第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1)経営の基本方針

 当社は、2022年10月3日に共同株式移転方式により、愛知銀行と中京銀行の完全親会社として設立されました。

 当社グループの経営理念として経営ビジョン「VISION」を定め、「金融サービスを通じ、地域社会の繁栄に貢献する」とともに「MISSION」である「愛知県No.1の地域金融グループ」を目指してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

 当社は、2022年10月から2025年3月までを計画期間として「第1次中期経営計画」に取組んでおります。

 第1次中期経営計画の目標とする主な経営指標は以下のとおりであります。

①トップライン目標

項目

2024年度目標

貸出金利息

360億円

役務収益

160億円

うちソリューション関連手数料

39億円

 

②合併までの主要KPI(第1次中期経営計画)

トップラインシナジーKPI

戦略人財創出数

450人

コストシナジーKPI

店舗再編(BinB)

計画数 ※1

40~50店舗

子銀行合併までの基盤強化

KPI ※2

中小企業等貸出残高

増加額 ※3

3,000億円

中小企業取引メイン先

増加数 ※3

1,000先

ソリューション提案

増加件数 ※3

650件

※1 第2次中期経営計画期間で実施

※2 愛知銀行・中京銀行の2行合算

※3 2021年度対比

 

(3)中長期的な経営戦略

 第1次中期経営計画のテーマを「Speed , Fusion & Chemistry」として合併新銀行のスタートダッシュに向けた重要な準備期間と位置づけ、続く2025年4月から2028年3月までの「第2次中期経営計画」はシナジー効果の早期発現を、2028年4月から2031年3月までの「第3次中期経営計画」は合併シナジーの最大化を目指す期間としております。

 第1次中期経営計画では、「お客さまにダイナミックな進化を体験して頂けるコンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルの準備完了」、「コンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルでの新しい社員像の確立と必要人財像の創出・育成完了」、「合併後のシナジー発現に向けた主要KPIの着実な達成」を成し遂げるため、以下の重点4戦略に取組んでおります。

 

①「コンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルへの完全移行準備」

 今までになかった「商品・サービスラインナップ」「スピード感」「新しい行風・企業文化」をお客さまが合併直後から感じられる営業店・本部体制を確立してまいります。

 

②「新ビジネスモデルに求められる人財像への社員の大規模シフト」

 合併直後からお客さまの体験価値を大きく変えられる新しい人財像の確立と、合併までに戦略人財を大規模に育成・創出してまいります。

 

③「経営の効率化によるシナジー早期発現」

 スピード感のあるシステム/制度インフラ統合計画を進めるとともに、合併前での先行的な銀行内店舗共同化を推進してまいります。

 

④「プロジェクト『6』 FG設立後6か月間の集中PMI6施策」

 FG設立後6か月間を最重要期間として、シナジーの早期発揮、両行の行員融和により、お客さまの期待に応えられるサービスを提供するための重点施策として取組んでまいります。

 

(4)経営環境

 当連結会計年度のわが国経済を振り返りますと、原材料高の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進むなか、企業の設備投資や個人消費の緩やかな増加により、景気は持ち直しの動きが続いております。

 当社グループの主要営業基盤である愛知県を中心とする当地域につきましては、主要産業である自動車関連産業において、半導体などの部品供給不足の影響が継続するなか、輸出は横ばいで推移しているものの、生産や個人消費が持ち直していることに加え、設備投資が緩やかに増加していることなどから、総じて緩やかに持ち直しております。

 金融面をみますと、円の対米ドル相場は、日米の金融政策の方向性の違いから昨年10月に151円台後半まで円安が進行したものの、昨年12月の日銀による長短金利操作の運用一部見直しや、米国金融機関の破綻による金融システム不安の懸念が高まったことにより、当期末にかけて133円台まで円高が進行しました。

 日経平均株価につきましては、国内の長期金利上昇圧力の高まりや米国を中心とする主要国のインフレ抑制に向けた金融引き締めによる景気減速懸念から、昨年12月末には26,000円台まで大きく下落しました。その後、欧米金融機関の経営破綻による世界的な金融市場の動揺がみられたものの、国内株式への資金流入の動きなどから、当期末の終値は28,041円となりました。

 

(5)優先的に対処すべき課題

 金融業界を取り巻く環境は、人口や企業の減少、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立等、社会環境や産業構造が変化する中、事業を営むお客さまの経営課題や、個人のお客さまのライフスタイルの変化等により、お客さまのニーズは高度化・多様化しております。異業種から金融分野への参入により競争環境が激しくなっておりますが、銀行法の規制緩和を有効に活用する等して、収益の柱となり得る新たな金融ビジネスを切り拓くことで、持続的な収益基盤を構築するとともに、地域金融機関として地域社会に貢献していくことが大きな課題のひとつであると考えております。

 こうした環境認識のもと、「第1次中期経営計画」における重点4戦略を通じて、当社の経営理念を実践し、地域とともに持続的な成長を目指してまいります。

 また、当社グループへの信頼を揺るぎないものとしていくため、コンプライアンス重視を第一とし、法令やルールを厳格に遵守するとともにリスク管理を徹底し、銀行持株会社による経営管理機能の高度化を進め、誠実かつ公正な業務運営を確立してまいります。

