仕入れ原価高騰による支出増加

 

 

 

②人財戦略について

 当社グループは、「社員が最も大切な財産」という考えに基づき、経営戦略と融合した人財戦略を推進しています。「社員一人ひとりの働きがいの向上」と「個々の力を引き出すことによる目標達成」を重要視点とし、長期的に必要とされる企業を目指しています。人事制度改革と働き方改革をはじめとした、社員の働きがいと成長を伸ばし、安心につながる人財戦略を推進した結果、2018年から離職率は半減し、エンゲージメントも年々向上するなど着実に成果が出ています。この成果を礎に、新たな中期経営計画の人財戦略を開始します。

 

 

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(3)リスク管理

 当社グループは、持続的な企業価値の向上と、新中期経営計画(2026年度~2030年度)を実現するため、事業戦略の進化に伴い拡大・複雑化するリスク群に対し、予防的・能動的に対処することを基本方針としています。

新中期経営計画では、戦略的M&Aの本格的な活用、戦略的レバレッジ活用、海外展開及び新規事業領域への注力等を打ち出しており、当社グループが直面するリスクの範囲・性質は従来から大きく変化しています。

当社グループは、リスクの全体像を「事業戦略・市場環境」「法規制・制度」「商品・サービス」「自然災害・感染症等」「情報セキュリティ」「人財・組織」「コンプライアンス・レピュテーション」「サプライチェーン」「投資・財務」の9大分類に整理し、業界共通の枠組みに準拠した網羅的な管理体制を構築しています。

リスク管理体制は、取締役会が内部統制システムの整備・運用状況を監督し、代表取締役社長の下にサステナビリティ委員会、リスク委員会、投融資委員会、情報セキュリティ委員会、開示委員会を設置しています。リスク委員会は社内の委員に加えて、社外取締役及び外部の有識者で構成され、国内外の上述の各リスク項目のリスクを管理しています。投融資委員会は、社内の専門部署からの委員を拡充し、投融資案件の精査・PMI状況のモニタリングを強化しています。各委員会では、優先度を整理のうえ取締役会に報告し、対応方針の決議を経たうえで、PDCAサイクルにより継続的に改善を図っています。また、危機発生時には、別途「緊急対策本部」を設置し、迅速かつ適切に対応できる体制を整えています。

 

 

管理すべきリスクの主な事例

大分類

中分類

リスクの主な事例

1. 事業戦略・

市場環境に

関するリスク

競争環境の変化

・同業他社・異業種(EC、コンビニ、食品スーパー等)との競争激化

・大規模M&Aによる業界再編・寡占化の進展

・ドラッグストア業態の同質化、価格競争の激化

市場・出店環境

・少子高齢化、人口動態の変化に伴う商圏縮小

・新規出店の遅延、出店候補地の取得難

・既存店の競争力低下

M&A・投資

・M&A・新規事業投資の効果未発現

・のれん等の減損

2. 法規制・

制度に関する

リスク

医薬品・医療制度

・薬価改定・調剤報酬改定による収益性の悪化

・医薬品医療機器等法(薬機法)等の改正に伴う対応コストの増加

関連法規制

・食品衛生法、景品表示法、個人情報保護法等の改正

・税制・会計基準の改正による業績影響

3. 商品・

サービスに

関するリスク

商品の品質・安全性

・取扱商品(PB商品含む)の不良・異物混入・表示不備によるリコール

・医薬品・健康食品等の副作用、健康被害

・製造物責任(PL)に基づく損害賠償

サービス品質・安全性

・調剤過誤、医薬品の販売・管理に関する事故

・顧客対応に起因するクレーム

4.自然災害・感染症等に関するリスク

大規模自然災害

・地震・津波・台風・豪雨等による店舗、物流、本社機能、システムの被害

・保有資産の毀損、サプライチェーン寸断による営業活動の停止

気候変動

・気象パターン変化による商品需要の変動、農産物・原材料調達への影響

・GHG排出規制強化等に伴う対応コストの増加(TCFD提言を踏まえた開示)

