当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社の基本理念である「企業は社会の公器である」という考え方は、その存在意義を示すもので、「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、利潤を上げることができ、存続していける」という信念を表しています。企業は、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、よき企業として社会から信頼され、共存できると考えております。
(2) 経営環境・経営戦略等
①「2022年4月中期経営計画総括」
当社グループは、企業として収益をあげることにより社会に貢献していくことを目標に掲げ、企業として本来の姿に戻すべきであるという思いから「本来の姿に」をテーマに2022年4月8日に新中期経営計画を策定し、競争優位性のあるプロダクトの開発と事業と人材を創造する会社に生まれ変わるとともに安定的収益を確保し、売上至上主義の経営から利益至上主義の経営を目指してまいりました。しかしながら、当初、計画していました定量的目標については、未達の結果となりました。
計画未達の要因としては、売上面においては、売上計画の50%以上を占めるコスメ事業において、販売戦略の主軸であった新製品の販売が市場における認知が広がらず、当初の予定を大幅に下回ったこと、またサスティナブル事業において、商品化の遅れ並びに大型案件の失注により、本格的な売上計上が出来なかったことが売上計画未達の主要な要因となっております。
②「2024年11月中期経営計画」
当社グループでは、2022年4月に発表した中期経営計画発表以降、利益至上主義を掲げ長期的な企業価値向上を目指した経営を進めてまいりました。しかしながら漸次改善は進んでいるものの未だ営業赤字が継続している状況となっております。そこで一段と加速して経営状態の改善を進め、企業体質の根本的な改革を図ることを目的とした「新中期経営計画」を2024年11月に発表いたしました。今後、当社グループではこの新中期経営計画において策定された経営戦略に基づき経営を進めて参ります。
(ⅰ)テーマ
重視する財務指標
(売上高・売上総利益・営業利益・売上高前年対比)
(売上高) 成長のために各事業で追及
(売上総利益) 収益力強化のために各事業で追及
(営業利益) 経営の基盤づくりのため最も重視する指標
(売上高前年対比) 持続的な高成長を続けるため重視する指標
(ⅱ)VISION 2030 定量的目標
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財務指標
|
非財務指標 |
||||
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2025年3月期 (実績) |
2030年3月期 (目標) |
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2025年3月期 (実績) |
2030年3月期 (目標) |
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売上高 (連結) |
22億円 |
200億円以上 |
CO2排出量 |
98.2tco2e |
50%以上削減 |
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営業利益 (連結) |
赤字 |
15億円以上 |
女性管理職 |
8名(32.0%) |
50% |
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ROIC
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- |
8%程度 |
女性役員 |
1名(14.3%) |
30% |
(ⅲ)事業戦略
マルチチャネルの「販売力」とマーケット・ニーズを捉えた「商品企画力」をコアコンピタンスに、ヒトと地球の美と健康に貢献するバイオテクノロジーとのシナジーの強みを加え、さらに大きな市場を目指して、成長のスピードを加速します。
《コアコンピタンスの確立》
① 商品提案力の研鑽…ECを中心に消費者・生活者への「販売チャネル」を構築
② 商品企画力の醸成…生活者のニーズを捉えたマーケット・インの商品開発
《事業強化の推進》
③ イニミタビリティな技術力の開発…細胞加工・培養や微細藻類養殖等の技術を取得
④ グループ内におけるバリュー・チェーンの開発…バイオテクノロジーによる貴重素材をグループ各社の商品に反映、グループ間のシナジー効果を追求
《成長・事業拡大》
⑤ アジャイルマーケティングの実践…時代・年代等による消費財・生活者の変化を捉え、マーケット/ターゲットの特性に適したアプローチ手法を開発・選択
⑥ 持続可能な社会における新たな事業領域を創出…GHG(温室効果ガス)削減に寄与する新電力やAI、ロボテックス技術を駆使した産業機械などの事業に投資を行い、新たなビジネスモデルを構築
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題力
当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、次のとおりです。
① 低収益事業の抜本的改革及びグループ全体の将来的展開をふまえた事業ポートフォリオの再編による営業
黒字化の達成
当連結会計年度(以下、当期)において、中核事業であるコスメ事業並びにビューティ&ウェルネス事業における営業損失の改善や営業利益増加という改善は見られたものの、当社グループ全体においては、営業損失208,368千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス538,514千円を計上しております。当社グループでは、かかる状況を真摯に受け止め、低収益事業について抜本的な改革を一層進めるとともに、低収益事業の組替えも視野に入れた事業ポートフォリオの見直しも実施し営業黒字化の実現を目指してまいります。
② 中核事業の収益底上げ施策の実施
当社グループの中核事業であるコスメ事業においては、近年、従来からのユーザー層に対する適切なマーケティング施策が行われてこなかったことにより、ロイヤルカスタマーが減少し、それがリテール販売の不振の一因となってきていることから、これらのロイヤルカスタマー層を対象とした、掘り起こしプロモーションを実施し、リテール販売の収益改善を進めてまいります。またもう一方の中核事業であるビューティ&ウェルネス事業においては、TVショッピングでの販売に加え、消費者へ直接販売を行うB to C販売のルートも開拓することによって販売チャネルを多角化し、売上拡大を図り、収益の底上げ策を実施してまいります。
③ 新規事業分野の早期収益化及び収益安定化の実現
当社グループでは、再生医療関連事業及びサスティナブル事業並びにAI・テクノロジー事業を当社グループにおける成長戦略の中核として位置付けております。
再生医療関連事業分野においては、当期においては、売上の主要な柱である原料売上が顧客側の購買計画の変更により、前連結会計年度と比較して、売上が大幅に減少する結果となりました。当社グループでは、かかる状況をふまえ、営業活動の見直しを進め、原料販売チャネルの拡大を図り、売上回復に努めるとともに、今後、販売戦略の重点をより市場規模が大きく成長が期待できる細胞培養加工事業にシフトし、将来的な成長戦略の基盤を確立させ、収益の安定化と拡大を進めてまいります。
サスティナブル事業につきましては、当期において、新たに抗肥満作用や抗アレルギー作用が期待できる「シフォナキサンチン」や高い紫外線遮断機能作用をもつ「シス型フコキサンチン」の開発に成功するとともに、世界的な社会的課題である地球温暖化対策として、牛のげっぷ由来メタンガスの削減効果のある添加物によるソリューションに取り組んでいる「KAGINOWA」プロジェクトでは、100%人工海水によるカギケノリ培養に成功するなど開発に関して着実な成果がありました。しかしながら、当期においてはまだ投資が先行している状況であり、事業としての収益化には至っておりません。従って、喫緊の重大な課題は、投資が継続する状況において、早期に損益分岐点を上回る売上を達成させることであると認識しております。そのため当社グループとしては、当事業における販売チャネルの多角化、新規事業パートナーの開拓、製品の応用領域の拡大、市場への効果的なプロモーションの実施を行い、売上高の早期計上に全力で取り組んでまいります。
AI・テクノロジー事業につきましては、2025年2月28日において株式会社三和製作所の完全子会社化を完了し、本格的な事業展開を開始いたしましたが、当期におきましては、まだ本格的な売上計上には至っておりません。ただし、食品自動化製造機器における先駆的製品であり、主に外食チェーン向けに開発した軟骨自動除去装置については、すでに食品製造過程における試験段階に至っており、来期においての収益化に寄与するものと考えております。また、現在、開発中の放射線測定装置につきましては、主要な機能面については、おおむね開発は完了しており、今後、顧客側のニーズに合わせたカスタマイズ面での開発が行われる見込みです。このような状況において、AI・テクノロジー事業分野の課題は、現行開発製品については、早期の納入を実現するとともに、将来的に、同社が有するAI・テクノロジーを活用し、労働力の将来的な減少に対応していくという社会的ニーズに合わせた、より高度かつ汎用性のある製品開発を実現していくことであると認識しております。