 当社グループでは、気候変動や人的資本及び多様性への対応を含むサステナビリティへの取組を経営の重要課題と捉え、2022年10月に当社グループ設立と同時にサステナビリティ方針の制定と、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明いたしました。また、事業活動を通じ「持続可能な社会の実現」と「当社グループの持続的な成長」を目指すとともに、環境・社会に対して影響を与えると考えられる特定の事業・セクターへの取組姿勢を明確にするために、「持続可能な社会の実現に向けた投融資方針」を定めております。

 本年3月31日に両子銀行は、合併に関する両子銀行の株主総会決議、関係当局の許認可の取得等を前提として、2025年1月1日に合併およびシステム事務統合し、商号を「株式会社あいち銀行」とすることを決議いたしました。

 今後も「あなたの、いちばんちかくで。」をコーポレートスローガンに、「コーポレートガバナンス・コード」を踏まえ、あらゆるステークホルダーからの期待にお応えできる取組を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

 当社グループでは、気候変動や人的資本及び多様性の確保への対応を含むサステナビリティへの取組を経営の重要課題と捉え、2022年10月の当社設立と同時にサステナビリティ方針の制定、TCFD提言への賛同を表明いたしました。

 また環境・社会・経済の持続可能性への配慮によりグループ全社のサステナビリティ向上を図り、中長期的な各種施策の実効性向上を図るためサステナビリティ委員会を設置いたしました。サステナビリティ委員会は、サステナビリティに係る重要事項についての戦略立案や、取組における統括・進捗管理等を、主な協議、報告事項としております。

 サステナビリティの取組における統括・進捗管理などは、サステナビリティ委員会へ半期に1回以上、取締役会へ年1回以上の報告としております。重要事項については、取締役会、経営会議に付議し、意思決定を行っております。

 

(2)戦略

 当社グループは、「サステナビリティ方針」を策定し、事業活動を通じ「持続可能な社会の実現」と「当社グループの持続的な成長」を目指しております。また環境・社会に対して影響を与えると考えられる特定の事業・セクターへの取組姿勢を明確化するため、「持続可能な社会の実現に向けた投融資方針」を定めております。

 

①気候変動への対応

 当社グループでは、気候変動対応を重要課題(マテリアリティ)と捉え、不確実性の高い気候変動の影響を捉えるため、IEA(国際エネルギー機関)の1.5℃シナリオ(NZEシナリオ)とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の4℃シナリオ(RCP8.5シナリオ)を用いて機会とリスクを分析しております。

<シナリオ分析>

区 分

内  容

リスク

カテゴリ

シナリオ

影響の程度

(注3)

時間軸

短期:2025年

長期:2050年

1.5℃

4℃超

リスク

移行

リスク

(注1)

GHG排出量が大きく気候変動の影響を受けやすい業種及び当社グループの営業地域の主産業である製造業について、脱炭素社会への移行に伴う取引先の業績が変化するリスク

信用リスク

短期~長期

物理的

リスク

(注2)

大規模風水害等の発生による取引先の事業活動への影響や、担保資産の価値毀損

信用リスク

短期~長期

大規模風水害等の発生による当社グループ営業拠点の被災

オペレーショナルリスク

短期~長期

機 会

環境保全への取組を行う取引先に対し、ESGファイナンスを含む設備投資等の資金需要増加に対する金融仲介機能の発揮

短期~長期

脱炭素化、環境保全への対応に課題を抱える取引先に対するコンサルティング機能の発揮

短期~長期

(注1)移行リスク

 移行リスクの分析対象として、TCFD提言で気候変動の影響を受けやすいと指定される業種から、当社グループにおいて移行リスクの影響が大きいと考えられる「電力セクター」を選定し、IEAの1.5℃シナリオを基にした炭素税の導入による費用増加が財務内容に与える影響を分析いたしました。2050年までを対象として試算した結果、与信コストへの影響額は、年間4億円程度の増加と推計いたしました。

(注2)物理的リスク

 IPCCの4℃シナリオを参考に、洪水発生頻度の上昇を想定したうえで、浸水が想定される当社グループの営業拠点(ハザードマップ参照)の取引先の不動産担保毀損が与信コストに与える影響を分析いたしました。2050年までを対象期間とし、事業性与信先を対象に試算した結果、与信コストへの影響額は、累計12億円程度の増加と推計いたしました。

(注3)各シナリオの影響の程度については、影響範囲の大きいリスク・機会を「大」、融資先事業に影響が少ないリスク・機会を「小」、それ以外を「中」として表示しております。

 

※移行リスク、物理的リスクの分析結果は、2023年3月末を基準に一定の前提条件の下で試算しております。今回の前提条件での試算では、当社グループへの影響は限定的なものとなりましたが、分析手法を含む前提条件については、今後も継続的に見直しを行い、精緻化に努めてまいります。

 

②人事基本方針及び社内環境の整備について

 当社グループでは、あいちフィナンシャルグループの経営理念に基づき「人事基本方針」を策定し、「経営統合の目的実現に向けて人財の観点から取組むこと」、「あいちFGのめざす人財像」を示しております。