感染症等

・感染症の流行に伴う経済活動の停滞、来店客数の減少

・従業員の感染拡大による店舗・物流の営業継続困難

5.情報セキュリティ・システムに関するリスク

システム障害

・基幹システム・店舗POS・EC・調剤システム等の障害による業務停止

サイバー攻撃・情報漏洩

・外部からの不正アクセス、ランサムウェア等のサイバー攻撃

・顧客個人情報・調剤情報・従業員情報等の漏洩

6.人財・組織に関するリスク

人財の確保・育成

・薬剤師・登録販売者等の専門人財の確保難、人件費の高騰

・経営人財・DX人財の不足

労務・人権

・長時間労働、ハラスメント等の労務問題

・労働安全衛生上の問題、ダイバーシティ推進への対応遅れ

7.コンプライアンス・レピュテーションに関するリスク

法令違反・不正

・役員・従業員による法令違反、不正行為

・薬機法、独占禁止法、取適法、個人情報保護法等の違反

レピュテーション

・不適切な情報発信、SNS等を契機とした風評の発生・拡散による信用毀損

8.サプライチェーンに関するリスク

調達・物流

・主要仕入先・物流委託先の事業継続性、供給途絶

・原材料・エネルギー価格、為替変動に伴う仕入コスト上昇

人権・環境

・サプライチェーン上の人権・環境問題(強制労働、児童労働等)の顕在化

9.投資・財務に関するリスク

資産価値の変動

・保有不動産(店舗・賃借物件含む)の減損、固定資産評価の下落

・保有有価証券の価値下落

資金調達

・金利環境・金融市場の変動に伴う資金調達コストの増加

 

(4)指標及び目標

 サステナビリティ経営を推進する上で、特に重要な①気候変動リスク、②人財戦略について下記に記載してお

ります。

①気候変動リスクに関する指標及び目標

(脱炭素社会の実現に向けた指標と目標)

指標:・1店舗あたりCO2排出量(スコープ1、2)の削減比率

    ・サプライチェーンCO2排出量(スコープ3)の削減比率

    ・再生可能エネルギー比率

 

 目標:・1店舗あたりCO2排出量(スコープ1、2)削減目標

    2030年度に2014年度比で50%削減

    2050年度に2014年度比で実質ゼロ

・(スコープ3)の削減比率および再生可能エネルギー比率に関しては、目標設定を検討中

 

進捗・現状:

CO2排出量 スコープ1、2の現状

 

年度

2014

(基準年)

2018

2019

2020

2021

2022

2023

2024

2025

店舗数(店)

947

1,190

1,283

1,391

1,483

1,565

1,718

2,185

2,321

排出量

(t-CO2)

112,773

120,826

117,611

126,160

135,149

138,416

152,791

168,288

算定中

1店舗平均(t-CO2)

119.1

101.5

91.7

90.7

91.1

88.4

88.9

92.7

(注1)

算定中

(注1)2024年度より、スコープ1にフロンの漏洩量を含む。1店舗平均はスギ薬局の店舗数(1,815店)のみで算出

※排出係数はロケーション基準(電気事業者別排出係数の全国平均係数)を使用

※社有車ガソリン使用量に基づくCO2排出量は、2020年度実績を店舗数で按分して試算(2020年度以前)

※CO2排出量は、スコープ1、2(自社排出量)を示す

※テナントショップや一部事業所に関しては、算定ロジック精査中

※一部子会社を除く

 

CO2排出量 スコープ3の現状(2024年度スコープ3内訳)

カテゴリ1

購入した製品・サービス

2,419,880

カテゴリ2

資本財

80,092

カテゴリ3

スコープ1、2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動

26,841

カテゴリ4

輸送、配送(上流)

17,165

カテゴリ5

事業から出る廃棄物

5,159

カテゴリ6

出張

2,889

カテゴリ7

雇用者の通勤

11,401

 

2024年度 CO2排出量(t-CO2) スコープ3総計

2,563,427

(注)・カテゴリ8-15に関しては、対象なしまたは算定できていない項目

・カテゴリ4は、単月データを12ヵ月分で推定値を算出

・全カテゴリに対して、数値、算定ロジック精査中

 

②人財戦略について

当社グループは、ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂性)=(個々の違いを受け入れ、認め合い、活かしていく)の拡大に向けて、真剣に取り組んでまいります。

 