④ 成長戦略実現に必要な経営資源の確保
当社グループでは、2024年11月に、当社グループの成長戦略を策定した中期経営計画(以下、同計画)を発表いたしました。今後、同計画を実施していくにあたっては、資金並びに人材といった経営資源が必要不可欠となってまいります。そこで当社では、資金に関しては2024年11月に第三者割当増資並びに新株予約権の発行について取締役会において決議の上、実施いたしましたが、今後も同計画の実現に必要な資金を確保するために、引き続き、柔軟で機動的な資本政策の実施、有利子負債の活用など多面的な資金調達方法を活用し、必要な資金を確保してまいります。もう一方の重要な経営資源である、人材面におきましては、内部人材に対しては、将来の当社グループにおける成長エンジンの役割を果たす人材の育成を目標とする研修パッケージを策定、実施してまいります。さらに必要に応じて外部からの中途採用についても、多様なチャネルを通じて実施し、必要な人的資源確保に努めてまいります。
当社グループのサスティナビリティに関する考え方及び取組は、以下の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)サスティナビリティ全般に関する考え方
当社グループにとってサスティナビリティとは、当社グループの「企業は社会の公器である」という経営理念に基づき、社会とともに持続的に成長していくことを目指すことです。
当社グループが2022年4月8日に開示した中期経営計画においては、この経営理念を支える3つの基本方針(ひと・しくみ・もの)とかかるサスティナビリティについての考え方をベースとして、企業と社会や自然との共創をすることを目指し、事業とESGを一体化した企業として収益をあげることをテーマとしております。
① ガバナンス
当社グループのサスティナビリティに関するガバナンス体制は、当社の取締役会、監査等委員会、経営会議の3つの会議体が連携し、サスティナビリティの遂行に取り組んでおりますが、主要な業務執行については主に経営会議が担っております。サスティナビリティに関する事案については、毎月1回開催される経営会議において各事業部門及び経営企画部門から報告の上、審議され、方針の決定がされます。また必要に応じ監査等委員会との協議も行われます。取締役会はこれらのプロセスについて、監督を行い必要に応じて対応の指示を行っております。
② リスク管理
当社グループではサスティナビリティに関するリスク管理については他のコーポレートリスクに対する対応と同様に統合リスク管理(ERM)の手法による管理を行っております。統合リスク管理(ERM)の手法により抽出されたリスクについては、毎月1回開催される経営会議において報告され、審議、評価の上、予防、軽減、移転、容認のいずれかの対応が行われます。
③ 戦略
当社グループにおけるサスティナビリティについての戦略は、今般のサスティナビリティの主要な課題となっている気候変動への対応を新たな価値創造の機会として捉えることです。具体的には、当社グループにおける企業活動全体で貢献するSDGsの目標として、事業とESGへの取り組みの一体化を推進するにあたり、その取り組みを「サスティナブル事業」として事業化し、持続可能な社会の実現に向けての取り組みとなります。
「サスティナブル事業」においては、美と健康に関わる微細藻類由来の希少原料である「フコキサンチン」の開発と販売を行なっております。植物である微細藻類は温室効果ガスの一つであるCO2(二酸化炭素)を「利用」し、微細藻類という緑を「培養」することにより、CO2(二酸化炭素)吸収源としての側面も大きく、この事業を推進することにより持続可能な開発目標(SDGs)達成にも貢献してまいります。
またサスティナブル事業以外にも、当社グループでは事業活動全体において、サスティナビリティに関して以下のような様々な取り組みも行っております。
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年月 |
施 策 |
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2022年5月 |
株式会社マードゥレクス 「女性と地球にスマイルを」コスメバンクプロジェクトに商品提供 |
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2022年12月 |
株式会社アルヌール 微細藻類による牛のゲップ由来メタン削減効果に関する研究開始 |
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2023年4月 |
株式会社マードゥレクス 「女性と地球にスマイルを」コスメバンクプロジェクトに商品提供 |
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2023年4月 |
株式会社アルヌール 「脱炭素社会に向けた微細藻類培養CCU技術に関する共同研究」を他社と開始 |
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2023年5月 |
株式会社アルヌール 山川町漁業協同組合と「The Blue COWbon Project」開始 ~「カギケノリ」養殖技術の開発を通じ、地球温暖化抑制に~(現「kaginowa」) |
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2023年5月 |
株式会社マードゥレクス 慶良間諸島「ケラマブルーカップ23」へ協賛「♯海を守ろう」活動を支援 |
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2023年9月 |
株式会社RMDC ヒト幹細胞自動培養ロボットの開発(SDGs 目標「9.産業と技術革新の基礎をつくろう」) |
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2023年12月 |
株式会社アルヌール 鹿児島県の山川町にて鹿児島産「カギケノリ」の培養株を用いた養殖に向けた海洋実験開始 |
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2024年11月 |
株式会社アルヌール、シフォナキサンチン生産微細藻類の大量培養に成功 |
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2025年2月 |
株式会社アルヌール、100%人工海水でカギケノリの培養に成功 |
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2025年3月 |
株式会社アルヌール、カギノワ、専門家たちと目指すウシのゲップ由来メタン削減を検討する「カギノワ ミーティング」を開催 |
④ 指標及び目標
当社グループにおけるサスティナビリティ全般に関する指標並びに目標につきましては、当社グループのサスティナビリティへの取り組みが事業としてサスティナビリティ社会を実現させることを目標としていることから、2024年11月26日開示の中期経営計画におけるサスティナブル事業の売上高を現時点における定量的な指標としております。なおその数値目標は以下の通りとなります。
数値目標 (単位:百万円)
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事業区分 |
事業内容 |
2026年3月期 |
2027年3月期 |
2028年3月期 |
|
サスティナブル事業 |
微細藻類培養 関連事業 |
267 |
632 |
1,614 |
|
バイオマス発電事業 |
439 |
1,355 |
2,310 |
|
|
合 計 |
706 |
1,987 |
3,924 |
(2)気候変動に関する開示
① ガバナンス
気候変動に関するガバナンスについては、当社グループのサスティナビリティ全般のガバナンスの一領域として、その取り組みに関しては、各事業部門並びに経営企画部門の報告及び答申によって、取締役会並びに監査等委員会の監督のもと経営会議の判断による執行により行われております。
② リスク管理
気候変動に関するリスク管理については、サスティナビリティ事業全般に関するリスク管理と同様に、統合リスクマネジメント(ERM)の手法によりリスクを抽出の上、毎月1回開催される経営会議において報告され、審議、評価され予防、軽減、移転、容認のいずれかの対応が行われます。
③ 戦略
当社グループでは、気候変動に関する今後の戦略についてRCP(代表的濃度シナリオ)及びSSP(共通社会経済シナリオ)をベースに以下のようなシナリオ分析を行いました。
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事業セグメント |
リスク |
機会 |
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移行リスク |
全般 |
・CO2排出量規制の強化及び炭素税増額による経済活動に与えるリスク ・プラスチック素材使用規制による代替素材高騰、不足のリスク ・気候変動に対応した商品開発への投資負担増加のリスク ・エネルギー資源の高騰による消費財の需要低下のリスク |
・自然環境の変化に伴い、新しい領域における消費財やサービスに対する個人需要の増加 ・サスティナビリティの対策としての新しい公共財及び公共サービスの需要の拡大