 経営統合の目的実現に向け、人財の観点からは、「高度化・多様化するお客様のニーズへの対応」、「チャレンジ精神旺盛な企業風土の確立」、「経営資源の最適な運用」、「最大限の統合効果の実現」、「地域経済の発展への貢献」に取組んでまいります。また、あいちFGのめざす人財像を、「あいちフィナンシャルグループ経営理念に基づき、チャレンジし続ける人財」、「顧客体験を変えるプロフェッショナル人財」、「営業店を支援する本部専門人財」、「業務改革に挑戦する人財」と定義し、育成してまいります。

 社内環境の整備については、全行員が幸せを実感できるよう、ワークライフバランスを実現できる環境の整備とES経営・健康経営を実践するとともに、多様な人財が能力やスキルを最大限に発揮できる組織づくり(ダイバーシティ&インクルージョン)に取組んでまいります。

 

(3)リスク管理

  気候変動リスクは、事業活動や財務内容に影響を及ぼす可能性があることを認識のうえ管理を行ってまいります。具体的には、気候変動がもたらす当社グループ取引先の事業活動への影響及び業況の変化等による信用リスクや当社グループ営業拠点の被災等によるオペレーショナルリスクを中心に管理を行い、必要に応じ、各種対策を講じてまいります。

 

(4)指標及び目標

①気候変動への対応

(イ)CO排出量(SCOPE1、2)及びCO削減目標(SCOPE1、2)

 ・CO排出量(SCOPE1、2)

(単位:t、%)

 

あいちフィナンシャルグループ

2013年度

2018年度

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

SCOPE 1

342

879

852

825

777

800

SCOPE 2

8,786

7,513

7,121

6,668

4,527

2,851

合計削減率

0

-8.1

-12.7

-17.9

-41.9

-60.0

*SCOPE1(直接排出)ガソリン、ガス、軽油等

*SCOPE2(間接排出)電気

*2022年10月のあいちフィナンシャルグループ設立までの期間は愛知銀行と中京銀行の合算となっております。

・CO排出量削減目標(SCOPE1、2)

CO排出量を2030年度までに2013年度比70%削減いたします。また2050年度までのカーボンニュートラルを目指します。

 

  (ロ)CO排出量(SCOPE3)

   ・カテゴリ6(出張)

    <従業員数に基づく算定方法及び算定結果>

CO排出量=Σ(従業員数×排出原単位)

(単位:t-CO

 

 

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

あいちフィナンシャルグループ

508.3

497.0

486.5

450.8

・カテゴリ7(雇用者の通勤)

<従業員数・営業日数に基づく算定方法及び算定結果>

CO排出量=(勤務形態・都市階級別)Σ(従業員数×営業日数×排出原単位)

(単位:t-CO

 

 

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

あいちフィナンシャルグループ

1,160.0

1,143.0

1,110.5

1,016.9

          *SCOPE3の算定方法、排出係数等は「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドラインVer2.4(環境省 経済産業省2022年3月)」「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベースVer3.2(環境省 経済産業省2022年3月)」より使用しております。

       ※カテゴリ6・7及びその他のカテゴリにつきましても、算出方法の高度化を進め、今後開示内容の充実を図ってまいります。

  (ハ)サステナブルに関する投融資の目標及び実績

   ・サステナブルに関する投融資の目標

    2022年度から2030年度までに、サステナブルに関する投融資を累計1兆円実行(うち環境関連で5,000億円実行)いたします。

 

  ・サステナブルに関する投融資の実績

2022年度実績

(単位:億円、%)

 

 

あいちフィナンシャルグループ

 

うち愛知銀行

うち中京銀行

目標

実績

達成率

従来の目標

実績

達成率

従来の目標

実績

達成率

サステナブルに関する投融資

10,000

660

6.6

5,000

595

11.9

300

65

21.6

 

うち環境関連

5,000

327

6.5

2,500

279

11.1

300

48

16.0

*サステナブルに関する投融資とは、環境や社会課題の解決に繋がる投融資等であり、お客さまのESGやSDGsへの取組を支援する投融資等であります。なお、「うち環境関連」とは、環境課題の解決に繋がる投融資等であります。

*投融資実績につきましては2022年度まで各子銀行の基準で集計しております。2023年度分より当社グループ統一の基準で集計いたします。

 

②人的資本及び多様性の確保への対応

(イ)人財育成

・あいちFGのめざすコンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルで必要とされる人財像を「戦略人財」として定義し、合併までの戦略人財創出数450人を主要KPIとして定めております。

めざす人財像(新しい戦略人財像)

KPI(合併までに創出・育成すべき必要社員数)

①営業店プロフェッショナルRM[RM]

200人

②本部ソリューションエキスパート[SE]

100人(法人・個人合計)

③業務改革社内コンサルスタッフ[CS]

50人

④戦略リスキリング人財[RS]

100人/年

戦略人財創出数目標(①~④合計)

450人

 

(ロ)健康経営目標及び実績

・経営理念実現には、行員とその家族の心身の健康こそが重要であると考え、行員一人ひとりの健康意識の向上、心身の健康増進、働きやすい職場づくりに取組んでおります。

 

<愛知銀行>

 愛知銀行では、2021年10月に策定した「戦略マップ」で掲げる健康経営で解決すべき経営課題である「人財の強化」と「地域社会の繁栄への貢献」を達成できるよう、年度ごとに「重点項目および具体的な施策」と「健康経営目標」を決定し、取組方針として公表しています。また、健康経営の取組が評価され、経済産業省及び日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度で、「健康経営優良法人(ホワイト500)」に5年連続で認定されました。

