文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営理念・経営戦略
当社グループは、「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに、事業及び組織の両面で革新的な仕組みを作り、それを広げていくことを目指しています。具体的には、事業面ではBNPL決済サービスソリューションを提供することで、関わる全てのステークホルダーが「手間」なく「信用リスク」なく商取引を実現できるように貢献しており、組織面では当社グループ従業員の成長、モチベーションの維持及びパフォーマンスの向上を目的として、従業員個々人が自律的に役割を考え業務遂行する「ティール組織」を採用し、現場担当者の意見を尊重した意思決定の実現を図っています。
(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの決済ソリューション事業のビジネスフローは、①当社サービス利用による商品売買高(取扱高)と加盟店ごとに設定された手数料率に基づく収益計上、②購入者からの代金回収に大別されます。そのため、当社の経営上の重要指標はそれぞれ、①は年間取扱高、②は購入者による未払い率となっており、社内では各数値を継続的に確認しています。
経営上の目標としては、当社は2021年6月10日付で「2021年度-2025年度 中期経営計画」(以下、「中期経営計画」という。)を策定しており、その中で当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、年間取扱高を掲げています。
(3)経営環境
当社グループの主力サービスである「NP後払い」はEC市場における決済ソリューションを提供しています。ECの国内市場規模については、経済産業省「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)(2022年8月公表)」によりますと、BtoC市場が2021年で20.7兆円(前年比7.4%増)、BtoB市場が372.7兆円(前年比11.3%増)、CtoC市場が2.2兆円(前年比12.9%増)となっています。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、プラットフォーム型ビジネスの展開を事業コンセプトに据え、決済ソリューション事業として、BtoC取引向けサービスである「NP後払い」、「NP後払いair」 、「atone」及び「AFTEE」並びに、BtoB取引向けサービスである「NP掛け払い」のサービス構築及び普及を目指し、下記の課題に全社一体となって取り組んでまいります。
① 収益基盤の拡大
積み上げ型のビジネスを展開する当社グループにとって、大手加盟店を獲得すること及びサービスの稼動促進を実現し収益基盤を拡大させることは、業容の拡大を目指す上で継続的かつ重要な課題です。当連結会計年度におきましては、NP後払いair/NP掛け払いを通じた全国のDX支援促進のため、地域に強い地盤を持つ地方銀行等との連携を強化してまいりました。
具体的には以下のようにアライアンスの強化に努めてまいりました。
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2019年6月 |
リコーリース株式会社との資本業務提携 |
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2021年2月 |
株式会社ジェーシービーとの資本業務提携 |
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2021年7月 |
SBペイメントサービス株式会社との業務提携 |
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2021年8月 |
株式会社オリエントコーポレーションとの業務提携 |
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2021年9月 |
Boku,Inc.との業務提携 |
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2022年2月 |
株式会社セールスフォース・ジャパンとの業務提携 |
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2022年4月 |
株式会社伊予銀行との業務提携 |
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2022年4月 |
Shopifyアプリを提供する企業アライアンス「App Unity」への参画 |
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2022年5月 |
多摩信用金庫との業務提携 |
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2022年8月 |
株式会社北洋銀行との業務提携 |
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2023年1月 |
ユーシーカード株式会社との業務提携 |
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2023年1月 |
SBIネオファイナンシャルサービシーズ株式会社との業務提携 |
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2023年2月 |
株式会社商工組合中央金庫との業務提携 |
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2023年2月 |
株式会社愛媛銀行との業務提携 |
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2023年2月 |
株式会社ペイジェントとの業務提携 |
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2023年4月 |
株式会社山陰合同銀行との業務提携 |
営業環境は良好である一方、人的なリソースは限られており、効率的に加盟店を獲得していく必要があるため、引き続き営業体制の強化及びアライアンス先等の外部資産の活用等を行い、収益基盤の更なる拡大を図ってまいります。
② 「atone」ブランドの推進