|
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コスメ事業 |
・気温上昇に対応した商品開発へのシフトの遅れによる機会損失の発生 |
・気温上昇に対応した新商品の開発による販売機会の拡大
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ビューティ & ウエルネス事業 |
・自然環境の変化に伴う社会的需要の変化から生じる在庫リスクや投資リスク |
・自然環境の変化に伴う新たな消費財についてニーズの発生と市場の拡大 |
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再生医療関連事業 |
・生産過程における電力コスト等の高騰による製造原価の上昇
|
・自然環境変化による感染症の増加に対する新しい医療方法及び医薬品の開発に伴う再生医療分野のニーズの増加 |
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サスティナブル事業 |
・海洋温度の上昇による近海の養殖産業がダメージを受けることによる市場の減少 |
・CO2削減についての世界的ニーズの一層の増加に対する効果的なソリューションの提供 |
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マーケット・ エクスパンション事業 |
・低炭素社会における新しい市場ニーズについて対応の遅れとそれに伴うクライアントの喪失 |
・低炭素社会移行に伴う新しい商品や役務の発生による新たな市場の発生 |
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AI・テクノロジー事業 |
・生産過程における電力コスト等の高騰による製造原価の上昇 |
・電力生産における原子力発電の依存が増加することに伴う放射線測定装置需要の拡大 |
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|
インベストメント事業 |
・低炭素社会実現のために再生エネルギー業界への参入者が増加することによって生じる業者間競争の激化とそれに伴う電力市場価格の低下 |
・低炭素社会移行における、再生エネルギー市場の一層の拡大
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事業セグメント |
リスク |
機会 |
|
物理的リスク |
全般 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断による生産活動の停滞 ・気温上昇による病原体媒介生物の生態変化に伴う感染症の蔓延の影響による生産活動の低下及び販売機会の減少 |
・自然災害の発生に対する予知・予防・復興に対するニーズに伴う新たな市場の創出 ・長期的な気温上昇に対する根本的対策としてのCO2削減のソリューションへのニーズ拡大 |
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コスメ事業 |
・自然災害の影響による原材料供給の停止、製造原価上昇による販売数減少 |
・サプライチェーン分断により生じた需給アンバランス状況 |
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ビューティ & ウエルネス事業 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断や混乱から生じる商品仕入の中断並びに遅延、仕入価格の高騰 |
・異常気象に対応する商品市場のニーズの拡大による販売機会の拡大 (防災グッズ、熱中症対策グッズ等) |
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再生医療関連事業 |
・自然災害の影響による原材料、水資源供給の停止による生産の中断及び停滞 |
・気温上昇による健康被害や感染症対策に伴う医療並びに医薬品市場の拡大 |
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サスティナブル事業 |
・海水温度の上昇により「kaginowa」プロジェクトの原材料となる海藻の収穫低下による生産の減少もしくは中断 |
・GHG削減へのソリューション「Kaginowa」プロジェクトの事業展開の拡張 |
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マーケット・ エクスパンション事業 |
・自然災害の影響による屋外イベントの中止、チケットの払戻 |
・屋外リアルイベントからバーチャルイベントへニーズの変化 |
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AI・テクノロジー事業 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断や混乱から生じる商品仕入の中断並びに遅延、仕入価格の高騰 |
・自然災害の増加に伴う原子力発電設備への被害の状況評価に必要な機器へのニーズの増加 |
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インベストメント事業 |
・大雨や洪水といった自然災害による再生エネルギー施設への被害による再生エネルギー施設の稼働の停止 |
・自然災害の増加に伴う一層の再生エネルギー施設拡大のニーズの高まり
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④ 指標及び目標
当社グループでは、気候変動に関する当面の中長期的な目標を以下のように設定し、その進捗については随時開示する方針です。
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テーマ |
内容 |
定量目標 |
達成目標年 |
|
地球温暖化の軽減
|
CO2排出量 |
排出量50%削減(注1) |
2030年 |
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事業における サスティナブル化の推進
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化粧品包装のサスティナブル化 |
100% (注2) |
2030年 |
|
資源のリサイクル
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事業において使用する紙 |
100% (注2) |
2030年 |
(注1)2025年3月期排出量 98.2tco2e
(注2)従来紙資材からサスティナブル紙資材へ100%移行
(3)人的資本に関する開示
① ガバナンス
当社グループにおける人的資本経営に関するガバナンスについては、経営戦略と直結する重要な課題として取締役会、監査等委員会、経営会議3つの会議体において審議して進めておりますが、具体的な人事戦略及び施策については、取締役会並びに監査等委員会の監督のもとに、人事部からの報告並びに答申に基づき、主に経営会議においてに審議され方針を決定しております。
② リスク管理
当社グループでは、人的資本価値の毀損と考えられる各リスク項目について、以下のようなアプローチにより、対処してまいります。
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リスクの項目 |
リスクの内容 |
当社のアプローチ |
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リーガル・コンプライアンス |
・法令違反による当社グループの信用失墜 ・訴訟による損害賠償の発生 |
・コンプライアンス研修の実施 ・内部通報制度の整備 |
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エンゲージメント |
・モチベーションの低下による業務効率の低下 |
・エンゲージメントサーベイと適切な施策の実施 |
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健康及び安全 |
・疾病や労働災害によるマンパワーの低下 |
・産業医による従業員健康相談制度の拡充 |
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労働慣行 |
・長時間労働によるパーフォーマンスの低下や心身の疾病の発生 |
・労働時間のモニタリング ・人事部によるヒアリング及び相談による是正 |
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倫理 |
・ハラスメントによる労働環境の悪化 |
・コンプライアンス研修の一部として従業員に対して啓蒙の実施 |
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人材育成 |
・従業員のスキルの低下による価値創出機会の低下 |
・研修プログラムの導入 ・リスキリング支援制度 |
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流動性 |
・優秀な人材獲得機会の喪失 |
・柔軟な勤務制度の導入 ・グループ間における柔軟な人事配置 |
