第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第20期

第21期

第22期

第23期

第24期

決算年月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

2025年12月

売上高

(千円)

3,378,576

3,384,508

5,191,074

6,247,242

6,840,816

経常利益又は

経常損失(△)

(千円)

148,041

183,605

175,425

293,746

299,863

親会社株主に帰属する
当期純利益又は

親会社株主に帰属する
当期純損失(△)

(千円)

131,476

227,627

168,790

240,561

187,586

包括利益

(千円)

135,424

234,136

172,095

247,825

173,133

純資産額

(千円)

983,086

842,138

1,022,308

1,282,134

2,926,474

総資産額

(千円)

1,981,467

1,993,000

2,749,733

3,784,347

5,257,475

1株当たり純資産額

(円)

214.15

178.53

215.42

268.33

518.91

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

(円)

31.67

48.52

35.67

50.53

34.30

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

30.11

34.56

49.17

33.80

自己資本比率

(%)

49.6

42.3

37.2

33.9

55.7

自己資本利益率

(%)

18.3

18.1

20.9

8.9

株価収益率

(倍)

74.7

43.5

35.8

42.3

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

122,231

268,301

99,185

331,256

220,003

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

70,779

144,709

36,117

502,486

267,279

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

252,140

210,163

270,575

558,218

1,078,140

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

675,933

474,194

808,950

1,195,606

2,226,823

従業員数

(名)

98

113

131

157

199

(外、平均臨時雇用者数)

(-)

(-)

(-)

(20)

(-)

 

(注) 1.第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、当社株式が2021年12月27日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から当該連結会計年度末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。第21期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2.第21期の株価収益率については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため、記載しておりません。

3.第21期の経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失の計上は、成長に向けた戦略的な先行投資によるものであります。

4.第21期の自己資本利益率については、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しているため記載しておりません。

5.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向を除き、グループ外から当社グループへの出向含む。)であります。なお、第20期から第22期まで及び第24期の臨時雇用者数については、臨時従業員の総数が従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

6.連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、太陽有限責任監査法人により監査を受けております。

7.当社は、2021年5月24日付で、A種優先株主による取得請求権の行使に基づき、A種優先株式を自己株式として取得し、対価としてA種優先株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、2021年5月31日付で取得したA種優先株式のすべてを消却しております。なお、2021年5月24日開催の取締役会決議により、2021年6月10日付で普通株式1株につき30株の株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたものと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

8.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)は、自己株式を控除した期中平均発行済株式総数により、1株当たり純資産は、自己株式を控除した期末発行済株式総数により算出しております。

9.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第21期の期首から適用しており、第21期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

10.「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を第24期の期首から適用しており、第23期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。なお、2022年改正会計基準については第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱いを適用し、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)については第65-2項(2)ただし書きに定める経過的な取扱いを適用しております。この結果、第24期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第20期

第21期

第22期

第23期

第24期

決算年月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

2025年12月

売上高

(千円)

3,378,576

3,382,068

5,186,462

5,861,316

6,276,872

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

155,236

188,596

172,277

325,480

277,821

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

138,811

232,471

165,643

289,873

200,680

資本金

(千円)

490,213

536,808

540,827

546,884

1,282,493

発行済株式総数

 

 

 

 

 

 

 普通株式

(株)

4,590,620

4,717,020

4,744,920

4,777,620

5,639,420

 A種優先株式

純資産額

(千円)

995,851

849,184

1,025,584

1,335,202

2,992,348

総資産額

(千円)

1,993,440

1,997,874

2,752,194

3,736,888

5,155,047

1株当たり純資産額

(円)

216.93

180.03

216.11

279.44

530.59

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

(円)

33.44

49.55

35.00

60.89

36.69

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

31.79

33.91

59.53

36.16

自己資本比率

(%)

50.0

42.5

37.3

35.7

58.0

自己資本利益率

(%)

19.1

17.7

24.6

9.3

株価収益率

(倍)

70.7

44.3

29.7

39.5

配当性向

(%)

従業員数

(名)

94

111

129

141

171

(外、平均臨時雇用者数)

 

(-)

(-)

(-)

(18)

(-)

株主総利回り

(%)

25.5

65.6

76.5

61.3

(比較指標:東証グロース指数)

(%)

(―)

(93.9)

(90.2)

(83.5)

(89.5)

最高株価

(円)

3,100

2,434

3,990

3,105

2,077

最低株価

(円)

2,000

591

585

1,215

1,173

 