2017年6月にリリースした「atone」については、会員登録を要するスマートフォン決済型のBNPL決済サービスを提供することで、「NP後払い」の利用層及びEC物販等の対象市場に加えて若年層及び実店舗やデジタルコンテンツでのBNPL決済ニーズの獲得を目的にサービス展開を行っています。スマートフォンでの利用に最適化したサービスによりクレジットカードを保有しない若年層の取り込みを企図しています。「atone」は会員制をベースとしており、当社グループにて取得可能な情報が「NP後払い」と比較して多いため、リスク管理の精度を高めることが可能です。また、当社グループは従来の会員登録不要な後払い決済の簡潔さと、会員制決済の便利さの両立を図るため、2023年3月に会員登録なしで利用可能な「atoneつど後払い」機能をリリースしました。会員登録なしでも一部機能を利用できるようにすることで新規利用のハードルを下げ、利用者数を増加させた上で、より便利でお得な会員へ誘導してまいります。本サービスについては「NP後払い」に加えて利用者及び利用シーンが拡大するため、当社のBtoC向けBNPL決済サービスの主力ブランドとなるものと考えています。「atone」と「NP後払い」の法人営業・パートナー営業・マーケティングを横断する部門を新設し、人材の再配置を行うことで、「atone」の拡販をより一層強化してまいります。
③ 「NP掛け払い」「NP後払いair」の推進
当社グループは2011年4月に企業間取引向けのBNPL決済サービスである「NP掛け払い」を開始以降、EC事業者、卸売り・業務用販売商品を取り扱う事業者、大手企業からITベンチャーなど様々な業種・規模のBtoB決済での様々なニーズに応えられる決済サービスの構築に注力してきました。その結果現在の「NP掛け払い」は、加盟店それぞれの月次締め日及び支払日に対応できるソリューションを提供しています。
また、当社グループは2015年7月にBtoCのサービス分野向けBNPL決済サービスである「NP後払いair」を開始し、住宅リフォームや家事代行等を取り扱う事業者に決済サービスを提供しています。
「NP掛け払い」「NP後払いair」においては、全国の企業における請求業務のDXのニーズに応えることで、加盟店獲得を強化してまいります。2023年3月期は全国での加盟店拡大を目的として、地方拠点の営業体制強化や地方銀行/信用金庫との事業連携を図ってまいりました。今後もパートナーとの事業連携を深め、更なる強固な顧客基盤の構築を推進してまいります。
④ 海外事業展開の推進
当社グループでは今後の成長拡大を図るため、決済ソリューションを海外市場にも展開しています。そのための第一歩として2018年8月付で台湾でのスマートフォンBNPL決済サービス「AFTEE」をリリースし、順調に事業を拡大しています。また、2022年4月にベトナム拠点を設立いたしました。ベトナムにおいても「AFTEE」のサービスリリースを進め、海外事業のサービスモデル確立を進めてまいります。
⑤ 独自与信システムの深化
当社グループでは、少額決済に特化した独自の与信システムを構築してきました。過去から蓄積した膨大な取引データを活用することにより、高い与信通過率と低い未回収(貸倒れ)率を両立しています。
今後も、高い与信通過率、低い未回収率を維持しつつ、与信精度向上を図り、 様々な業種業態に最適な与信を行えるよう、継続した改善を加えてまいります。
⑥ 人材の高度化
当社としてBtoC・BtoBの両事業領域で高いサービス品質を維持・向上させながら全事業成長を目指す新しいステージに進みつつある中、権限の委譲を図って事業スピードを向上させるべく、人材の高度化に注力します。2023年3月期と同様に、営業体制の強化や専門人材の獲得を目的として、中途採用を強化してまいります。また、組織の一体化、判断の基準となる理念・価値観の共有・深化を図ること、加えて次世代リーダー育成に必要となる制度・仕組みに磨きをかけてまいります。
当社グループは、プラットフォーム型ビジネスの展開を事業コンセプトに据え、決済ソリューション事業として、BtoC取引向けサービスである「NP後払い」、「atone」及び「AFTEE」並びに、BtoB取引向けサービスである「NP掛け払い」のサービス構築及び普及を目指し、下記の課題に全社一体となって取り組んでまいります。
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、以下の通りです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)ガバナンス
当社グループでは、持続可能な社会の実現に貢献するための体制構築が重要であると認識しています。当社グループでは、リスク管理委員会において、サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク等を検討しています。リスク管理委員会については、「
(2)方針・戦略
当社グループは、「つぎのアタリマエをつくる」会社として、2001年より他社に先駆けて後払い決済事業を開始し、進めてまいりました。後払い決済の本質は、当社が間に立つことで、売り手と買い手双方の信用を底上げすることにあり、お互いが信頼しあえると、商取引に関わる様々な摩擦や非効率といった歪みは大きく減少します。当社グループは、幅広く信用を創造する力を磨き続けることで、Eコマースの決済だけではなく、企業間及び海外までその対象を広げています。
また、事業を進めていく過程で、社内の歪みを減らすことにも向き合い続け、結果として階層のないティール型組織を実現しています。縦の役職がなく組織間の軋轢も少ないため、個々人は自身の進みたい方向に進むことができます。自己実現が尊重される環境によって、従業員のエネルギーが最大化され、最終的に事業推進の原動力につながっています。
こういった歪みのない組織を土台としながら、お互いが信頼しあえるなめらかな社会の実現に、今後も全力を尽くしてまいります。
○気候変動に係る方針・戦略
当社グループにおける、気候変動に関する方針・戦略は、以下の通りです。当社グループは、「すべてのステークホルダーと真摯に向き合う」というVISIONを掲げて、顧客・株主・パートナー、従業員に対して真心を持ち真剣に向き合う組織を目指しており、ステークホルダーが暮らす地球自体もステークホルダーとして捉え、地球環境に対しても真心をもって向き合いたいと考えています。そのため、ステークホルダーである地球環境に悪影響を与える可能性のある気候変動が重要であると認識しています。
また、当社グループはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づき、気候変動に関する適切な情報開示を行ってまいります。
○人的資本に係る方針・戦略
当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針・戦略は、以下の通りです。