人財戦略についての指標および目標

1.女性管理職比率の向上

 指  標 :女性管理職比率

 目  標 :2029年度30.0%

 進捗状況 :2025年度15.0%

 今後の取組:採用活動の強化、就業範囲の拡大、正社員登用の強化、男女間賃金格差の是正、管理職昇進に

       向けての啓発研修、育児休業を取得しやすい環境づくり、キャリア相談窓口の設置、休職中・

       復帰時のフォロー体制

 

2.産休・育休・短時間勤務制度の充実

 指  標 :男性育児休業取得率・育児休業復帰率

 目  標 :100%

 進捗状況 :男性育児休業取得率(2025年度63.7%)、育児休業復帰率(2025年度女性92.4%。男性

99.3%)

 今後の取組:妊娠・出産、育児に関する様々な支援制度、育児短時間勤務制度、育休後も復帰しやすく、

働き続け易い職場環境の創出、男性育児休業取得率の向上

3.男女間賃金格差

指  標 :男女間賃金差異

目  標 :賃金格差の是正

 進捗状況 :男女間賃金差異(全労働者64.4%、正規雇用労働者71.5%)

今後の取組:女性管理職昇進に向けての啓発活動、男性育児休業取得率の向上

 

4.健康経営の推進

指  標 :健康経営の認定

目  標 :ホワイト500の認定

 進捗状況 :「健康経営優良法人」に7年連続で認定

今後の取組:産業保健体制の強化、労働時間の適正化、ワークライフバランスの推進

 

5.障がいがある方の雇用率

指  標 :障害がある方の雇用率

目  標 :2028年度雇用率3.0%

 進捗状況 :2025年度雇用率3.21%

今後の取組:採用活動の強化、支援強化による定着

 

6.職場の悩み・何でも相談ダイヤルの設置

指  標 :職場の悩み何でも相談ダイヤル入電回数

目  標 :適切に現場の相談ができる風通しの良い職場環境の構築

 進捗状況 :2025年度2,009件

今後の取組:営業部門と人事部門が連携して、よせられた声に100%対応することにより、心理的安全性の

高い職場環境の構築

 

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

各リスクに付した「影響度」および「発生可能性」は、過去に発生した事案の実績、保険による補償範囲、賠償責任の上限額等を踏まえた、保険控除後の財務インパクトを基準として、リスク委員会における審議を経て総合的に評価しております。「影響度」は連結業績への金額的影響度の大きさを、「発生可能性」は一定期間内における当該リスクの顕在化頻度を、それぞれ三段階(大・中・小/高・中・低)で示しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) M&Aに伴うのれんの減損(影響度:大 発生可能性:中)

当社グループは、積極的な新規出店に加え、戦略的なM&Aを通じて事業規模の拡大を推進しております。M&Aの実施にあたっては、対象会社の財務内容や収益力について詳細なデューデリジェンスを行っておりますが、買収後の経営環境の変化等により計画通りの収益が得られない場合、子会社株式の評価損やのれんに係る減損損失が発生し、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、買収時におけるデューデリジェンスの確実な実施に加え、PMIを着実に実行し早期にシナジー創出を実現するよう定期的かつ継続的なモニタリング体制を強化しております。

 

(2) サイバー攻撃等による顧客および調剤情報の漏洩(影響度:大 発生可能性:中)

当社グループでは、情報セキュリティ基本方針を定めており、当社グループの保有する情報資産を適切かつ安全に取り扱い、当社事業の継続を確保しておりますが、外部からの不正アクセスやコンピューターウイルスによる攻撃、従業員その他の関係者により情報が漏洩した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、社内に情報セキュリティ委員会を設置し、スギ薬局グループ全体での情報収集・管理体制の強化に努め、情報管理に関わるリスクの分析、評価および対策を講じてまいります。

 

(3) 事業継続を困難にする大規模災害または感染症(影響度:大 発生可能性:低)

大規模な自然災害(地震・台風・洪水等)、感染症の世界的パンデミック、あるいはサイバー攻撃等による基幹システムの障害が発生した場合、店舗設備への物理的な損害に加え、サプライチェーンの寸断、多数の従業員の出社不能、オンラインサービスの停止等により、事業の継続が困難になる可能性があります。

その対応策として、事業継続計画の策定および定期的な訓練、システムの冗長化、情報セキュリティ体制の強化を推進し、緊急時における早期復旧と地域インフラとしての役割継続に努めております。