(注) 1.第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、当社株式が2021年12月27日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から当該事業年度末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。第21期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2.第21期の株価収益率については、当期純損失であるため、記載しておりません。

3.第21期の経常損失及び当期純損失の計上は、成長に向けた戦略的な先行投資によるものであります。

4.第21期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。

5.1株当たり配当額及び配当性向は配当を実施していないため記載しておりません。

6.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向を除き、グループ外から当社グループへの出向含む。)であります。なお、第20期から第22期まで及び第24期の臨時雇用者数については、臨時従業員の総数が従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

7.当社は、2021年5月24日付で、A種優先株主による取得請求権の行使に基づき、A種優先株式を自己株式として取得し、対価としてA種優先株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、2021年5月31日付で取得したA種優先株式のすべてを消却しております。なお、2021年5月24日開催の取締役会決議により、2021年6月10日付で普通株式1株につき30株の株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

 

8.第20期の株主総利回り及び比較指標は、2021年12月27日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、記載しておりません。第21期以降の株主総利回り及び比較指標は、2021年12月期末を基準として算定しております。

9.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズ市場におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場におけるものであります。

10.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)は、自己株式を控除した期中平均発行済株式総数により、1株当たり純資産は、自己株式を控除した期末発行済株式総数により算出しております。

11.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第21期の期首から適用しており、第21期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

12.第24期において、2025年3月3日を払込期日とする第三者割当増資による新株発行により、発行済株式総数が800,000株、資本金及び資本準備金がそれぞれ727,600千円増加しております。

13.「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を第24期の期首から適用しており、第23期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。なお、2022年改正会計基準については第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱いを適用しております。この結果、第24期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

 

年月

概要

2002年10月

東京都台東区東上野に有限会社セキュア設立

2004年2月

株式会社セキュアへ組織変更

2005年10月

東京都新宿区西新宿へ本社移転

2006年8月

ドアロック「Sefirio」で経済産業大臣賞を受賞

2010年10月

セキュア第2創業(BtoC ⇒ BtoBへ転換)スタート

オフィス向けの入退室管理システムや監視カメラシステムの本格販売開始

2011年4月

大阪営業所を大阪市中央区に開設

2012年5月

福岡営業所を福岡市博多区に開設

2013年10月

福島オフィスを福島県郡山市に開設

2014年8月

東京都新宿区西新宿 新宿住友ビルへ本社移転

2016年5月

クラウド型監視カメラサービス「Secure VSaaS」リリース

2018年10月

AIによる混雑度見える化クラウドサービス「混雑カウント」リリース

2019年10月

「Security System Lab」を開設

2020年3月

韓国京畿道城南市に新会社SECURE KOREA, Inc.設立

2020年7月

新宿住友ビルB1階に無人型店舗「SECURE AI STORE LAB」を開設

2020年9月

クラウド型入退室管理サービス「SECURE AI Office Base」リリース

2020年11月

監視カメラ映像のAI解析によるクラウド型の混雑度見える化サービス

「SECURE群衆カウントソリューション」リリース

2021年4月

「SECURE AI STORE LAB」を未来型AI無人店舗「DIME LOUNGE STORE」としてリニューアル

2021年6月

綜合警備保障株式会社と共同開発した「ALSOK混雑状況配信サービス」リリース

2021年10月

マスク着用に対応した「顔認証のぞき見ブロッカー」リリース(2024年7月サービス終了)

2021年12月

東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場

2022年2月

名古屋オフィス(現 名古屋営業所)を愛知県名古屋市に開設

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場へ移行

2023年1月

横浜オフィスを神奈川県横浜市に、大宮オフィスを埼玉県さいたま市に開設

2023年4月

広島オフィスを広島県広島市に開設

2023年7月

AIによるレジレス・無人決済店舗 「SECURE AI STORE LAB 2.0」をグランドオープン

2024年1月

株式会社ジェイ・ティー・エヌの全株式の取得に伴い、子会社化

2024年7月

札幌オフィスを北海道札幌市に開設

2024年7月

AI画像解析結果を音声・テキスト・映像で即時通知する「GUARD-FORCE Standard」リリース

2025年1月

クラウド型監視カメラサービス「SECURE VS Cloud」リリース

2025年2月

株式会社メルコホールディングスと資本業務提携

2025年4月

仙台オフィスを宮城県仙台市に開設

2025年4月

株式会社メディアシステムの全株式の取得に伴い、子会社化

2025年6月

愛知県名古屋市 メイフィス伏見ビルへ名古屋営業所移転

2026年2月

大阪府大阪市 淀川6番館へ大阪営業所移転

2026年3月

リコージャパン株式会社と資本業務提携

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、2010年10月に入退室管理システムおよび監視カメラシステムの本格販売を開始して以降、入退室管理システム、監視カメラシステムを中心としたセキュリティシステム構築における最適化を柱に着実に事業規模を拡大してまいりました。