当社グループは、社会に提供するサービス、顧客・パートナーとの関係性、組織づくりにおいて摩擦や非効率と向き合い、歪みのない状態を理想に掲げ、実現することで持続的な社会貢献を果たしていきたいと考えています。
そのために、誠実で変革志向のWillを持つ人財を採用し、各人に対して、全体最適、長期視点を持てるように成長を支援しています。また、そのような人財が自律的に役割を考え、柔軟にコラボレーションできるように、階層がなく、組織間の軋轢も少ない環境を生み出しています。このような環境・組織だからこそ、各人のエネルギーが最大化され、事業推進の原動力となっていると考えています。
また、従業員のライフステージの変化とキャリアの両立を支え、本人の意思次第で平等に機会を得ることができるよう環境を整備してまいります。そのため、ライフステージの変化とキャリアの両立の指標として「育児休業からの復職率」、機会の平等の指標として「女性管理職比率」を設定しています。
(3)リスク管理
当社グループでは、リスク管理委員会において、サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク等を検討しています。当社グループは、リスク管理規程に基づき、リスクの把握、評価、目標の設定及び対策の策定を行っています。
(4)指標及び目標
当社グループでは、人材の多様性の確保を含む人財の育成に関する方針及ぶ社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いています。
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指標 |
目標 |
実績(当連結会計年度) |
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育児休業からの復職率(注)2. |
2024年3月期まで90.0%を維持 |
100.0% |
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女性管理職比率(注)3. |
2024年3月期まで15.0%以上を維持 |
20.4% |
(注)1.数値は株式会社ネットプロテクションズのみ。
2.男性及び女性の従業員(臨時雇用者を除く)を母数として割合を算出しています。
3.管理職に占める女性労働者の割合について、管理職は等級がバンド3以上の者を指します。
(5)人的資本に係る具体的な取り組み
当社グループ(恩沛科技股份有限公司(NP Taiwan, Inc.)及びCông ty TNHH Net Protections Vietnam(Net Protections Vietnam Co., Ltd.)を除く)の人的資本に係る具体的な取組内容及び実績は、以下の通りです。
①採用・成長支援
従業員が個人の特性や希望に合わせた自己実現を、仕事を通じて果たしていくことこそが、各人の業務へのモチベーション、ひいては当社グループとしての経営成績の最大化を図る上で最適であると考えています。当社グループは、「自律・分散・協調」を実現するティール型組織を土台として、「つぎのアタリマエをつくる」人財を成長支援していきます。
イ.採用
経営の根幹に関わる採用活動を人事部門に閉じず、当社グループ全体の半数以上の従業員(臨時雇用者を除く。以下同様。)が従事しています。MVV(Mission /Vision /Value)が深く浸透しているため、価値観合致度の高い人財の採用を実現しています。
当該領域に関する当事業年度の実績は、以下の通りです。
・直近3年以内に入社した新卒在籍率 96.4%(注)1
・新卒採用に携わった従業員の割合 60.0%(注)2
・中途採用に携わった従業員の割合 53.4%(注)2
(注)1.2019年3月31日から2022年3月31日までに入社した新卒従業員の2022年3月31日時点での在籍率
2.2023年3月31日時点の在籍従業員に占める割合
ロ.育成
新入従業員に各種スキル体得のため約半年間の研修を実施し、ITスキル研修を全員が履修します。また、継続的な学びの支援や機会提供も実施しています。
当該領域に関する当事業年度の取組は、以下の通りです。
・コーチングサービスの提供
・出向(配属部署とは異なる部署でのOJT)
・必要な研修やセミナーの受講や資格取得に関わる費用の会社負担に係る福利厚生
ハ.ビジョンシート
自分の将来像、携わりたい分野、異動希望等を全従業員(臨時雇用者を除く。)が記入し、全従業員に公開する「ビジョンシート」制度を実施し、志向性に応じた配属環境を実現しています。例年30%以上の異動希望が、半年以内に実現しています。
②自律・分散・協調型のティール型組織
従業員の長期的な成長、幸福を実現し、高いパフォーマンスを発揮するために、心理的安全性の醸成と相互成長支援を促進しています。また、個々人の役割を部署や役職で定義しないことで、全従業員が全体最適、長期視点を志向して、柔軟に意思決定・事業推進することができると考えています。なお、ティール型組織とは、意思決定に関する権限や責任を管理職から個々の従業員に移譲することで、マネージャーやリーダーといった役割・上司や部下といった概念をなくし、「組織の目的」を実現するために共鳴しながら行動をとる組織のことを指します。
イ.人事評価制度Natura
マネージャー制度を廃止した人事評価制度「Natura」によって、年次や役職に関係なく意見を尊重した意思決定を実現しています。
当該領域に関する当事業年度の取組は、以下の通りです。
・360°評価
・成長支援を目的とした定期面談
ロ.流動的な人財配置
拠点設立や新規事業立案等、全社運営に関わる業務に主体的に参加できるWG(ワーキンググループ)制度を実施し、柔軟なコラボレーションを促進しています。
当該領域に関する当事業年度の実績は、以下の通りです。
・WG数:16(注)
(注)2023年3月31日時点
ハ.社内交流
部署や年次にとらわれない関係性づくりを支援する「ファミリー」制度や、組織づくりの土台をつくる半期ごとの社員総会及び社内報を実施しています。
当該領域に関する当事業年度の取組は、以下の通りです。
・「ファミリー」制度として無作為に部署・年次を混合した5名程度のグループを作り、交流を支援する
・MVV浸透やコミュニケーション促進のための社内報の発行
③全ての人のポテンシャルを引き出す包括的な環境づくり
国籍・性別・年齢・価値観・障がいの有無、ライフスタイルの違い等にとらわれず、全ての人が自己実現と社会貢献のために個々の持つポテンシャルを引き出す包括的な環境づくりに取り組んでいます。
イ.フラットな組織
国籍・性別・年齢・価値観・障がいの有無等、様々な属性を持つ人財が活躍する上で障壁となる要素を取り除くため、以下の施策に取り組んでいます。