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ダイバーシティ |
・従業員の多様性によって創出される価値の喪失 ・多様性の欠如による集団性同調バイアスの生起 |
・女性、中途、外国人など多様な人材の積極的な採用の推進
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③ 戦略
当社グループでは、人的資本経営とは人材について、単年度の損益における影響といった短期的な観点による経営ではなく、企業の中長期的価値創造の源泉との観点で行う経営であると考えており、以下のようなアプローチを通して、それを実現していきたいと考えております。
(a)個々の従業員が挑戦できる環境を整備する
当社グループでは、従業員の成長が企業グループの成長に直結するものだと考えております。その観点から自立性を重んじ、意欲のある人材に対しては積極的にチャレンジできる環境を整備していくことが重要だと考えております。かかる環境を整備していくためのキャリアプラン、人事制度、施策を今後、推進してまいります。
(b)人材育成の強化
上記の人事戦略を実現していくため、当社としてはグループ全体の意欲のある従業員に対して研修プログラムを準備し、人材の育成に積極的取り組んでまいります。
(c)DE&Iに基づいた人事施策の推進
当社グループでは、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)に関する人事施策は人的資本経営を推進する上で欠かすことができない重要な戦略だと考えております。そのため積極的な外国人の雇用、女性の取締役登用や管理職の採用を積極的に進めてまいります。
④ 指標と目標
当社グループ(注1)では、人的資本経営に関する指標と目標につきまして、以下を設定しております。
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指標 |
2025年3月期実績 |
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1. |
8名( |
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2. |
1名( |
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(注1)パス株式会社・株式会社マードゥレクス・株式会社ジヴァスタジオ・株式会社アルヌール・株式会社RMDC・株式会社RIDOS・株式会社三和製作所計7社となります。
(注2)各社とも課長級以上を該当者とし、当該年度通算により算定しております。
(注3)社外取締役(監査等委員である取締役を含む)、執行役員を含みます。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 価格競争について
近年、コスメ事業及びビューティ&ウエルネス事業において、IT技術の進歩により、同一商品の価格比較が容易に可能になったため、価格競争は厳しい状況となっております。付加価値の高いサービスを提供することに努めておりますが、予想を超える市場環境の変化や価格下落圧力を受けた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 外注先・仕入先の確保について
外注先・仕入先については比較的小規模の事業者が多くあり、今後何らかの事情により取引を継続できない事態が生じるなどにより、今後の安定的な外注先・仕入先の確保に問題が発生した場合には、他の外注先の確保に時間を要する、内製化を行うなどの対策を講じるための必要な人員確保に時間を要する、他の仕入先に対し費用が先行するなどの事態が想定され、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 人材の確保について
当社グループが行う既存事業、今後展開する新たな商品や事業には、人材の投入が必要になります。現時点において、大幅に従業員数を増加させる計画はありませんが、予想を上回る従業員の退職があった場合、退職者の補充のための採用ができなかった場合、また計画した採用ができなかった場合などには、必要な人員が確保できず、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 情報セキュリティについて
業務を遂行するうえで、顧客企業の重要な情報に接する機会があります。また、コスメ事業及びビューティ&ウエルネス事業においては、お客様の機密情報、個人情報を取り扱います。従って、制度面及びシステム面でリスクを最小限に抑えるための対策に加え、退職者も含めた従業員に対しては秘密保持の義務を課すなどの対策を講じております。
しかしながら、全てのリスクを完全に排除することは困難であり、機密情報漏洩等のトラブルが発生した場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 知的財産の侵害による訴訟の可能性について
当社グループが提供するサービスに対して、現時点において第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起される等の通知は受けておりませんが、今後、万が一、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を受けた場合は、解決までに多くの時間と費用が発生するため、業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、今後確立する知的財産権が、第三者によって侵害される可能性もあります。このような場合にも解決までに多くの時間と費用が発生するため、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 競合について
コスメ事業、ビューティ&ウエルネス事業、再生医療関連事業及びインベストメント事業においては、競合企業が存在しております。日々、競合企業との差別化に努めておりますが、今後競合企業との競争が激化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 個人情報の保護について
「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、個人情報の取り扱いに関し細心の注意を払うように留意しております。しかしながら、個人情報の漏洩等の事故が発生した場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 継続企業の前提に関する重要事象
当社グループは、前連結会計年度において、営業損失172,336千円、親会社株主に帰属する当期純損失175,879千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス76,610千円を計上し、当連結会計年度においても営業損失208,368千円、親会社株主に帰属する当期純損失276,771千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス538,514千円を計上したことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
当社グループでは、このような状況を解消するために、以下の対策を講じてまいります。
① 各事業領域の収益性及び将来性の評価に基づく事業ポートフォリオの見直し
各事業領域の収益性及び将来性について、多角的な分析による評価を行った上、最も収益性や将来的に事業の成長が可能なグループ全体の事業ポートフォリオを策定し、必要に応じて事業領域の組替えを実施してまいります。
② 既存の事業における低収益構造の抜本的改革
上記の事業ポートフォリオの見直しとともに、低収益事業についてはマーケティング戦略、商品開発、サプライチェーン、販売体制、コスト面や組織面など多角的に低収益要因の分析を行い、対策案を策定、実施し低収益構造の抜本的な改革を実施してまいります。
③ 再生医療関連事業における市場動向に基づく事業展開の推進
再生医療関連事業の売上については、前連結会計年度と比較して約11%減少いたしました。これに伴い、営業損益についても損失となりました。しかしながら、これは従来の取引先が急遽、購買計画を変更したことが原因であり、将来的に永続的に発注が減少するものではなく、今後、顧客からの発注は、市場動向に基づき漸次回復していくものと見込んでおります。また、再生医療関連事業においては、今後、より市場の拡大が期待できる細胞培養加工事業に注力していく見込みであり、当連結会計年度の業績低下が事業展開に与える影響は一時的なものであり、今後、業績回復は充分可能なものであると認識しております。
④ サスティナブル事業への投資の継続と収益化
サスティナブル事業として当社グループが現在進めている微細藻類由来の希少原料の開発及び販売並びに現在、世界的な課題となっているCO2削減に対して効果的なソリューションを提供するカギケノリ事業については、当社グループの再生医療関連事業と並ぶ成長戦略事業として、今後も積極的な投資を継続し競合他社に対して、技術的な優位性を確保することによって、将来的に当分野における先行者利益を確保してまいります。
⑤ 新規事業分野の開拓
収益性が高く将来の事業成長の蓋然性が高いと判断した新規事業の企画については、資本に与えるインパクトのリスク評価を充分に行った上でリスクキャパシティの範囲内においては、積極的に投資を行い、将来的な事業発展の余地を開拓してまいります。