 

具体的な指標

2025年度末目標

2022年度実績

人間ドック受診率(40歳以上)

70.0%以上

50.5%

特定保健指導の実施率※1

45.0%以上

46.4%

要観察者の医療機関受診率※2

80.0%以上

92.6%

睡眠時間(平日)6時間以上の者の割合

70.0%以上

51.9%

1日平均の歩数8,000歩以上の者の割合

50.0%以上

24.4%

※1 40~74歳のすべての被保険者・被扶養者のうち、メタボリックシンドロームの該当者と予備軍を対象とした特別保健指導

※2 定期健康診断の結果で、再検査または精密検査が必要とされた人のうち緊急度の高い人

 

<中京銀行>

 中京銀行では、2019年10月1日に「健康経営宣言」を制定し、従業員とその家族の健康が重要な財産と位置づけ、健康経営の取組を強化しています。この取組を継続的かつ効率的に実施していくため、2022年10月に「戦略マップ」を新たに制定・公表し取組んでいます。

 また、健康経営の取組が評価され、経済産業省及び日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度で、「健康経営優良法人」に4年連続で認定されました。

 

具体的な指標

2025年度末目標

2022年度実績

要観察者の医療機関受診率※1

70.0%以上

62.3%

ストレスチェック受検率

95.0%以上

98.4%

喫煙者の割合

12.5%未満

15.2%

有給休暇取得率

80.0%以上

79.1%

※1 定期健康診断の結果で、再検査または精密検査が必要とされた人のうち緊急度の高い人

 

(ハ)ダイバーシティ&インクルージョンの推進

・当社グループが持続的に成長し続けるためには、行員一人ひとりの多様な視点や考え方を業務推進や意思決定に積極的に取り入れ、新たな企業価値を創造していくことが必要と考えており、多様な人財を受け入れ、誰もがいきいきと働き続けることのできる組織づくりに積極的に取組んでおります。

・愛知銀行では、ダイバーシティ&インクルージョン推進に関するワーキングチーム(通称、“あいちーむ”)を設置し、定期的に女性活躍推進のほか、若年層育成やES向上施策など幅広い分野をテーマに意見交換等を実施しています。また、仕事と育児の両立支援として、育休者向けの職場復帰支援セミナーを年間2回実施するとともに、男性育休の取得促進にむけ、「男性育休100%宣言」に東海3県に本店を置く地域金融機関として初めて賛同しております。

・中京銀行では、育児休業中の従業員がスムーズに職場復帰できるよう「パパママセミナー」(復職前セミナー)を年1回開催しております。また、自宅のパソコン・スマートフォンなどで学習できる「自宅用eラーニング」を導入し、育児休職中でも自己啓発に取組むことができる環境を整備しております。

 

<女性管理職比率>

連結子銀行

2021年度

2022年度

愛知銀行※

12.3%

13.6%

中京銀行※

14.2%

15.5%

※ 愛知銀行は、「資格等級」における『係長』以上を管理職と定義しております。

※ 中京銀行は、役務者以上を管理職と定義しております。

 

<男性育休取得率>

連結子銀行

2021年度

2022年度

愛知銀行

47.7%

88.4%

中京銀行

16.7%

62.5%

 

(ニ)雇用者の資産形成を支援する取組(ファイナンシャル・ウェルネス)

・当社グループでは、行員の資産形成支援を強化しており、財産形成預金、従業員持株会、企業型確定拠出年金制度等を導入しております。また、行員を対象とした、金融商品知識向上の教育を提供する等、金融リテラシー向上と中長期的な資産形成を促進しております。

 

<資産形成の状況>

加入率

財産形成預金

持株会

選択制DC

DCマッチング

愛知銀行

67.7%

76.9%

26.9%

中京銀行

24.4%

80.8%

24.7%

 

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。

 なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営統合に関するリスク

 当社は、株式会社愛知銀行と株式会社中京銀行の共同株式移転により設立されました。当社グループは、経営統合によりマーケットシェアの拡大やリソースの追加投入が可能となることを活かし、安定した営業基盤の拡充や収益力の向上により経営環境の変化に対応するとともに、将来にわたり持続可能なビジネスモデルを構築することで、当金融グループの企業価値を高め、ステークホルダーの期待に応えることを目指しておりますが、当初期待した統合効果を十分に発揮できないことにより、結果として当社グループの業績及び財務状況に重大な悪影響を及ぼすおそれがあります。統合効果の十分な発揮を妨げる要因として以下が考えられますが、これらに限定されるものではありません。

・サービス・商品開発の遅れ、お客さまとの関係悪化、対外的信用の低下、効果的な人員・営業拠点配置の遅延、営業戦略の不統一を含む様々な要因により収益面における統合効果が実現できない可能性。

・当社グループの経営統合に伴うサービス、商品、業務及び情報システムの見直し・統一化、並びに営業拠点・従業員の再配置等により想定外の追加費用が発生する可能性。

・当社グループの資産及び貸出債権等に関する会計基準、引当金計上方針、内部統制、並びに情報開示の方針及び手続その他の基準を統一することによって、追加の与信関係費用その他の費用や損失が発生する可能性。