・DE&I関連研修実施
・非日本語話者の支援
・各種相談窓口の設置
ロ.フレキシブルな働き方
ライフスタイルや働き方が多様化する中で、個人や組織の力を発揮しやすいように、場所や時間にとらわれず柔軟に働ける環境、制度づくりに取り組んでいます。
当該領域に関する当事業年度の取組は、以下の通りです。
・働く時間に関する支援(フレックスタイム制及び、時短勤務制度の実施等)
・働く場所に関する支援(フルリモートの許可制の導入、サテライトオフィスサービスの利用等)
・仕事と育児の両立支援(産休・育休関連制度等)
ハ.情報取得のしやすい環境
成果・成長・幸福を追求するために、業務に必要な情報の取得がしやすい環境を構築しています。
当該領域に関する当事業年度の取組は、以下の通りです。
・各種コミュニケーションツールの活用
・全社合宿の実施
当社ではこれらの領域に継続的に取り組むとともに、指標及び目標を継続して検討してまいります。
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、以下のようなものがあります。
当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えています。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。
(1)事業環境に関するリスク
① 経済環境、特にEC市場の成長鈍化リスク
当社グループの提供する決済サービスは、BtoC及びBtoBそれぞれにおける経済活動に付随するものです。従って、国内を中心とした経済活動が停滞する場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社サービスのうち特に「NP後払い」はECを対象としたサービスです。今後、EC関連法規の改正等によりEC市場の成長が鈍化した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
② BNPL決済市場の成長鈍化リスク
当社グループの提供する決済サービスは「後払い」を強みとしたものであり、売り手である加盟店には販売代金の早期回収を、購入者には購入代金支払いタイミングの長期化を提供することで、商流の活性化を促していると認識しています。一方で決済手段には、従来の現金決済、プリペイド方式及びデビットカード等の消費者がすぐに取引プロセスを完了できる方法や、クレジットカード及びQRコード決済等の消費者が支払いを先延ばしにできる方法が存在し、BNPL決済は両方の方法での競争に直面し続けることになります。当社グループの提供するサービスは上述の通り、購入者は商品到着後、内容を確認してから代金を支払えるため、商品に係るトラブルを避けることができ、加盟店はその購入者ニーズを満たすことで新規注文及び追加注文等を期待でき売上拡大に寄与するとの観点から、購入者及び加盟店双方の利用者に付加価値のあるものであり、商品到着前に支払いを完了する必要がある他の決済サービス対比で十分競争力のあるものであると判断していますが、今後決済手段としてほかの方式が拡大することで当社対象市場が奪われるような事態になれば、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ BNPL決済市場における競争の激化
足許、世界的なBNPL決済サービスの拡大もあり、当社グループの提供するBNPL決済方式と類似のサービスを提供する事業者が増加しているものと認識しています。当社グループは当該市場にいち早く進出し、与信判断システムや決済オペレーションフロー等の独自の仕組みを構築することで、業界最高水準の与信通過率と最低水準の未払い率を実現しており、利便性と収益性を兼ね備えている点において、高い競争力を有していると認識しています。しかしながら今後、新規参入する他社との競争が激化し、手数料の減額や顧客離れが生ずる場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 法規制強化の可能性
BNPL決済サービスの関係する法令には、「貸金業法」「資金決済法」「割賦販売法」「債権回収業に関する特別措置法」「弁護士法」「犯罪による収益の移転防止に関する法律」等がありますが、当社グループの現在のビジネスフローでは、いずれの法令における規制にも該当する事項はないことを、顧問弁護士及び(顧問弁護士を通じて)監督官庁に確認しています。しかしながら当社グループの提供するサービスは我が国では新しいとされる「フィンテック」ビジネスに該当すると考えられるため、今後これら法令の改正や法解釈の変更、あるいは新しい法令の制定により何らかの規制が加わる場合には、現行のままでのサービス提供が困難となる可能性があります。そうした場合は、オペレーションの変更やサービス内容の変更等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 「atone」事業に係るリスク
「atone」は、購入者が自身の保有するスマートフォン等で無料の会員登録をすることで、EC及び実店舗にてキャッシュレスでの売買(BNPL決済)を可能とするサービスですが、会員登録が必要である点で、「NP後払い」に比べ購入者の獲得のためのハードルが高くなります。また、デジタル商品の購入に利用可能な「atone」は、購入者が実際の住所を入力しない可能性が高くなるため、詐欺的な取引が発生する可能性が高まります。また、「atone」を利用する購入者はNP後払いに比べて若年層となる傾向があり、一般的に不払いのリスクが高まると共に、与信審査の精度が低くなる傾向があります。これらの要因により「atone」事業において予想以上の貸倒れが発生する場合や、詐欺的取引の未然防止が想定通りの結果とならない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 自然災害等
当社グループでは、自然災害及び事故等に備え、サービスの定期的バックアップ、稼働状況の常時監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めていますが、大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等により、開発・運用業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限、混乱等の不測の事態が発生した場合には、当社グループによるサービス提供の継続が困難となる可能性があり、ひいては当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)提供サービスに係るリスク