⑥ ビューティ&ウエルネス事業における販売戦略の転換
ビューティ&ウエルネス事業については、従来からの独自のマーケティングによる競争優位性のある自社開発商品投入による成功事例をふまえ、今後も市場のニーズを的確にとらえた自社開発商品の新規投入の拡大及び効果的なブランド戦略を実施していくことによって、一層の売上増大を図ってまいります。
⑦ インベストメント事業による収益の安定化並びに多角的収益源の確保
当社グループは、2024年11月に実施した第三者割当増資において、静岡県河津町に所在する地上権付土地の現物出資を受けました。以後、当社グループにおいては、この地上権から安定した収益を確保しております。また当社グループでは、今後、再生可能エネルギー施設をはじめとした不動産物件の売買、仲介等についても事業範囲を拡大し、より収益源の多角化を図ってまいります。
⑧ AI・テクノロジー事業分野における収益の拡大
当社グループでは、2025年2月に株式会社三和製作所の完全子会社化を完了し、AI・テクノロジー事業に参入いたしました。当分野は、労働力不足が大きな課題となる昨今の社会状況において、有効なソリューションを提供していくものであり、今後、巨大市場となっていくことが見込まれております。当社グループでは、この市場拡大に伴い、同事業における大幅な収益拡大を進めてまいります。
⑨ 財務基盤の一層の強化と事業上における多角的なリスクマネジメントの徹底
当社グループとしては財務基盤の強化ための資本政策を進めており、2022年4月に発行した第12回新株予約権の行使がもたらす自己資本の強化を進めてきました。当連結会計年度において、第三者割当増資並びに第16回、第17回、第18回、第19回の新株予約権の発行を実施し、自己資本強化並びに手元流動性の充分な確保によって一層の財務基盤の強化を行いました。一方、事業の運営面においては、自己資本毀損に対するリスクを多面的な領域で定量的に評価し、事業継続上必要な自己資本確保のため適切なリスクマネジメントを徹底してまいります。
当社グループとしては、以上のような効果的な対策を講じていることから、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないものと判断しております。
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度(以下、当期という)における世界経済は、米国新政権の誕生による保護貿易主義への政策転換により、戦後の自由貿易体制を基軸とした世界経済システムが大きく転換する局面を迎えております。米国の1930年代におけるフーヴァー政権以来の高関税政策は、実物経済並びに金融市場に大きな混乱を招いており、2022年2月以降の地政学的危機から生じた世界的インフレーションが沈静化しつつある中で再び、インフレーションが再燃する可能性が高まっております。さらに各国間における報復関税による国際貿易の停滞や世界経済の不確実性の高まりによる個人消費や設備投資減少によって引き起こされる景気後退により、深刻なスタグフレーションを招く懸念も生じております。
一方、日本経済においては、原油高と円安の影響による急激な物価高が沈静化しつつあるなか、2024年春闘による高い賃上げ率と今後の賃上げ期待から個人消費は伸び幅が縮小しつつも比較的堅調に推移いたしました。また企業の設備投資に関しては、建設投資においては、労働力不足と建設資材の高騰から下降傾向となったものの生産用機械への投資については、2024年後半以降回復傾向となりました。また2025年前半以降は、企業のデジタル分野や脱炭素化分野、また労働力不足へ対応するDX化分野などへの設備投資が牽引し、経済状況は堅調に推移する見通しです。しかしながら、米国新政権による保護貿易主義への転換により、我が国の主要輸出品である自動車を始めとした米国への輸出についての不確実性が高まっており、GDPの下振れを招くことも予想され、今後の日米間の関税交渉の動向が注視されております。
これらの経済環境において、当社グループでは、2024年11月26日に新中期経営計画(以下、当計画という)をリリースいたしました。当計画においては、『企業は社会の公器である』との従来からの企業理念を再確認するとともに『100年先も人と地球に美と健康を』を企業ミッションとして取り組み、また社会貢献価値が高く、高収益が期待できる事業を早期に確立し、持続的な高成長を実現していくことを戦略的なテーマとしております。
また当計画においては、中長期的スパンにおける企業価値の最大化を最優先課題とし、その課題を実現するため、従来からの中核事業の再構築及び今後、成長が期待される事業領域への事業展開を策定するとともに数値目標を設定いたしました。
当社グループでは、当計画において当期を本格的に実施していくための準備期間として位置づけております。そこで当社では、当計画を実現するための投資資金の調達を第三者割当増資並びに新株予約権の発行によって、2024年11月に実施いたしました。
また成長戦略事業として、マーケット・エクスパンション事業及びAI・テクノロジー事業並びにインベストメント事業を新規に開始、これに伴いマーケット・エクスパンション事業を展開する戦略子会社として株式会社RIDOSを2024年11月に設立、さらにAI・テクノロジー事業を展開するため、株式会社三和製作所と業務提携を経た上、2025年2月に株式交換により完全子会社化を完了いたしました。
これらの企業活動の結果、当期においては、売上高は2,253,739千円(前連結会計年度比66,317千円減)、営業損失は208,368千円(前連結会計年度は172,336千円の損失)、経常損失は228,919千円(前連結会計年度は168,359千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は276,771千円(前連結会計年度は175,879千円の損失)となりました。
また、セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を「コスメ・ビューティ&ウエルネス事業」「再生医療関連事業」「サスティナブル事業」の3区分から「コスメ事業」「ビューティ&ウエルネス事業」「再生医療関連事業」「サスティナブル事業」の4区分に変更しております。さらに第3四半期連結会計期間から「マーケット・エクスパンション事業」、「インベストメント事業」が新たに報告セグメントとして加わりました。また第4四半期連結会計期間において株式会社三和製作所を株式交換により子会社化したことに伴い「AI・テクノロジー事業」が新たに報告セグメントとして加わりました。以下の前連結会計年度比較については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析をしております。
(コスメ事業)
コスメ事業につきましては、春先から酷暑でもメイクをくずさないという特徴がある「EX:BEAUTE」ブランドの冷感コスメシリーズが2024年7月時点において、累計販売数70万個を突破するなど消費者からご好評をいただき販売数が大きく伸びました。また同じく「EX:BEAUTE」ブランドである薬用メイクシリーズについては、リリース後、1年間でブランド実績が143%伸長するなど販売が好調でした。販売チャネル別では、粗利率の高いモール販売の売上が年度を通じて順調に推移いたしました。しかしながら、リテール販売については、過年度におけるリピーター層へのマーケティング施策が不充分であったことが影響し、当初の売上予算を下回り、モール販売とのトータル売上においては、前連結会計年度比において微増にとどまりました。しかしながら粗利率の高いモール売上の割合が増加したことにより、売上総利益については、前連結会計年度と比較しておおよそ10%程度増加いたしました。一方、費用面においては、人件費が当初の予算を下回りましたが、従来からのリピーター層に対する掘り起こし施策実施による販売促進費が増加したため、おおむね予算通りとなり、前連結会計年度と比較においては微減となりました。その結果、売上高は798,712千円(前連結会計年度比41,311千円増)、営業損失は43,919千円(前連結会計年度は、110,817千円の損失)となり前連結会計年度と比較して、営業損失は60%以上減少いたしました。
(ビューティ&ウエルネス事業)
ビューティ&ウエルネス事業に関しては、売上高は、前連結会計年度比において微減となりました。これは当期において、前連結会計年度で取り扱いをしておりましたメーカー製のウエルネス機器の取引契約が終了したことが主な要因となっております。一方、前連結会計年度と比較して、粗利率が向上したことにより、売上総利益は増加いたしました。これは「icoelle」ブランドや「JogFoot」ブランドのビューティ・ウエルネス機器など、売上高に占める自社商品の販売割合が、前連結会計年度と比較して、増加したことが要因です。費用面においては、販売費及び一般管理費が前連結会計年度と比較して、おおよそ12%増加いたしました。これは主に今後の成長戦略の施策としている販売チャネルの拡大へ向けた人件費の増加によるものです。以上の結果、売上高は1,043,285千円(前連結会計年度比67,745千円減)、営業利益は42,034千円(前連結会計年度比3,358千円増)となりました。
(再生医療関連事業)