 

(2)持株会社のリスク

 当社は銀行持株会社であり、その収入の大部分は当社が直接保有している銀行子会社から受領する配当等に依存しております。一定の状況下で、銀行法及びその他法令上の規制又は契約上の制限等により当社の銀行子会社等が当社に支払うことができる配当の金額が制限される可能性があります。また、銀行子会社等が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当等が支払えない状況が生じた場合は、当社株主へ配当を支払えなくなる可能性があります。

 

(3)信用リスク

①不良債権に関するリスク

 当社グループは、不良債権縮減のため経営改善支援に注力しております。しかしながら、景気の動向、不動産価格の下落、当社グループの融資先の経営状況の変動等によっては、当社グループの不良債権及び与信関係費用は増加するおそれがあり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼすとともに、財務状況を弱め、自己資本の減少につながる可能性があります。

 

②貸倒引当金に関するリスク

 当社グループは、貸出先の状況に応じて、担保の価値及び貸倒実績率等に基づき貸倒引当金を計上しておりますが、今後の景気の動向や貸出先の経営状況の変動及び担保価値の下落等、具体的には、想定以上の原材料価格の上昇及び新型コロナウィルス感染症等に伴う経済活動の停滞により、実際の貸倒が見積りを上回り、貸出金償却の発生や貸倒引当金の積み増しが必要となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

③特定の取引先や特定の業種への与信の集中リスク

 当社グループは、特定の取引先や特定の業種への与信の偏りを排除すべく、ポートフォリオ管理を行い、与信の分散に努めていますが、特定の取引先や特定の業種に信用力の悪化が生じた場合、与信費用が増加し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④有価証券の信用リスク

 当社グループは、信用リスクを有する有価証券を保有していますが、これらが内包する信用リスクの上昇により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)市場リスク

①株価下落に伴うリスク

 当社グループは、市場性のある株式を保有しております。今後、大幅に株価が下落した場合、保有株式に減損等が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

②金利上昇に伴うリスク

 当社グループは、市場性のある債券に加え貸出等の資金運用及び預金等の資金調達を行っておりますが、これら資産と負債の金利又は期間のミスマッチングが存在している中で金利が変動することにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)流動性リスク

 金融システムが不安定になるなど市場環境全体が悪化した場合や、当社グループの信用状況が悪化した場合には、通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)オペレーショナルリスク

①事務リスク

 役職員の故意又は過失等により大きな賠償に繋がる事務事故、事務ミスが発生した場合、損失を被る可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

②システムリスク

 当社グループは、コンピュータシステムの障害発生防止やセキュリティ向上に努めておりますが、システム障害の発生、不正アクセス及びサイバー攻撃等を受けた場合、障害の規模によっては、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

③人的リスク

 当社グループは、労働関連法令に基づき適切な労務管理に努めておりますが、想定外の職員の流出に伴う人財不足や職員のモラル低下等により就業環境が悪化した場合、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また当社グループの安定した成長には、専門性の高い人財の確保や育成が必要ですが、十分な人財の育成や確保が進まない場合には、業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④有形資産リスク

 当社グループが事業活動を行う上で所有及び賃貸中の土地、建物、車両等の有形資産について、自然災害、犯罪行為、資産管理上の瑕疵等の結果、毀損、焼失、あるいは劣化することにより業務の運営に支障をきたし、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤法務リスク

 当社グループは、各種法令・規則等に従って業務を遂行しておりますが、法令等の遵守状況が不十分であった場合や、それに起因する訴訟等が提起された場合、その内容によっては行政処分を受けたり、当社グループの評価が低下し、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥風評リスク

 当社グループに対して否定的、悪質な風評・風説が流布された場合、その内容の正確性に関わらず、当社グループの信用が低下し、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)自己資本比率に関するリスク

 自己資本比率は、「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適切であるかどうか判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)」に基づき算出しております。なお、当社グループは、海外営業拠点を有していないことから国内基準を採用しており、現行では自己資本比率を4%以上に維持することが求められています。

 各種リスクの発生により自己資本比率が大幅に低下した場合、当社グループの信頼が低下し、当社グループの業務遂行や資金調達等に影響を及ぼす可能性があります。また、自己資本比率が4%を下回った場合は、業務の全部又は一部の停止等を含む様々な命令を受けることとなります。当社グループの自己資本比率に影響を及ぼす主な要因として以下のものがあります。

・債務者の信用力悪化及び不良債権の処分に伴う与信関係費用の増加

・貸出金等リスクアセットポートフォリオの変動

・保有有価証券の時価下落に伴う減損処理の発生

・自己資本比率の基準及び算定方法の変更

・その他不利益な事象の発生

 

(8)退職給付債務に関するリスク

 年金資産の運用利回りが低下した場合や予定給付債務計算の前提となる保険数理上の前提・仮定に変更があった場合などには、退職給付費用が増加することにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)固定資産の減損に関するリスク

 当社グループは、固定資産の減損会計を行っておりますが、今後の経済環境の変動等によっては、新たな減損が発生する可能性があります。その結果、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に係るリスク