① 貸倒れ及び詐欺的取引発生リスク
当社グループの提供するBNPL決済サービスは、商行為における売り手(加盟店)に対して購入代金支払いを行い、購入者に対する債権を当社グループが買い取ることで成立しています。こうしたビジネスモデルから当社グループの提供するサービスを利用した商行為にかかる債権の貸倒れリスクを全て当社グループが負うと共に、詐欺的な取引が発生する可能性があるため、事業継続上高い個別与信判断能力が求められます。当社グループでは2002年より本ビジネスを展開し蓄積した情報を最大限活用し、全ての取引について商材の特性や購入者の情報等をベースに詐欺的取引目的でないか等を判断した上で与信判断を行い詐欺的取引の未然防止を図ると共に、未払い率をモニタリングすることにより事後的に速やかに検知の上対応できるように努めていますが、予想以上の貸倒れが発生する場合や、詐欺的取引の未然防止が想定通りの結果とならない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
② 加盟店獲得に係るリスク
「NP後払い」をはじめとする当社のBtoC向け取引サービスの成長は、当社の決済サービスを提供する加盟店の数を増やし、当社の決済サービスを利用した販売量を増加させることができるかどうかにかかっています。従って、加盟店獲得が想定通りの結果とならない場合や主要な加盟店との関係が悪化した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社のBtoB向け取引サービスである「NP掛け払い」の成長は、債権を管理する売り手(加盟店)の数の増加に依存していますが、加盟店獲得が想定通りの結果とならない場合や主要な加盟店との関係が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 海外展開におけるリスク
当社グループでは現在、台湾に恩沛科技股份有限公司(NP Taiwan, Inc.)を設立し台湾現地でのBNPL決済サービスを開始しています。現在のところオペレーションにおいて大きな問題は発生しておらず、今後の業容拡大に備えて外注先の活用も含めて対応する人員の拡充を計画していますが、用意が間に合わない場合や、用意できたとしてもオペレーション量に対して十分な育成が間に合わないような場合は、オペレーションが滞ったり、人為的なミスが発生したりすることで当社グループのレピュテーションが悪化し、ひいては当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループは2022年4月にベトナムに子会社法人Công ty TNHH Net Protections Vietnam(Net Protections Vietnam Co., Ltd.)を設立し、ベトナムにおける事業開始に向けて準備を進めています。
これらの海外展開先の経済情勢及び政治情勢の悪化、法律・規則、税制、外資規制等の差異及び変更、商慣習や文化の相違、自然災害や感染症の発生、為替変動等の可能性があり、これらの要因により事業の遂行及び推進が困難になる場合には、当社グループの経営戦略が変更となることに加え、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
なお、現状において台湾、ベトナム以外の具体的な展開予定国は決まっていません。
④ 郵送費、収納費等の原価上昇リスク
当社グループの提供するBNPL決済サービスでは、購入者に対する請求にあたって請求書の郵送を行ったり、購入者からの入金にあたって収納代行を利用したりするなど、債権の回収にあたって必要なサービスを利用しており、これらによって生じる原価費用があります。当社グループが購入者から債権を回収するにあたり必要とするサービスにつき、当社グループでは、当該サービスを提供する事業者と交渉を行う等原価上昇の抑制に努めていますが、当該サービス提供料が上昇する場合には、当社グループの事業において生じる原価費用が上昇し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
なお、昨今の人手不足等を背景として、コンビニエンスストア業界が収納代行サービスに係る手数料の値上げを予定しており、当社グループの事業において生じる原価が上昇する見込みです。これに対応するため、2022年9月より「NP後払い」「NP掛け払い」サービスにおける価格改定を予定しています。この結果、当社の収益性への影響は限定的と見込んでいますが、当該価格改定によって新規加盟店獲得もしくは当社取扱高への影響が生じる場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 新規事業に係るリスク
当社グループにおける事業は主にBNPL決済サービスに焦点を当ててきましたが、これまでの各決済サービスにおける取引データの蓄積は、必ずしもBNPL決済サービスや一般的な決済サービスとは関係のない、新しいサービスを開発する機会につながり得ると考えています。現時点で追加のサービスを導入する予定はありませんが、新規のサービスは、当社グループの従来の専門分野とは異なる可能性があり、また、BNPL決済サービス市場における当社の知識や経験が、これらの新規サービスとは特に関連しない可能性があります。従って、当社グループはこれらの新規サービスが直面する可能性のある課題を予測することができない可能性があり、また、そのような課題に効率的に対処するための十分な能力を有していない可能性があります。
(3)情報システム及び情報管理に係るリスク
① システムトラブル
当社グループのBNPL決済サービスは、SaaS(Software as a Service)形式で提供しています。また、当社グループ内の与信判断システムは過去の蓄積データ等との照合において大部分がシステム化されています。当社グループでは、外部のデータセンター及びクラウドインフラにサーバーを配置し複数のサーバーを使用することによる分散化を図り、定期的にサーバーデータのバックアップを取得すると共に、現状のシステムの稼働状況について適時確認し、システムの冗長化により、不備等が発生しないよう万全の注意を払っています。障害が発生した場合に備え、社内マニュアルを整備の上、リアルタイムのシステムの稼働状況及びサーバーのログチェックを確認する体制を構築しています。しかしながら、自然災害又は事故・外部からの不正な手段によるコンピュータへの侵入・コンピュータウイルス・サイバー攻撃等により、通信ネットワークの切断やアプリケーションの動作不良、クラウドサーバーの利用停止など、今後何らかのシステムトラブルが発生する場合には、当社グループのレピュテーションが悪化すること(注1)に加え、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(注1)企業に対する批判的な評価や評判が広まることで、ブランド価値や企業の信用が低下し、損失を被ることをいいます。