再生医療関連事業については、当期を将来的な需要拡大に備える準備期間として位置づけ、積極的な投資や研究開発の推進、また許認可取得申請を進めてまいりました。具体的には、2024年11月に兵庫県尼崎市に細胞培養加工施設を新たに開所いたしました(なお同施設については、2025年4月8日に「特定細胞加工物製造許可」を取得しております)。業績面においては、主要な売上を構成するOEM販売は堅調であったものの、B to Bルートによる化粧品等の原料売上については、顧客側における購買計画の変更により、当初の売上予算を大幅に下回りました。また化粧品販売に関する売上についても、新たに計画していた美容サロン向けの新商品の販売開始が当初の予定していた時期より遅れた影響により、当初の売上予算が未達となりました。これらの影響により、当期の売上については、前連結会計年度と比較して約11%減少いたしました。一方、費用面においては、今後の成長戦略の基盤となる細胞培養加工施設の新設に伴う人件費等が加わったことにより販売費及び一般管理費が増加いたしました。その結果、売上高は364,019千円(前連結会計年度比45,411千円減)、営業損失は38,277千円(前連結会計年度は、35,758千円の営業利益)となりました。なお第4四半期において、再生医療関連事業を担う株式会社RMDCの大阪府東大阪市の製造施設の移転に伴い9,786千円の減損損失を計上しております。
(サスティナブル事業)
サスティナブル事業については、当事業の中核として位置づけている微細藻類に関する事業においては、新たに抗肥満作用や抗アレルギー作用が期待できる「シフォナキサンチン」や高い紫外線遮断機能作用をもつ「シス型フコキサンチン」の開発に成功いたしました。また現在、世界的な社会的課題である地球温暖化対策として、牛のげっぷ由来メタンガスの削減効果のある添加物によるソリューションに取り組んでいる「KAGINOWA」プロジェクトにおいては、100%人工海水によるカギケノリ培養に成功するなど開発に関して着実な成果がありました。ただし現段階においてはまだ開発途上にあるため本格的な売上計上には至っておらず、研究開発の受託等が主な売上となっております。
一方、当期から取り扱いを開始した環境機器については、新たな取引先の開拓を進めたことにより、立ち上げ間もないながらも売上に寄与いたしました。しかしながら新型の微細藻類連続培養装置並びにスマート農業における環境センシング機器や制御システムの開発が遅れているため売上高は、前連結会計年度を下回りました。費用面においては、人件費並びに研究開発費等のコスト削減を推進したことにより、販売費及び一般管理費は当初の予算を下回りました。その結果、売上高は22,136千円(前連結会計年度比20,058千円減)、営業損失は39,326千円(前連結会計年度は、58,033千円の営業損失)となり、営業損失が約32%減少いたしました。
(マーケット・エクスパンション事業)
当社グループでは、当期において、株式会社RIDOSを設立しマーケット・エクスパンション事業(以下、同事業という)を開始いたしました。同事業は、SNSやライブ配信プラットフォームにて活動するライバーやタレントのマネジメントを行い、その影響力を活用し、商品やサービスを効果的にプロモーションする「リアルライブ」、「ライブコマース」や「インフルエンサー・マーケティング」に特化した事業展開をすすめることで、当社グループの各事業セグメント間のシナジーを更に強化するとともに、他社の広告代理の請負についても行うことを予定しております。同事業は2024年11月から事業を開始したことから、当期における業績面の影響はまだ軽微であり、本格的な業績への影響については、翌連結会計年度以降となる見込みです。当期においては、売上に関しては、2025年2月に開催した韓国のアーティストによるライブイベント開催に伴う売上のみであり、費用面においては、韓国アーティストによるライブイベントに関する費用並びに会社発足以降に発生した人件費等の販売費及び一般管理費となっております。その結果、売上高は7,598千円、営業損失は4,546千円となりました。
なお、当連結会計年度より、新たに当社グループの事業となったため、前連結会計年度との比較は記載しておりません。
(インベストメント事業)
インベストメント事業については、当期から事業を開始し、静岡県河津町に所在する不動産からの収益により、売上高12,150千円、営業利益12,150千円となりました。
なお、当連結会計年度より、新たに当社グループの事業となったため、前連結会計年度との比較は記載しておりません。
(AI・テクノロジー事業)
AI・テクノロジー事業については、2025年2月28日において株式会社三和製作所(以下、三和製作所という)の完全子会社化を完了し、本格的な事業展開を開始いたしました。三和製作所が担うAI・テクノロジー事業は、当社グループの将来的な成長戦略の中核となるものと位置づけております。三和製作所がAI・テクノロジー事業において、具体的に取り扱う製品としては、食品自動化製造機器、放射線測定装置並びに放射性物質除去調査ロボット等であり、なかでも、放射線測定装置は、リアルタイムでトリチウム濃度が測定できるため、ALPS処理水の海洋放出をより効果的に管理できる装置となっております。これら放射線測定装置並びに放射性物質除去調査ロボットは、東日本大震災後、喫緊の重大課題となっている福島第一原発事故の廃炉作業など、大規模で長期的な作業における活躍が期待されており、それに伴い、三和製作所の事業規模についても今後、大幅に拡大していくことを見込んでおります。しかしながら当期においては、当初予定しておりました放射性物質測定装置の販売が翌連結会計年度以降になったことなどにより、当初の売上予算の達成は未達となりました。その結果、売上高は5,836千円、営業損失は10,571千円となりました。
なお、当連結会計年度より、新たに当社グループの事業となったため、前連結会計年度との比較は記載しておりません。
② 財政状態の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は1,540,257千円となり、前連結会計年度末に比べ174,086千円増加いたしました。主な要因は、預け金が179,053千円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は1,712,030千円となり、前連結会計年度末に比べ1,400,544千円増加いたしました。主な要因は、土地が551,097千円、建設仮勘定が345,523千円、建物及び構築物(純額)が172,002千円、機械装置及び運搬具(純額)が129,888千円それぞれ増加したことによるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は557,829千円となり、前連結会計年度末に比べ101,931千円増加いたしました。主な要因は、短期借入金が95,000千円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は219,581千円となり、前連結会計年度末に比べ198,457千円増加いたしました。主な要因は、長期借入金が156,606千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は2,474,877千円となり、前連結会計年度末に比べ1,274,241千円増加いたしました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失を276,771千円計上したものの、第三者割当増資及び新株予約権の行使等により、資本金が717,156千円、資本剰余金が821,962千円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率75.5%(前連結会計年度末は71.2%)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ141,922千円減少し、154,663千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、538,514千円の支出(前連結会計年度は76,610千円の支出)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純損失の計上268,986千円、仕入債務の減少93,939千円及び前払金の増加87,715千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、525,282千円の支出(前連結会計年度は87,374千円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出519,397千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、914,000千円の収入(前連結会計年度は287,690千円の収入)となりました。主な要因は、新株予約権の行使による株式の発行による収入597,276千円及び短期借入れによる収入330,000千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、コスメ事業、ビューティ&ウエルネス事業、再生医療関連事業、サスティナブル事業、マーケット・エクスパンション事業、インベストメント事業及びAI・テクノロジー事業を報告セグメントとしております。
a.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績は、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