従来、企業におけるセキュリティは「生命と財産の保全」を主目的として位置付けられてきましたが、2010年以降のSNS普及により、「信用」や「評判」といった無形資産の保全も重要な経営課題となっています。加えて、IT人材の不足や基幹システムの老朽化を背景としたDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした「従業員の健康管理」など、企業が対応すべきセキュリティの領域は大きく拡張してまいりました。これらを背景に、セキュリティはあらゆる企業にとって、いまや不可欠な経営基盤の一つとなっております。

一方で、企業が直面する経営課題は、組織体制、事業内容、拠点構成、取り扱う情報資産等により大きく異なり、求められるセキュリティ対策の範囲や水準も多様化しています。従来のセキュリティシステムは、導入そのものによる犯罪抑止効果が中心でしたが、近年では新たな脅威(リスク)への対応やDX推進の観点から、導入後の運用を含めた高度化が求められております。その結果、複数のデバイス間の互換性確保や、膨大なデータを扱うネットワークシステムの安定性とコストの両立、顔認証などのAI(画像認識)技術の適切な実装といった課題が顕在化しています。

こうした環境下において、当社グループは「SECURE AC(=Access Control:入退室管理システム)」「SECURE VS(=Video Surveillance:監視カメラシステム)」「SECURE Analytics(画像解析サービス)」という3つのサービスを中核に、顧客ニーズに応じたデバイスとソフトウェアを組み合わせたワンストップ型のソリューションを提供しております。これにより、中小企業から大企業まで幅広い顧客基盤を有し、2025年12月時点で13,000社以上の導入実績を有しております。

また、当社グループでは、入退室管理システムにおける顔認証システムや、監視カメラシステムの一部サービスにAI(画像認識)の技術を活用しており、外部パートナーから調達した最適なAIアルゴリズムと自社のシステム構築ノウハウを組み合わせることで、システム構築から導入・施工、アフターフォローまで一貫したソリューションを提供しております。また、2010年のBtoB事業への転換以降、物理セキュリティ分野におけるAI(画像認識)技術の研究開発を継続しており、運用を前提とした最適化を通じて、より付加価値の高いサービスの提供を可能としております。

これらのAI(画像認識)技術を実装した物理セキュリティシステムは、防犯の高度化や不正行為の抑止にとどまらず、行動分析による業務改善、マーケティングリサーチ、店舗における省人化・省力化、イベント会場等における本人確認など、セキュリティ領域を超えた用途への展開が可能です。当社グループでは、顧客の業種・業態や多様なニーズに応じてこれらの技術を最適化し、付加価値の高いソリューションとして提供しております。

当社グループの強みは、物理セキュリティシステム導入にかかる一連のプロセスを一気通貫で提供できる点にあり、これまで多くのエンドユーザーやパートナー企業からの信認を得てまいりました。今後も、顔認証、行動分析、人検出、群衆解析等のテクノロジーを既存サービスに付加し、物理セキュリティシステムとAI(画像認識)技術を掛け合わせた「安心」「安全」とプラスアルファの価値を提供することにより、顧客企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援し、広く社会課題の解決に貢献してまいります。


 

(1)当社グループが提供するサービスの内容

当社グループが提供する具体的なサービスの内容は以下の通りとなります。

種類

 商品・サービス

主な特徴

SECURE AC

入退室管理システム

オンプレミス型

入退室管理システム

IP(※1)ベースのオンプレミス型入退室管理システム。顔・指紋・カード・モバイルなど多様なID認証デバイスをサーバーで一元管理し、小規模から大規模まで柔軟に拡張可能。さらに、ビル管理・警備システムとの連動に加え、APIを介して勤怠管理をはじめとする社内システムや他社システムとも連携でき、施設のセキュリティレベルに応じたフレキシブルな運用を支援。