 当社グループは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策を経営戦略における重要な課題の一つとして位置づけ、組織として適時適切に対応できる態勢を構築しています。顧客受入時、受入後の各取引段階において、リスクに応じた顧客管理措置を講じており、疑わしい取引等を的確に検知・監視・分析するとともに、検知した場合には適切に対処することとしておりますが、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策が有効に機能せず、法令・規則の違反等が発生した場合には、業務停止、制裁金等の行政処分、当社グループの評価が低下し、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)金融犯罪に係るリスク

 当社グループは、キャッシュカードの偽造・盗難や特殊詐欺、インターネットバンキングを標的とした預金の不正払い出し等に対して被害の発生を未然に防ぐため、顧客保護の取組及びセキュリティ強化に努めておりますが、金融犯罪の高度化・多様化により、被害を受けたお客さまへの補償、その金融犯罪防止対策に係る費用の増加等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)情報漏洩に係るリスク

 当社グループは、多数の法人・個人の顧客情報を保有しています。それらの情報は各種法令・規制等に基づき万全を尽くして管理していますが、不適切な管理、外部からのサイバー攻撃その他の不正アクセス等により、重要な情報が外部に漏洩した場合には、損害賠償、行政処分等により、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)競争激化リスク

 当社グループが主要な営業基盤とする愛知県において、地域金融機関、メガバンク、ノンバンク等との間で競争関係にあります。他の金融機関が今後さらに積極的な営業展開を進めることにより、あるいは他の業態が当社グループの事業分野に新たに参入することにより、当社グループが競争優位を得られない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)災害リスク

 大地震や風水害等の自然災害により、当社グループの業務の全部又は一部が停止又は遅延するリスクのほか、当社グループの損害や取引先の被災による業績悪化等が、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)規制・制度の変更等に関するリスク

 当社グループは、現時点における銀行法等の各種規制・制度(法律、規則、政策、実務慣行、解釈等を含む)に基づいて業務を遂行しております。将来において、銀行法等の各種規制・制度が変更された場合、当社グループの業務遂行、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16)気候変動に関するリスク

 気候変動に伴う自然災害や異常気象等の影響によって取引先や当社グループの事業の停滞と当社グループが保有する担保価値が毀損した場合(物理的リスク)や、脱炭素社会への移行に伴う政策や法規制への対応等(移行リスク)により取引先の経営状態が悪化した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの気候変動に関するリスクへの対応や開示が不十分であるとみなされた場合には、企業価値に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17)格付に関するリスク

 当社は、格付機関である㈱日本格付研究所(JCR)より「A」の格付を取得しております。今後、当社グループの収益力・資産内容の悪化により格付が引き下げられた場合、当社グループの資金調達等において影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 なお、当社は2022年10月3日に設立されましたので、前連結会計年度との対比については記載しておりません。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当社グループは、2022年10月から2025年3月までの「第1次中期経営計画」において、「お客さまにダイナミックな進化を体験して頂けるコンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルの準備完了」、「コンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルでの新しい社員像の確立と必要人財像の創出・育成完了」、「合併後のシナジー発現に向けた主要KPIの着実な達成」を成し遂げるため、各種施策を実施してまいりました。

 その結果、当連結会計年度の当社及び連結子会社の業績は以下のとおりとなりました。

 資産の部合計は、6兆7,862億円となりました。うち、貸出金の期末残高は、中小企業向け貸出及び住宅ローンの増強に努め、4兆5,684億円となりました。また、有価証券の期末残高は、1兆3,583億円となりました。

 負債の部合計は、6兆4,628億円となりました。うち、預金の期末残高は、個人及び法人預金の増強に努め、5兆6,232億円となりました。

 純資産の部合計は、3,234億円で、1株当たりの純資産額は6,507円51銭となりました。

 損益面につきましては、経常収益は、746億48百万円となりました。経常費用は694億11百万円となりました。その結果、経常利益は52億37百万円となりました。また、企業結合による負ののれん発生益804億91百万円を特別利益に計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は818億6百万円となりました。

 セグメント別に見ますと、銀行業の経常収益は653億80百万円、セグメント利益は18億84百万円となりました。リース業の経常収益は78億33百万円、セグメント利益は3億12百万円となりました。

 なお、当社設立において、企業結合会計上の取得企業を株式会社愛知銀行としたため、当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)の連結経営成績は、株式会社愛知銀行の当連結会計年度の連結経営成績を基礎に、株式会社中京銀行の2022年10月1日から2023年3月31日までの連結経営成績を連結したものとなります。

 

イ.国内業務部門・国際業務部門別収支

 資金運用収益は、国内業務部門の資金運用収支が403億55百万円となり、全体で423億47百万円となりました。また、全体の役務取引等収支は93億37百万円となり、全体のその他業務収支は△126億10百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

当連結会計年度

40,355

1,992

42,347

うち資金運用収益

前連結会計年度

当連結会計年度

41,094

3,264

△16

44,342

うち資金調達費用

前連結会計年度

当連結会計年度

739

1,272

△16

1,994

役務取引等収支

前連結会計年度

当連結会計年度

9,253

83

9,337

うち役務取引等収益

前連結会計年度

当連結会計年度

13,308

138

13,446

うち役務取引等費用

前連結会計年度

当連結会計年度

4,054

54

4,108

その他業務収支

前連結会計年度

当連結会計年度

△8,187

△4,423

△12,610

うちその他業務収益

前連結会計年度

当連結会計年度

8,646

258

8,905

うちその他業務費用

前連結会計年度

当連結会計年度

16,834

4,681

21,515

 (注)1.国内業務部門は当社及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当社及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は、国際業務部門に含めております。