② 情報漏洩リスク
当社グループでは、過去の取引情報や請求先情報等、様々な個人情報並びに企業情報を保有しています。当該情報については、外部からのアクセスを隔離すると共に社内アクセスについても重要情報には対象者を限定した上でアクセス制限を付す等適切なウォールを敷く等の対応により漏洩を防止しています。当社グループでは、プライバシーマークやPCI DSS(注2)といったセキュリティ基準に準拠しながらサービス提供・組織運営を行うと共に、システム部署において情報セキュリティにおける国際標準規格であるISO27001(ISMS認証)の認定も受けています。更に、情報セキュリティに係る社内規程を整備し、役職員等に対して定期的に研修を実施することで情報漏洩と不正使用を未然に防止するよう努めています。しかしながら、当社グループ及びその委託先における人為的なミスや内外からの何らかの不正な方法でこれらの顧客情報が外部に流出する場合、当社グループのレピュテーションが悪化することに加え、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(注2)PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は国際的なクレジット産業向けのデータセキュリティ基準です。
③ システム開発と陳腐化リスク
前述の通り、当社グループの決済サービスはSaaS形式での提供となっており、特にECにおいては、ユーザーインターフェースとなるカート事業者とのシステム連携が円滑になされることが重要な要素となります。当社グループではカート事業者各社のシステム改修や新サービス等によってこの連携が損なわれることのないよう、継続的に必要なシステム開発・改修を行っています。しかしながら、今後全く新しいカート事業者が導入され、当該システムに対応できない場合等技術革新に対応できない場合においては、当社グループのこれまでのシステム開発が陳腐化すると共に、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに係るリスク
① 貸倒引当金の計上方法
当社グループでは、支払期日までに支払がなされない未収入金に対して、所定の期間にわたり所定の督促業務を実施した後に、回収不能であった未収入金について貸倒損失又は債権売却損を計上しています。貸倒損失又は債権売却損の計上前の未収入金の残高に対して過去の回収実績を勘案した貸倒引当率を乗じることで貸倒引当金を計上しています。具体的には、貸倒引当率は過去における月別での経過年月別未収入金に対する平均貸倒実績率を計算することで算出し、これを期末の経過月別の未収入金残高に乗ずることで貸倒引当金を算定しています。
当社グループでは、これまでの利用実績データを用いた詐欺等の貸倒懸念先の排除や、貸倒実績のある顧客の利用禁止、支払遅延先への外部業者も活用した回収促進によって、貸倒の発生の低減に努めています。しかしながら会計処理としては、期末時点での直近の貸倒実績を踏まえた引当金を計上するため、新規サービス・顧客の増加により一時的に貸倒実績が増加する場合等において、結果的に過年度の実績や当社の想定以上に貸倒引当金額を計上する可能性があります。そのような場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
② のれんの減損リスク
当社グループは、のれんや無形資産を含む資産を連結財政状態計算書に計上していますが、急激な景況の悪化や事業環境、競合状況の変化、法規制の変更、当社の事業戦略の変更等により、当社グループの経営計画が悪化した場合に、減損を認識することにより経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループののれんは、2016年7月に株式会社AP53(現株式会社ネットプロテクションズ)が実施した株式会社ネットプロテクションズの株式取得により発生しています。
当社グループにおいては、のれんの減損に係るリスクを低減するため、事業の収益力強化に努めており、与信システムの深化等継続的なサービスの品質の向上、営業体制及びアライアンスの強化を通じ、取扱高及び営業収益の拡大に取り組んでまいります。
③ 借入金、金利の変動及び財務制限条項
当社グループは、金融機関を貸付人とする借入契約を締結し借入を行っています。当該借入金の支払利息の大部分は変動金利となっているため、市場金利が上昇する場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループが締結している借入契約の中には、財務制限条項が付されているものがあります。かかる財務制限条項については、純資産維持等の具体的な数値基準が設けられており、これに抵触する場合、貸付人の請求があれば当該契約上の期限の利益を失うため、直ちに債務の弁済をするための資金の確保が必要となる可能性があります。
④ 配当について
当社グループは、株主に対する利益還元と同時に、財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題として位置づけています。現時点では、当社グループは成長力を維持するために、内部留保の充実を図り、事業拡大と事業の効率化のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えています。足許では、当面の間は内部留保の充実を図る方針です。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定です。
(5)その他
① 株主の状況
当社グループは、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドから、純投資を目的とした出資を受けており、当連結会計年度末現在、投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズⅤ号、AP Cayman Partners Ⅲ-Ⅰ, L.P.、AP Cayman Partners Ⅲ, L.P.、Japan Fund Ⅴ,L.P.、アドバンテッジパートナーズ投資組合67号が合計で当社株式を22,157,000株(発行済株式総数対比22.88%)を保有しています。また、当社社外取締役かつ監査等委員である市川雄介は、アドバンテッジパートナーズより派遣されています。アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドは当社株式の上場時において、所有する当社株式の大半を売却しましたが、上場後においても一定の当社株式を保有しています。当社ではアドバンテッジパートナーズより、当該株式の将来的な処分時期や方法については未定であるものの、市場価格への影響を極力抑えた形で対応する旨聴取していますが、今後の保有・処分方針によっては、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの経営その他の事項に関するアドバンテッジパートナーズの利益は、ほかの株主の利益とは異なる可能性があります。