コスメ事業(千円) |
273,714 |
130.7 |
|
ビューティ&ウエルネス事業(千円) |
593,353 |
66.9 |
|
再生医療関連事業(千円) |
202,871 |
70.5 |
|
サスティナブル事業(千円) |
- |
- |
|
マーケット・エクスパンション事業(千円)(注) |
- |
- |
|
インベストメント事業(千円)(注) |
- |
- |
|
AI・テクノロジー事業(千円)(注) |
- |
- |
|
合計(千円) |
1,069,939 |
77.3 |
(注)当連結会計年度より、新たに当社グループの事業となったため、前年同期との比較は記載しておりません。
b.販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
コスメ事業(千円) |
798,712 |
105.5 |
|
ビューティ&ウエルネス事業(千円) |
1,043,285 |
93.9 |
|
再生医療関連事業(千円) |
364,019 |
88.9 |
|
サスティナブル事業(千円) |
22,136 |
52.5 |
|
マーケット・エクスパンション事業(千円)(注)1 |
7,598 |
- |
|
インベストメント事業(千円) (注)1 |
12,150 |
- |
|
AI・テクノロジー事業(千円)(注)1 |
5,836 |
- |
|
合計(千円) |
2,253,739 |
97.1 |
(注)1.当連結会計年度より、新たに当社グループの事業となったため、前年同期との比較は記載しておりません。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
株式会社QVCジャパン |
456,076 |
19.6 |
348,336 |
15.5 |
|
株式会社ロッピングライフ |
- |
- |
276,734 |
12.3 |
(注)前連結会計年度の株式会社ロッピングライフに対する販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態及び経営成績の状況の概要は次のとおりであります。
経営成績
a.売上高
当連結会計年度の売上高は、グループの中核事業であるビューティ&ウエルネス事業における売上が、TVショッピング販売イベントが、当初の計画通りに開催することができなかったことや、新商品のリリースが遅れたことにより、当初の売上見込みを下回ったことや再生医療関連事業において、主要な売上を構成している原料の売上が顧客の購買計画の変更により大幅に下回ったこと、さらにサスティナブル事業において、大型案件を失注したことなどにより、2,253,739千円(前連結会計年度比66,317千円減)となりました。
b.売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、売上高は減少したものの売上原価が、売上高の減少以上に低減したことから、1,173,916千円(前連結会計年度比73,001千円増)となりました。これは、主要な売上を構成しているビューティ&ウエルネス事業における売上において、粗利率の高い自社ブランド商品の割合が増加したことや同じく主要な売上を構成しているコスメ事業において、粗利率の高いモール事業の売上比率が高まったことによります。
c.販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,382,284千円(前連結会計年度比109,033千円増)となりました。これは、荷造運送費の増加20,743千円、顧問料の増加17,045千円及び採用費の増加14,569千円等があったことによるものであります。
d.営業損失
上記の結果、当連結会計年度の営業損失は208,368千円(前連結会計年度は172,336千円の損失)となりました。
e.経常損失
前連結会計年度においては、助成金収入等の営業外収益5,174千円及び株式交付費等の営業外費用1,198千円を計上いたしました。当連結会計年度においては、助成金収入等の営業外収益11,379千円及び株式交付費等の営業外費用31,930千円を計上いたしました。その結果、当連結会計年度の経常損失は228,919千円(前連結会計年度は168,359千円の損失)となりました。
f.当期純損失及び親会社株主に帰属する当期純損失
前連結会計年度においては、短期売買利益受贈益4,025千円及び新株予約権戻入益11,093千円を特別利益として計上いたしました。当連結会計年度においては、債務免除益8,401千円を特別利益として計上いたしました。また前連結会計年度においては、減損損失7,646千円を特別損失として計上いたしました。当連結会計年度においては、減損損失11,023千円、移転費用14,721千円及び35周年記念費用22,724千円を特別損失として計上いたしました。
この結果、当連結会計年度の当期純損失は276,771千円(前連結会計年度は175,879千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は276,771千円(前連結会計年度は175,879千円の損失)となりました。
財政状態
当社グループの当連結会計年度の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。
② 経営成績等に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、価格競争や外注先・仕入先・人材の確保、価格相場の変動等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与えると認識しております。そのため、常に顧客ニーズに応えていくことにより、各リスク要因を把握し、そのリスクを分散・低減してまいります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度末における現金及び預金の残高は154,663千円となっており、「3 事業等のリスク (8)継続企業の前提に関する重要事象 ⑨ 財務基盤の一層の強化と事業上における多角的なリスクマネジメントの徹底」に記載のとおり、安定的な事業運営を行うために必要な資金の調達を行ってまいります。
a.キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資金需要
当社グループでは、運転資金需要のほかに、新商品開発、仕入資金及びプロモーション費、サスティナブル事業への微細藻の培養・抽出等に関する設備投資資金、再生医療関連事業への設備投資資金、ヒト幹細胞自動培養ロボット開発資金、その他事業拡大のための投資について資金需要があります。
c.財務政策
当社グループは、上記のような事業運営に必要な流動性を確保するため、第12回新株予約権、第16回新株予約権及び第19回新株予約権の行使により当連結会計年度において新株式8,628,600株を発行し、597,276千円資金調達いたしました。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(1)業務提携契約
下記のとおり業務提携契約を締結しております。
|
契約会社 |
相手先 |
契約の内容 |
契約締結日 |
契約年月日及び期間 |
|
提出会社 |
株式会社レカルカ |
業務提携基本契約 |
2021年12月23日 |
契約日以降2年間 以後1年毎の自動更新 |
|
提出会社 |
循環ホールディングス株式会社 |
・技術提供 新型木質バイオマス発電炉及びそれに付帯する独自の発電設備の製造、メンテナンス、保守、運用に関わる技術提供契約 ・販売権 新型木質バイオマス発電炉及びそれに付帯する設備一切に関する販売契約 |
2024年7月26日 |
期間の定めなし |
|
(連結子会社) 株式会社 アルヌール |
株式会社 バイオセラー |
株式会社バイオセラーの所有する菌床材を利用し食品残渣等の有機物を分解し、堆肥として再利用する食物残渣処理装置「バイオコンポスター」の製造・販売に関する業務提携契約 |
2025年1月27日 |
期間の定めなし |
(2)固定資産の取得契約
当社は、2024年7月26日開催の取締役会において、固定資産の取得について決議し、同日付で契約を締結いたしました。
1.取得の理由
当社は、新技術を活用した木質バイオマス発電による発電事業を開始することに伴い、当該事業を展開する一環として木質バイオマス発電施設を取得することといたしました。
2.取得の概要
(1)取得する資産の内容
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資産の内容 |
取得価額(税込) |
所在地 |
|
木質バイオマス発電施設 |
約720,000千円(注) |
茨城県行方市(予定) |
(注)発電施設の設置用地取得費用は別途生じる予定です(1,000千円以内を想定)。
(2)取得の相手先
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① 名称 |
循環資源ホールディングス株式会社 |
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② 所在地 |
東京都新宿区西新宿6丁目20番12号 |
|
③ 代表者の役職・指名 |
代表取締役 中瀬 心之介 |
|
④ 事業内容 |