2.「相殺消去額」欄の計数は、国内業務部門と国際業務部門間の資金貸借の利息であります。

 

ロ.国内業務部門・国際業務部門別資金運用/調達の状況

 全体の資金運用勘定においては、平均残高は5兆9,642億62百万円、利息は443億42百万円、利回りは0.74%となりました。

 一方、全体の資金調達勘定においては、平均残高は6兆4,404億24百万円、利息は19億94百万円、利回りは0.03%となりました。

a. 国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(-)

(-)

 

当連結会計年度

(117,791)

(16)

 

5,927,347

41,094

0.69

うち貸出金

前連結会計年度

当連結会計年度

4,440,399

28,575

0.64

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

71

0

0.13

うち有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

1,235,581

12,017

0.97

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

当連結会計年度

117,814

429

0.36

資金調達勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

6,403,400

739

0.01

うち預金

前連結会計年度

当連結会計年度

5,437,866

463

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

9,172

10

0.10

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

347,841

△51

△0.01

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

202,507

15

0.00

うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

398,476

20

0.00

 (注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、当社及び一部の連結子会社については半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(前連結会計年度-百万円 当連結会計年度665,028百万円)を控除して表示しております。

3.( )内は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

b. 国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

154,706

3,264

2.11

うち貸出金

前連結会計年度

当連結会計年度

6,364

187

2.95

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

135,146

2,906

2.15

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

1,666

47

2.84

うち預け金

前連結会計年度

当連結会計年度

資金調達勘定

前連結会計年度

(-)

(-)

 

当連結会計年度

(117,791)

(16)

 

154,815

1,272

0.82

うち預金

前連結会計年度

当連結会計年度

21,092

156

0.74

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

11,740

446

3.80

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

748

17

2.39

うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

2,816

77

2.73

 (注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、当社及び一部の連結子会社については半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.( )内は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

3.国際業務部門の外貨建取引の平均残高は、月次カレント方式(前月末TT仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。

 

c. 合計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り

(%)

小計

相殺消去額

合計

小計

相殺消去額

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

6,082,054

△117,791

5,964,262

44,358

△16

44,342

0.74

うち貸出金

前連結会計年度

当連結会計年度

4,446,763

4,446,763

28,763

28,763

0.64

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

71

71

0

0

0.13

うち有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

1,370,728

1,370,728

14,924

14,924

1.08

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

1,666

1,666

47

47

2.84

うち預け金

前連結会計年度

当連結会計年度

117,814

117,814

429

429

0.36

資金調達勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

6,558,215

△117,791

6,440,424

2,011

△16

1,994

0.03

うち預金

前連結会計年度

当連結会計年度

5,458,958

5,458,958

619

619

0.01

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

9,172

9,172

10

10

0.10

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

359,581

359,581

394

394

0.10

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

203,256

203,256

33

33

0.01

うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

401,292

401,292

97

97

0.02

 (注)1.「相殺消去額」欄の計数は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息であります。

2.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(前連結会計年度-百万円 当連結会計年度665,028百万円)を控除して表示しております。

 

ハ.国内業務部門・国際業務部門別役務取引の状況

 国内業務部門の役務取引等収益は133億8百万円、国際業務部門は1億38百万円となりました。この結果、全体では134億46百万円となりました。

 一方、役務取引等費用は、全体で41億8百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

当連結会計年度

13,308

138

13,446

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

当連結会計年度

5,587

5,587

うち為替業務

前連結会計年度

当連結会計年度

2,362

136

2,499

うち証券関連業務

前連結会計年度

当連結会計年度

1,788

1,788

うち代理業務

前連結会計年度

当連結会計年度

3,319

0

3,319

うち保護預り貸金庫業務

前連結会計年度

当連結会計年度

144

144

うち保証業務

前連結会計年度

当連結会計年度

104

1

106

役務取引等費用

前連結会計年度

当連結会計年度

4,054

54

4,108

うち為替業務

前連結会計年度

当連結会計年度

231

41

273

 (注)国内業務部門は当社及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当社及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は、国際業務部門に含めております。

 

ニ.国内業務部門・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

当連結会計年度

5,602,163

21,057

5,623,221

うち流動性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

3,394,391

3,394,391

うち定期性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

2,196,082

2,196,082

うちその他

前連結会計年度

当連結会計年度

11,689

21,057

32,747

譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

7,410

7,410

総合計

前連結会計年度

当連結会計年度

5,609,573

21,057

5,630,631

 (注)1.国内業務部門は円建取引、国際業務部門は外貨建取引であります。

ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は、国際業務部門に含めております。

2.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3.定期性預金=定期預金+定期積金

 

ホ.貸出金残高の状況

a. 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金 額(百万円)

構成比(%)