クラウド型

入退室管理システム

SECURE AI Office Base

セキュリティレベルを強化しつつ、利便性高く運用できるSaaS型のクラウド入退室管理システム。フリーアドレスやサテライトオフィスなど新しいワークスタイルに対応し、AI(画像認識)による事前登録者の入退室管理に加え、勤怠管理・在室管理など幅広い管理機能を提供。さらに、測温による健康管理、オフィスの稼働状況/混雑度の可視化、勤怠状況の分析、AIを活用した表情分析など、多角的なデータ分析が可能。

SECURE VS

監視カメラシステム

オンプレミス型

監視カメラシステム

幅広い製品群でクライアントの課題を解決する、オンプレミス型の監視カメラシステム。アナログカメラ、IPカメラ、レコーダーなど多様なラインナップを揃え、規格の異なるカメラも統合して運用可能。カメラ4台の小規模構成から10万台超の大規模システムまで構築・運用が可能。さらに、転倒・うろつき・滞留・エリア侵入・混雑の把握、ゾーン/ラインカウント、プライバシーマスキング、ラインクロス等の検知が可能な専用デバイスも提供。

AI 検知・通知プラットフォーム

GUARD-FORCE Standard

「環境」と「従業員」をAIでリアルタイムに双方向接続する統合プラットフォーム。カメラ映像をAI解析し、顔認識AIやIoT制御の検知・接点入力をトリガーにクラウドへデータを収集。発生した異常や検知結果を、Buddycom(※2)インカムへ音声(読上げ)・テキスト(チャット)・映像で一斉通知し、現場の状況共有と初動対応を迅速化。

また、侵入検知・転倒検知・滞在検知・人物カウント・車両検知・駐車場管理など「数十項目」の検知に対応し、防犯防災の高度化と省人化、従業員の安全性向上、特定人物/逸脱行動の早期検知によるサービス品質向上、既存監視カメラの有効活用までを一体で支援。

クラウド型

監視カメラシステム

SECURE VS Cloud

クラウド型映像監視サービス。SaaS型で初期費用を抑えて導入でき、カメラ・録画をクラウドで柔軟に拡張。多拠点をブラウザ/モバイルアプリで一括管理し、AI検知のイベント通知、AI検索で必要シーンを迅速抽出。権限設定やアラート履歴共有で運用を省力化し、現場対応を高速化。

顔認証システム

Face Tracker

 

AI顔認証技術を採用した監視カメラ用顔認証ソリューション。登録人物、非登録人物を識別し、外部への通知と顔情報を管理する。顔認証によるログ検知によって勤怠管理にも応用可能。

 

 

種類

 商品・サービス

主な特徴

SECURE Analytics

画像解析サービス

客数情報解析アプリケーション

Vemcount

AI(画像認識)専用ステレオカメラで施設の入退場者、滞留人数を正確に計測するサービス。ダッシュボードによる多拠点一括管理が可能。領域制限やアラート出力も可能。

混雑見える化ソリューション

混雑カウント

AI(画像認識)専用ステレオカメラによって人数を計測し、5段階のアイコン表示で混雑具合を見える化するサービス。一般利用者向けにWebサイトにて各種施設(温泉・商業施設等)の混雑具合を表示させたり、従業員向けに社内ポータルサイト等にてカフェ・食堂等の混雑度をリアルタイムで表示することが可能。運営開始後は蓄積した混雑度のデータを解析し、1週間の混雑度予測も可能。

 

※1IP:インターネットプロトコルの略であり、インターネット上で情報のやり取りをする際の通信方式

※2Buddycom:「Buddycom」は株式会社サイエンスアーツの登録商標

 

 

(2)当社グループの事業の特徴

①優れた研究開発力

当社グループでは、AI(画像認識)技術と物理セキュリティを掛け合わせた高付加価値なシステムの創出を目的として、「Security System Lab」「SECURE AI STORE LAB2.0」の2つのラボ(研究開発施設)に加え、韓国京畿道城南市に子会社「SECURE KOREA, Inc.」を保有し、研究開発に取り組んでおります。

 

a 「Security System Lab」(最適化に向けたシステム研究)

物理セキュリティシステムは、メーカーの異なる多数のセキュリティデバイスやソフトウェア、サーバー、ネットワーク機器を組み合わせて構成される高度に複雑なシステムであり、ITネットワークの設計に加え、建築・施工に関する専門知識も求められます。また、物理セキュリティシステムの導入に際しては、適切なデバイスの選定やAI(画像認識)の実装方法について、非常に幅広い分野のテクニカルスキルおよびノウハウが必要となり、デバイスの設置位置や設定方法によって認証精度は大きく左右されます。