② 当社グループ組織特性に合致した従業員の採用・成長が果たせないリスク
当社グループのBNPL決済サービスの開発や推進のためには、特定の専門知識を有する熟練した従業員を雇用し、雇用を維持する必要があり、また、当社グループの経営は経験豊富な経営陣に支えられています。これらの人材が確保できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループでは、従業員一人一人が個人の特性や希望に合わせた自己実現を、仕事を通じて果たしていくことこそが、各人の業務へのモチベーション、ひいては当社グループとしての経営成績の最大化を図る上で最適であると判断しており、「ティール組織」を採用しています。本組織では、従業員それぞれが将来の経営幹部候補として、リーダーシップと責任を持って自発的に業務を遂行している一方で、必要に応じて組織の枠を超えた協力体制を取ることも可能となっており、「自立・分散・協調を実現」する組織運営が可能と考えています。
しかしながら、当該組織運営の継続的な遂行のためには、現在の社風に合致した人材を厳選して採用し、教育していくことが不可欠です。こうした背景から、業容の拡大に伴い必要な人材を十分確保できないリスクがあり、その場合は当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 企業買収及び事業提携リスク
当社グループは、事業の拡大・成長に向けた手段のひとつとして、企業買収や事業提携を実施することがありますが、企業買収及び事業提携の適切な機会を見出せない場合や対象先との間で企業買収等に係る条件に合意できない場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、企業買収及び事業提携においては、対象先の経営状況、事業内容、財務内容、法令遵守や契約関係等について詳細な事前調査を行い、リスクを吟味した上で決定してまいりますが、事前調査にて検出されなかった問題が生じた場合や買収後の統合作業において当初見積もっていた以上の経営資源の集中や期間を要する必要性が生じた場合、買収時点では予期していなかった事業環境の変化や買収時ののれん等の減損処理を行う必要が生じた場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 内部統制に係るリスク
当社グループは、財務報告の適正性と信頼性を確保するための内部統制システムを構築していますが、様々な要因により内部統制システムが機能しなくなる可能性があります。このような事象に適切に対処できない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 中期経営計画
当社グループは2021年6月に中期経営計画を策定しており、BNPL決済サービス総合プラットフォーマーとして個人及び企業から取得・蓄積してきたユニークなデータを有機的に活用することで、市場のBNPL決済ニーズを満たすことで更なる成長を目指し、その結果取得・蓄積する膨大な決済関連データを有機的に活用することで金融サービス、販売促進、広告等の決済領域に近接するバリューチェーン上の事業者との更なる連携を推進し、インフラとしての地位強化・事業領域の拡大を目指すことを掲げています。
しかしながら、中期経営計画を策定するための各種の前提(EC市場の成長予測、既存加盟店の平均成長率、郵送費・収納費等の原価等)が変化した際に、当社グループがかかる変化に対応した成長戦略又は事業運営を立案又は実行することができない場合には、中期経営計画を達成できない可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の業績は以下の通りです。
|
|
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
増減率 |
|
|
百万円 |
百万円 |
% |
|
営業収益 |
18,665 |
19,330 |
3.6 |
|
営業利益又は損失(△) |
897 |
△404 |
- |
|
税引前利益又は損失(△) |
630 |
△527 |
- |
|
親会社の所有者に帰属する当期利益又は損失(△) |
235 |
△443 |
- |
当社グループは決済ソリューション事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしていませんが、可能な範囲で「BtoC取引向けサービス(NP後払い、atone、AFTEE等。以下「BtoCサービス」という。)」「BtoB取引向けサービス(NP掛け払い。以下「BtoBサービス」という。)」の区分で経営指標を開示しています。経営指標は以下の通りです。
|
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
増減率 |
|
|
百万円 |
百万円 |
% |
|
GMV(non-GAAP) |
472,589 |
499,035 |
5.6 |
|
BtoCサービス |
374,606 |
362,070 |
△3.3 |
|
BtoBサービス |
97,982 |
136,964 |
39.8 |
|
営業収益 |
18,665 |
19,330 |
3.6 |
|
BtoCサービス |
16,343 |
16,400 |
0.4 |
|
BtoBサービス |
2,322 |
2,929 |
26.1 |
|
-その他営業収益 |
441 |
489 |
10.9 |
|
売上収益 |
18,224 |
18,840 |
3.4 |
|
-請求関連費用 (non-GAAP) |
7,429 |
7,888 |
6.2 |
|
-貸倒関連費用 (non-GAAP) |
2,952 |
3,132 |
6.1 |
|
-その他決済に係る 費用(non-GAAP) |
373 |
386 |
3.7 |
|
売上総利益(non-GAAP) |
7,469 |
7,433 |
△0.5 |
|
BtoCサービス |
6,049 |
5,710 |
△5.6 |
|
BtoBサービス |