循環型ビジネスモデルの企画・構築・推進、 廃棄物(プラスチックごみ、食物残渣等の有機性廃棄物等)再資源化装置の販売及び導入支援 その他、地域環境への負担低減に寄与するビジネスモデル及びハードウェア/ソフトウェアの開発 |
|
⑤ 資本金 |
85,000千円 |
(3)第三者割当による新株式の発行及び第16回乃至第19回新株予約権の発行
当社は、2024年11月26日開催の取締役会において、株式会社サスティナ(以下「サスティナ」という)及び株式会社ユニ・ロット(以下「ユニ・ロット」という)を割当予定先とする新株式(以下「本新株式」という)の発行(以下「本第三者割当」という)並びにEVO FUND及びサスティナ(以下、サスティナ、ユニ・ロット及びEVO FUNDを個別に又は総称して「割当予定先」という。)を割当予定先とする第16回新株予約権、第17回新株予約権、第18回新株予約権、第19回新株予約権(以下、それぞれを「第16回新株予約権」、「第17回新株予約権」、「第18回新株予約権」及び「第19回新株予約権」といい、個別に又は総称して「本新株予約権」という)の発行を行うことを決議し、2024年12月12日に本新株式及び本新株予約権について引受契約を締結いたしました。その概要は次のとおりであります。
1.本新株式の発行の概要
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(1)払込期日 |
2024年12月12日 |
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(2)発行新株式数 |
7,477,400株 |
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(3)発行価額 |
1株につき111円 |
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(4)調達資金の額 |
829,991,400円 本新株式の発行による調達資金はございません。本新株式の発行については、金銭以外の財産(デット・エクイティ・スワップ及び不動産)による現物出資の方法によるため、現金による払込みはありません。 |
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(5)募集又は割当方法 (割当先) |
第三者割当の方法により、次の者に割り当てます。 サスティナ 4,504,500株 ユニ・ロット 2,972,900株 |
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(6)資本組入額の総額 |
414,995,700円 |
2.本新株予約権の発行の概要
詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況(2)新株予約権等の状況 ③その他の新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。
(4)地上権設定契約
当社は、2024年11月26日開催の取締役会において、株式会社サスティナからの現物出資に伴い、当該土地に設定された地上権についても継承し、2024年12月12日付で以下の内容において、地上権の継承に関する契約を締結しております。
地上権者:河津ソーラーエナジー合同会社
地上権の目的:太陽光発電を目的とした施設の設置
存続期間:2015年7月15日から2039年1月31日
現物出資以降「受給期間終了日」までの想定月額地代合計額:566百万円
想定される「受給期間終了日」:2039年1月
<地上権が付着した土地>
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所在及び地番 |
地目 |
地 |
積 |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字知子516番1 |
原野 |
登記簿 |
48,734 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字知子516番2 |
原野 |
登記簿 |
361 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字知子516番3 |
原野 |
登記簿 |
2,456 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字知子517番 |
原野 |
登記簿 |
925 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番1 |
原野 |
登記簿 |
21,543 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番2 |
原野 |
登記簿 |
672 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番3 |
原野 |
登記簿 |
288 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番4 |
原野 |
登記簿 |
11 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番5 |
原野 |
登記簿 |
460 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字知子518番6 |
原野 |
登記簿 |
310 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字白山519番 |
原野 |
登記簿 |
2,565 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字白山520番 |
原野 |
登記簿 |
4,277 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字白山521番 |
原野 |
登記簿 |
148,406 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字白山521番2 |
原野 |
登記簿 |
567 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字白山522番 |
原野 |
登記簿 |
31,795 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字白山523番 |
原野 |
登記簿 |
3,996 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町沢田字屏風岩524番 |
原野 |
登記簿 |
8,152 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字屏風岩524番2 |
原野 |
登記簿 |
945 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字屏風岩525番 |
原野 |
登記簿 |
69,940 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字金剛沢526番1 |
原野 |
登記簿 |
195,474 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町沢田字金剛沢526番2 |
原野 |
登記簿 |
13,884 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町川津筏場字小池1595番4 |
原野 |
登記簿 |
128,961 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町川津筏場字天子平1596番3 |
原野 |
登記簿 |
158,152 |
㎡ |
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静岡県賀茂郡河津町川津筏場字天子平1596番252 |
原野 |
登記簿 |
330 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町川津筏場字天子平1596番473 |
原野 |
登記簿 |
264 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町川津筏場字天子平1596番512 |
原野 |
登記簿 |
17 |
㎡ |
|
静岡県賀茂郡河津町川津筏場字天子平1596番517 |
原野 |
登記簿 |
491 |
㎡ |
|
|
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合計 |
843,976 |
㎡ |
(5)簡易株式交換による完全子会社化
当社は、2024年10月22日開催の取締役会において、株式会社三和製作所(以下「三和製作所」という)の全株式を取得し、子会社化することについて基本合意書を締結することを決議し、同日付で基本合意書を締結いたしましたが、2025年1月27日開催の取締役会において、三和製作所との間で、当社を株式交換完全親会社、三和製作所を株式交換完全子会社とする株式交換を実施することについて決議し、株式交換契約を締結いたしました。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度の研究開発費は