 

(4) 多店舗展開に伴う固定資産の減損(影響度:中 発生可能性:高)

当社グループは、ドラッグストアおよび調剤薬局の多店舗展開にあたり、多額の有形固定資産、敷金・保証金等の資産を保有しております。今後、激しい出店競争による商圏環境の変化、建築費やエネルギー価格の高騰、人件費・物流費等の店舗運営コストの上昇等により店舗の収益性が低下し、投資額の回収が見込めなくなった場合には、固定資産の減損処理により特別損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、店舗別の収益モニタリングを徹底し、不採算店舗の早期撤退や活性化投資の適正化を判断する体制を整えております。

 

(5) 薬価基準および調剤報酬の改定(影響度:中 発生可能性:高)

当社グループの調剤売上は、薬剤に係る収入と調剤技術に係る収入から成り立っております。これらは、健康保険法に定められた「薬価基準」および「調剤報酬の点数」をもとに算出されており、今後、薬価の引き下げや調剤報酬の算定要件の厳格化等、当社に不利な改定が行われた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、改定内容に合わせて各加算の算定を行えるように、2015年に厚生労働省から示された「患者のための薬局ビジョン」に従い、服薬情報の一元的・継続的把握、24時間対応・在宅対応、医療機関等との連携、健康サポート機能、高度薬学管理機能の整備を進めてまいります。

 

(6) 薬剤師等専門人財の確保および人件費の高騰(影響度:中 発生可能性:高)

当社グループの成長は、専門知識を有する薬剤師や登録販売者をはじめとする優秀な人財に大きく依存しております。労働人口の減少や採用競争の激化により、必要な人財の確保や育成が計画通りに進まない場合、新規出店計画の遅延や接客サービスの低下を招き、業績に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、「人は財産」という理念のもと、ジョブ型人事制度の導入や多様な働き方を支援する制度の拡充、専門教育の充実を図り、従業員エンゲージメントの向上と定着率の改善に努めております。

 

(7) 調剤過誤および医薬品販売管理事故(影響度:中 発生可能性:中)

調剤では、医療事故等により患者様に健康被害を引き起こす可能性がある医療用医薬品を取り扱っております。万が一、調剤過誤による医療事故を引き起こした場合には、患者様への損害賠償責任の発生に加え、社会的信用の毀損等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、当該リスクを経営上の最重要課題と位置付け、薬剤師研修、業務マニュアルの順守、調剤鑑査システムの徹底に加え、社外取締役および外部有識者を含むリスク委員会の設置し、予防と備えの両面からリスク管理体制を構築しております。

 

(8) 地政学的リスク(原材料・エネルギー価格、為替変動)(影響度:中 発生可能性:中)

国際情勢の変化が、原材料・エネルギー価格の高騰を引き起こし、当社グループで利用するエネルギーコストや販売する商品の仕入れコストに影響を及ぼす可能性があります。また、希少資源の供給不足が、様々な設備導入、新規出店等の遅延を引き起こし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

その対応策として、経営のローコスト化を進めるとともに、計画的かつ適切な在庫の確保、調達先・調達方法の多様化によるリスク分散等を実施してまいります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態および経営成績の状況

当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や訪日外国人旅行者数の増加などにより緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響や米国の通商政策の不確実性が経済へ与える影響など、先行きに不透明感が残る状況が続いております。

ドラッグストア・調剤業界におきましては、物価高に伴う消費者の節約志向の継続、薬価改定、異業種・同業種間の競争激化など、依然として厳しい経営環境が続いております。そのような中、ドラッグストア領域では、雇用・所得環境の改善による個人消費の底堅い動きや、商品の価値を厳選する選別消費の強まりを受け、ヘルス&ビューティケア関連商品や日用雑貨・食品等の販売が堅調に推移しました。また、調剤領域では、高齢化の進展に伴い処方せん応需枚数が伸長し、業界全体として堅調な傾向が見られました。

このような環境のもと、当社グループは、ドラッグストア領域におきましては、関東・中部・関西へのドミナント出店を推進するとともに、新店の早期立ち上げやエリアニーズに応じた既存店の改装を実施しました。また、DXの活用・高度化により、お客様一人ひとりの購買データなどに基づいた販促施策など、お客様満足の向上および店舗運営の効率化を図ることで売上と利益の拡大を両立させました。