当社グループの「Security System Lab」では、こうした多数の構成要素を前提に、顧客が求めるパフォーマンス、安定性およびコストの最適なバランスを実現するシステム構成の研究を行っております。これらの研究開発の成果を最大限に活かすことが可能なデバイスと組み合わせることにより、多様な顧客ニーズに対応した最適化されたセキュリティシステムの構築を可能としております。

AI(画像認識)を活用したサービス(顔認証による入退室管理システムおよびVSの一部サービス)においては、顧客のニーズに応じたAIアルゴリズムについて、性能、コスト、安定性の観点から評価・検証を行い、それを搭載するのに最適なデバイスを選定した上で調達し、AI(画像認識)を実装したアプリケーションの開発を行っております。併せて、こうして最適化されたセキュリティシステムを、物理セキュリティシステム導入にかかる一連のソリューションとして提案できる専門人材の育成についても本Labにて取り組んでおります。

また近年では、店舗や公共の空間における不審行動検知や盗撮行為の抑止・検知といった新たな社会課題に対応するセキュリティソリューションの研究開発にも注力しております。

これらの取り組みにより、当社グループは、AIアルゴリズムの選定からシステム設計、導入・施工、アフターフォローまでを一気通貫で提供できる体制を構築しており、多くのエンドユーザーおよびパートナー企業から高い信認を得ております。

 


 

b 「SECURE AI STORE LAB2.0」(レジレス・無人決済店舗の研究)

「SECURE AI STORE LAB2.0」では、従来使用していた重量センサーや赤外線センサーを使用せず、監視カメラ映像のみを活用して、誰がどんな商品を手に取ったかをAI(画像認識)により認識し、レジ操作を伴わずに決済が完了し、そのまま退店できるレジレス店舗の実験運用を行っております。

当該AIの開発においては、実際の店舗環境で取得したデータを用いた学習が不可欠であることから、実験運用を通じて得られるデータ等を基に、実用性の高いAIモデルの開発を進めております。これにより、無人店舗ソリューションの高度化にとどまらず、リテール企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に資する商品・サービスの開発にも取組んでおります。

 


 AI STORE LABの全景

 

c 「SECURE KOREA, Inc.」(新たなサービスの開発)

「SECURE KOREA, Inc.」は、当社グループの技術力強化および新たなサービスの開発を目的として、2020年3月に韓国京畿道城南市に設立した研究開発子会社です。

「SECURE KOREA, Inc.」には、顔認証技術や映像解析などの分野においてグローバル水準の高度な知見と経験を有する技術者を配置しており、日本国内の「Security System Lab」や「SECURE AI STORE LAB2.0」と連携しながら、当社グループ全体の新たなサービスの開発に取組んでおります。

近年の主な研究開発成果としては「GUARD-FORCE Standard」が挙げられます。

この「GUARD-FORCE Standard」は、AI画像解析やセキュリティセンサー、設備機器などの接点入力と、株式会社サイエンスアーツが提供するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」とを連携することで、常駐警備のDX化や、店舗・工場における安全管理およびマーケティングにも資する新しい形のセキュリティソリューションです。

30項目以上の検知が可能なSECURE AI BOXの侵入者検知および特定方向姿勢検知カウント機能を活用し、立入禁止区域への侵入や不審行動、車両や人の混雑状況、設備異常等のイベントを音声・テキスト・画像で即時に通知できる新システムとして、2024年7月よりサービスの提供を開始いたしました。

 

②顔認証などのAI(画像認識)技術の最適化

当社グループでは、AI(画像認識)技術の代表例である顔認証技術を、カメラなど多数の物理デバイスにおいて最適化して実装することで、高度な認証制度と実運用性を両立したソリューションを提供しております。具体的には、特定の人物の顔特徴を分析して映像から顔を検出し、属性情報を解析した結果をリアルタイムに通知することで入退室管理システムをはじめとする多様な用途に対応しております。