金 額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

4,568,454

100.0

製造業

633,555

13.9

農業,林業

2,072

0.0

漁業

302

0.0

鉱業,採石業,砂利採取業

2,247

0.0

建設業

321,049

7.0

電気・ガス・熱供給・水道業

83,016

1.8

情報通信業

29,189

0.6

運輸業,郵便業

186,436

4.1

卸売業,小売業

598,249

13.1

金融業,保険業

432,741

9.5

不動産業,物品賃貸業

615,122

13.5

各種サービス業

345,181

7.6

国・地方公共団体

91,411

2.0

その他

1,227,869

26.9

特別国際金融取引勘定分

政府等

金融機関

その他

合計

──

4,568,454

──

 (注)「国内」とは、当社及び連結子会社であります。

b. 外国政府等向け債権残高(国別)

 該当事項はありません。

 

ヘ.国内業務部門・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

当連結会計年度

253,152

253,152

地方債

前連結会計年度

当連結会計年度

251,061

251,061

社債

前連結会計年度

当連結会計年度

386,283

386,283

株式

前連結会計年度

当連結会計年度

154,666

154,666

その他の証券

前連結会計年度

当連結会計年度

206,265

106,962

313,228

合計

前連結会計年度

当連結会計年度

1,251,428

106,962

1,358,391

 (注)1.国内業務部門は当社及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当社及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は、国際業務部門に含めております。

2.「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。

 

②キャッシュ・フローの状況

 営業活動によるキャッシュ・フローは、預金等の増加等により288億25百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却等により330億31百万円の収入、また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により65億35百万円の支出となりました。

 この結果、現金及び現金同等物は7,086億28百万円となりました。

 

③生産、受注及び販売の実績

 「生産、受注及び販売の実績」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

(自己資本比率等の状況)

 

(参考)

 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

 なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

                            (単位:百万円、%)

 

2023年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

8.95

2.連結における自己資本の額

282,583

3.リスク・アセットの額

3,154,089

4.連結総所要自己資本額

126,163

 

 (資産の査定)

 

(参考)

 資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、株式会社愛知銀行及び株式会社中京銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

2.危険債権

 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

3.要管理債権

 要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

4.正常債権

 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

資産の査定の額

債権の区分

2022年3月31日

2023年3月31日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

146

危険債権

628

要管理債権

104

正常債権

45,542

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(経営成績の分析)

連結粗利益は390億74百万円となりました。また、営業経費は340億21百万円、貸倒引当償却費用は50億12百万円、株式等関係損益は67億81百万円となりました。その結果、経常利益は52億37百万円となりました。

特別損益は、企業結合による負ののれん発生益804億91百万円を計上したこと等により771億27百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は818億6百万円となりました。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

(A)

当連結会計年度

(百万円)

(B)

増減

(百万円)

(B)-(A)

連結粗利益

39,074

資金利益

42,347

役務取引等利益

9,337

その他業務利益

△12,610

営業経費

34,021

貸倒引当償却費用

5,012

貸出金償却

22

一般貸倒引当金繰入額

3,831

個別貸倒引当金繰入額

1,086

偶発損失引当金繰入額

71

株式等関係損益

6,781

経常利益

5,237

特別損益

77,127

うち負ののれん発生益

80,491

うちシステム解約損失

2,335

税金等調整前当期純利益

82,364

法人税、住民税及び事業税

978

法人税等調整額

△559

法人税等合計

418

当期純利益

81,946

非支配株主に帰属する当期純利益

140

親会社株主に帰属する当期純利益

81,806

(注) 連結粗利益=(資金運用収益-資金調達費用)+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(その他業務収益-その他業務費用)

 

(財政状態の分析)

イ.貸出金

 貸出金は事業性貸出金及び住宅ローンの増強に努めた結果、当連結会計年度末残高は4兆5,684億円となりました。

 

ロ.有価証券

 有価証券は有価証券ポートフォリオの再構築のため外国債券等の売却を進めた結果、当連結会計年度末残高は1兆3,583億円となりました。

 

ハ.預金

 預金は企業向け及び個人向けの定期性預金取込みに努めた結果、当連結会計年度末残高は5兆6,232億円となりました。

 

ニ.純資産の部

 純資産の部の合計の当連結会計年度末残高は3,234億円となりました。

 利益剰余金は親会社株主に帰属する当期純利益818億6百万円等により、当連結会計年度末残高は2,266億円となりました。

 その他有価証券評価差額金の当連結会計年度末残高は288億円となりました。

 

(経営成績に重要な影響を与える要因)

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、内外の金融政策運営の変更により急激に金利が上昇すること、他県金融機関の当地域内への店舗展開により銀行間の競争がますます激化していること、ならびにウクライナ情勢を始めとする地政学的な要因が経済活動の着実な進展に悪影響を及ぼす可能性があることがあげられます。

 

(経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等)

 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。

 当社グループにおいては、重要な資本的支出の予定はありません。

 当社グループの資金の流動性については、資金調達勘定平均残高は個人預金や法人預金を主体に6兆4,404億24百万円となりました。

 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は7,086億28百万円であり、また国債等の売却可能な資産を十分に保有していることとあわせて、適切な水準の流動性を維持していると考えております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

 

5【経営上の重要な契約等】

 当社は、当社の連結子会社である株式会社愛知銀行と株式会社中京銀行との間で、当社が各社に対して行う経営管理について、2022年10月3日付で「経営管理に関する契約」及び「経営管理手数料に関する覚書」を締結しております。

 

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。