調剤領域におきましては、調剤室および待合室の拡張・改装を進めるとともに、薬剤師の専門教育の充実や医療機関との連携強化により、高度な専門性を要する処方せんや訪問調剤の応需体制を整備し、処方せんの獲得を増強しました。また、処方せん送信アプリの利用拡大などの調剤DX化、および人員の適正配置を進め、人的生産性の向上を推進しました。

サステナビリティ経営におきましては、脱炭素社会の実現に向け、第三者所有モデルによる太陽光パネル設置店舗を順次拡大しております。また、情報開示の信頼性向上を目的として、温室効果ガス排出量算定に対する第三者保証を取得し、データの正確性と透明性を確保しました。さらに、お取引先様を対象とした人権デュー・ディリジェンスの強化として、プライベートブランドの国内取引先に加え、海外工場および国内物流企業にも対象を拡大して実施しました。

店舗の出退店などにおきましては、110店舗の新規出店と46店舗の閉店を実施するとともに、旧I&H株式会社を含む72店舗の調剤薬局を取得しました。併せて217店舗の改装を実施することで、既存店舗の競争力強化にも努めました。これにより、当連結会計年度末における店舗数は2,321店舗となりました。

以上の結果、この結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は3,110億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ646億15百万円増加いたしました。これは主に金融機関休業日の影響等により現金及び預金が増加したことによるものであります。

固定資産は3,033億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ547億61百万円増加いたしました。これは主に関係会社株式および投資有価証券の取得、繰延税金資産の計上、新規出店に伴う建物及び構築物の取得によるものであります。

この結果、資産合計は6,144億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,193億77百万円増加いたしました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は2,316億52百万円となり、前連結会計年度末に比べ155億73百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が減少した一方で、金融機関休業日の影響等により買掛金が増加したことによるものであります。

固定負債は923億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ640億32百万円増加いたしました。これは主に新規の借入により長期借入金が増加したことによるものであります。

この結果、負債合計は3,240億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ796億6百万円増加いたしました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は2,904億74百万円となり、前連結会計年度末に比べ397億70百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が386億48百万円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は47.3%となりました。

 

b.経営成績

(売上高)

売上高は1兆103億36百万円(前年同期比15.1%増、1,323億14百万円増)となりました。主な増加要因としましては、110店舗の新規出店による事業規模の拡大および217店舗の既存店改装、高齢化の進展による処方せん応需枚数増加による調剤売上の増加、雇用・所得環境の改善による個人消費の底堅い動きや、商品の価値を厳選する選別消費の強まりを受けたヘルス&ビューティケア関連商品や日用雑貨・食品等の販売増加が挙げられます。

 

(売上総利益)

売上総利益は3,212億5百万円(同16.8%増、461億61百万円増)となりました。主な増加要因としましては、物販部門におけるスギ薬局アプリを活用した製配販連携の推進による原価低減、および調剤部門の事業拡大による売上構成比の増加などが挙げられます。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

販売費及び一般管理費は2,726億36百万円(同17.3%増、401億56百万円増)となりました。主な増加要因としましては、インフレに伴う物価上昇や賃上げの影響による建築費および人件費の増加、お買い物時のキャッシュレス決済増加にともなう支払手数料の増加などが挙げられます。

以上の結果、営業利益は485億68百万円(同14.1%増、60億4百万円増)となりました。

 

(経常利益)

営業外収益は、持分法による投資利益の計上等により59億80百万円(同14.1%増、7億37百万円増)となりました。一方、営業外費用は、持分法による投資損失の減少等により44億86百万円(同22.8%減、13億26百万円減)となりました。

以上の結果、経常利益は500億62百万円(同19.2%増、80億68百万円増)となりました。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