当社グループが提供する顔認証ソリューションは、ビジュアルベース(2D認証)とIRベース(3D認証)の2つの方式を採用しています。

<ビジュアルベース(2D認証)>

撮影した画像から「輪郭」や「目・鼻・口」といったパーツの位置関係を計測し、その情報をテンプレート化することで登録されている人物との照合を行う方式

<IRベース(3D認証)>

ビジュアルベースの情報に加え、赤外線カメラを用いて顔の凹凸等の奥行き情報をデータ化し、より高精度に登録されている人物との照合を行う方式

  当社グループでは、これらの顔認証に用いるアルゴリズムを外部から調達・選択し、物理セキュリティシステムに最適化して実装することで、より高付加価値のセキュリティシステムとして提供しております。その結果、AI顔認証関連商品は、ライセンス・デバイスを合わせて2025年12月末時点で11,630件(うちライセンスは約18%)の導入実績を有しており、入退室管理用途における顔認証の市場シェアは2024年実績で50.0%、2025年見込みで50.8%(数量ベース)となっております(出典:富士経済「DXを実現するセキュリティ関連システム・ソリューション市場の将来展望2025」)。

 

③顧客ニーズに合わせた付加価値の高いサービスの提供

当社グループでは、単一的なサービスの提供に限らず、顧客の多様なニーズに応じて、複数のシステムや機能を組み合わせた高付加価値サービスを提供しております。例えば、入退室管理システムの導入においては、顔認証による施錠管理に加え、勤怠管理、健康管理、オフィス混雑度の見える化などの機能を組み合わせ、顧客ごとの運用や目的に応じた柔軟なソリューションを実現しております。このようなソリューション提供を通じて、当社グループのサービスは、中小企業から大企業に至るまで、幅広い顧客層に採用されております。

 


 

④販売パートナーとの連携

当社グループでは、直接エンドユーザーへの直接販売に加え、幅広い業種の販売パートナー(代理店)企業との連携による間接販売を展開しております。これらの販売パートナーが有する顧客基盤を活用した代理販売を展開していることも大きな特徴であり、販売パートナー経由の売上は全体の約9割を占めております。

販売パートナーは、オフィスデザイン会社・警備会社・OA機器販売会社等、企業におけるオフィス移転や設備更新といった情報を早期に把握できる業種を中心に構成されております。こうした幅広い販売パートナー網の構築により、需要の迅速な把握と提案機会の拡大を図るとともに、顧客ニーズに応じたソリューション提案を可能とし、高い競争優位性に繋がっております。

今後も、こうした販売パートナーの新規開拓、および既存パートナーとの関係強化を積極的に展開し、効率的かつ強力な営業基盤を維持・拡大し続けてまいります

 

(3)事業系統図の概要

当社グループの事業系統図を図式化すると、下記の通りとなります。

 


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

当社セキュリティシステムの開発

役員の兼任2名

SECURE KOREA, Inc.

韓国京畿道

城南市

100,000千

ウォン

セキュリティソリューション事業

100.0

(連結子会社)

 

 

 

 

当社セキュリティシステムの施工を発注

役員の兼任1名

株式会社ジェイ・ティー・エヌ

神奈川県

横浜市中区

13,000千円

電気工事業、電気通信工事業

100.0

(連結子会社)

 

 

 

 

当社セキュリティシステムの施工を発注

役員の兼任2名

株式会社メディアシステム(注)4

福島県

福島市

20,000千円

電気工事業、電気通信工事業

100.0

 

(注)1.当社グループはセキュリティソリューション事業の単一セグメントであるため、「主要な事業の内容」欄には、各関係会社が行う主要な事業を記載しております。

2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

3.特定子会社に該当する会社はありません。

4.2025年4月22日付で株式会社メディアシステムの全株式を取得し、同社を連結子会社といたしました。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

セキュリティソリューション事業

199

―)

 

(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向を除き、グループ外から当社グループへの出向含む。)であります。

2.当社グループはセキュリティソリューション事業の単一セグメントとなっているため、連結会社の従業員数の合計を記載しております。

3.前連結会計年度末に比べ従業員が42名増加しております。主な理由は、2025年4月に株式会社メディアシステムを子会社化したことによるものであります。

 

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2025年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

171

―)

38.3

4.4

5,882

 

(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向を除き、グループ外から当社グループへの出向含む。)であります。

2.平均年齢には、出向者を含まず計算しております。

3.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

4.当社は、セキュリティソリューション事業の単一セグメントとなっているため、セグメント別の記載を省略しております。

5.前事業年度末に比べ従業員数が30名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)(注3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

3.0

33.3

67.1

67.1

100.0

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.正規雇用労働者の男女賃金差異の主な要因については、女性の平均年齢が32.4歳と男性よりも8.0歳若いこと、および男性の管理職比率が高い事によるものであります。女性管理職比率の向上については、今後も管理職への女性登用を推進してまいります。

 

②連結子会社

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。