特別利益は、負ののれん発生益の計上等により9億71百万円(同25.6%減、3億34百万円減)となりました。

一方、特別損失は、減損損失の計上等により58億63百万円(同12.3%増、6億43百万円増)となりました。その結果、税金等調整前当期純利益は451億69百万円(同18.6%増、70億90百万円増)となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は449億82百万円(同75.1%増、192億93百万円増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ584億14百万円増加し1,111億50百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、867億79百万円(前年同期比134.9%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が451億69百万円、仕入債務の増加額が317億2百万円、減価償却費が176億60百万円、減損損失が57億61百万円、のれん償却額が24億50百万円あった一方で、法人税等の支払額が155億17百万円あったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、696億39百万円(前年同期比109.2%増)となりました。これは主に投資有価証券の売却及び償還による収入が121億59百万円あった一方で、投資有価証券の取得による支出が303億58百万円、有形固定資産の取得による支出が230億89百万円、関係会社株式の取得による支出が232億62百万円、無形固定資産の取得による支出が26億57百万円、差入保証金の差入による支出が25億77百万円あったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、412億13百万円(前年同期比254.3%増)となりました。これは主に長期借入れによる収入が720億円、短期借入れによる収入が260億60百万円あった一方で、短期借入金の返済による支出が454億円、配当金の支払額が63億29百万円、長期借入金の返済による支出が30億89百万円あったことによるものであります。

 

③仕入および販売実績

a.仕入実績

当連結会計年度の仕入実績は次のとおりであります。

 

当連結会計年度

(自 2025年3月1日

至 2026年2月28日)

前年同期比(%)

調剤(百万円)

198,281

138.2%

物販(百万円)

487,676

105.1%

その他(百万円)

2,961

343.3%

合計(百万円)

688,919

113.2%

 

b.販売実績

当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。

 

当連結会計年度

(自 2025年3月1日

至 2026年2月28日)

前年同期比(%)

調剤(百万円)

307,324

140.4%

物販(百万円)

685,218

105.6%

その他(百万円)

17,793

167.0%

合計(百万円)

1,010,336

115.0%

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析および検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。

 

①財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容

当連結会計年度の財政状態および経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.資金需要

当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。営業費用の主なものは、店舗運営に係る人件費および賃借料であります。投資を目的とした資金需要の主なものは、新規出店および既存店舗の改装等による有形固定資産の取得や店舗の賃貸借契約に基づく差入保証金であります。また、事業拡大およびシナジー創出を目的とした戦略的なМ&Aのための買収資金としての資金需要もあります。なお、今後の重要な設備投資の計画につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設」に記載のとおりであります。

 

c.財務政策

当社グループは、新中期経営計画(2026年度~2030年度)の実現に向け、資本効率の最大化と財務健全性の維持の両立を財務戦略の基本方針としています。ROE15%以上を目指す「ROIC経営」を推進するとともに、デットの活用を通じた「最適資本構成」を構築します。

(1)財務目標および財務規律

売上高1.6兆円以上(年平均成長率10.0%以上)、営業利益率5.5%以上、EBITDA売上比率7.2%以上、ROE15%以上をKPIとして掲げ、また、投資と財務健全性の両立を図るべく、ネット有利子負債/EBITDA倍率3.0倍以下、ネットD/Eレシオ0.6倍以下を指標に設定し、事業戦略と財務戦略の両輪で企業価値向上を実現してまいります。

 

(2)キャピタル・アロケーション方針

キャピタル・アロケーションにつきましては、店舗網・DX・サプライチェーン・人財・M&A等の成長機会および生産性向上への投資を優先し、ROEの向上を追求します。併せて、株主還元につきましては、安定的な配当に自己株式取得等を組み合わせることで、株主価値の向上を図ります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、資金需要につきましては自己資金を充当することを基本としております。また、当社および当社子会社は、キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しており、各社の余剰資金を当社へ集中し一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。

 

③重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行わなければなりません。これらの見積りについては過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果と異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

 

5【重要な契約等】

(金銭消費貸借契約)

当社は、2025年9月11日付で財務上の特約が付された金銭消費貸借契約を締結しております。

(1)金銭消費貸借契約の締結年月日

2025年9月11日

(2)金銭消費貸借契約の相手方の属性

株式会社あおぞら銀行

(3)金銭消費貸借契約に係る債務の元本の額及び弁済期限並びに当該債務に付された担保の内容

元本の額 :30,000百万円

弁済期限 :2032年9月17日

担保の内容:無担保

(4)財務上の特約の内容

財務制限条項の主な内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)」をご参照ください。

 

6【研究開発活動】

該当事項はありません。