1,420 |
1,722 |
21.3 |
|
-販売管理費及び その他営業費用 (non-GAAP) |
7,013 |
8,327 |
18.7 |
|
営業利益又は損失(△) |
897 |
△404 |
- |
|
+減価償却費・償却費 |
1,315 |
1,383 |
5.2 |
|
+株式報酬費用 |
8 |
10 |
25.6 |
|
+固定資産除却損 |
25 |
57 |
120.3 |
|
+減損損失 |
- |
- |
- |
|
-減損損失戻入益 |
- |
- |
- |
|
EBITDA(non-GAAP) |
2,246 |
1,045 |
△53.5 |
|
+上場準備費用 |
272 |
- |
△100.0 |
|
+マーケティング 費用(non-GAAP) |
481 |
813 |
69.2 |
|
調整後EBITDA (non-GAAP) |
3,000 |
1,859 |
△38.0 |
(注)当社は投資家にとって当社グループの業績を評価するために有効であると考える指標として、当社が適用する会計基準である国際会計基準(以下「IFRS」という。)において規定されていないnon-GAAP指標を追加的に開示しています。
なお、2024年3月期より、調整後EBITDAの開示を終了します。当社は上場に伴い、マーケティング投資を加速しています。2022年3月期以前と2023年3月期以降を比較する際、マーケティング投資の加速によって収益性の前期比較がしづらいと考えたため、この影響を除いた状態での比較を可能にすることを目的として、調整後EBITDAを開示していました。
しかしながら、2024年3月期以降はマーケティング投資を加速した後の2023年3月期との比較となり、前年度比でマーケティング費用を控除する意味合いがなくなったことから、調整後EBITDAの開示を終了することとしました。
|
non-GAAP指標 |
指標の内容 |
|
GMV |
当社グループ決済サービスの流通取引総額 |
|
請求関連費用 |
回収手数料+請求書発行手数料。主に請求1件当たりに発生する費用 |
|
貸倒関連費用 |
貸倒引当金繰入+貸倒損失+債権売却損。主に請求金額に対して割合で発生する費用 |
|
その他決済に係る費用 |
与信費用、NPポイント費用等、その他決済の提供に必要な費用 |
|
売上総利益 |
売上収益-(請求関連費用+貸倒関連費用+その他の決済に係る費用) |
|
販売管理費 及びその他営業費用 |
営業費用-(請求関連費用+貸倒関連費用+その他の決済に係る費用) |
|
EBITDA |
営業利益+(減価償却費・償却費+株式報酬費用+固定資産除却損+減損損失-減損損失戻入益) |
|
マーケティング費用 |
販売促進費(代理店手数料を除く)+広告宣伝費 |
|
調整後EBITDA |
EBITDA+(上場準備費用+マーケティング費用) |
当社グループの加盟店数は数万社にわたるため、特定加盟店への依存度が低い一方で、マクロ環境の変化を通じたEC・決済市場への影響を受けやすい事業構造となっています。
(GMVについて)
当連結会計年度において、前期比5.6%増の499,035百万円(BtoCサービスは同3.3%減の362,070百万円、BtoBサービスは同39.8%増の136,964百万円)となりました。要因は以下の通りです。
BtoCサービスについて
・新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、消費が実店舗へ移り、EC全体の成長が軟調となっていました。
・2022年11月に大手加盟店1社の退店が生じたことで第3四半期以降のGMVが減少しました。(採算を取ることが困難な店舗であったため、利益への影響はほぼありません)
・2021年8月に行われた薬機法の一部改正について、美容・健康業界の加盟店のGMVは当連結会計年度で影響を受けていました。一方で、薬機法影響は改善傾向が見られており、新規店のGMVも増加していることから、当第4四半期においては当第3四半期までと比較して、昨対比が改善しました。
・営業体制の強化等を実施し、atone/AFTEE/NP後払いair等の新規BtoCサービスのGMV伸長に注力していたため、新規BtoCサービスのGMVは堅調な伸びを見せました。
BtoBサービスについて
・新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、飲食関連業界を顧客とする加盟店を中心に、その他多くの業界の加盟店も含め、全体としてGMVが伸長し続けました。
(営業収益について)
当連結会計年度において、営業収益は前期比3.6%増の19,330百万円(BtoCサービスは同0.4%増の16,400百万円、BtoBサービスは同26.1%増の2,929百万円)となりました。要因は以下の通りです。
・BtoCサービスにおいて、コンビニエンスストア収納代行費用の値上がりに対応し、2022年9月より、加盟店への「請求書発行・郵便料金」の単価を見直したことにより、当連結会計年度においては営業収益が昨対比で増加しました。
・BtoBサービスにおいて、GMVが伸長したため、営業収益が増加しました。手数料率が相対的に低い大手加盟店の、当社のGMVに占める割合が上昇したことによって、平均営業収益率は低下しました。
(売上総利益について)
当連結会計年度において、売上総利益は前期比0.5%減の7,433百万円(BtoCサービスは同5.6%減の5,710百万円、BtoBサービスは同21.3%増の1,722百万円)となりました。要因は以下の通りです。
・BtoCサービスと比較してGMVに対する売上総利益率が相対的に低いBtoBサービスが大きく成長しているため、全体の売上総利益率は低下しました。
・当連結会計年度においては、BtoCサービスのGMV減少により、売上総利益は前期比で同水準となりました。
(営業利益、調整後EBITDAについて)
当連結会計年度において、営業利益は△404百万円(前期比1,302百万円減)、調整後EBITDAは1,859百万円(前期比38.0%減)となりました。要因は以下の通りです。
・マーケティング施策に注力し、BtoBサービスでテレビCMを含めた広告出稿等の施策強化に伴い、マーケティング費用が前期比で332百万円増加しました。
・今後のGMV拡大を目的として予め計画した範囲で営業体制とシステム開発投資の強化を行ったため、人件費・業務委託費が758百万円増加しました。
なお、当社グループは決済ソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしていません。また、本事業報告において「当社グループ」とは、会社法施行規則第120条第2項に用いられる「企業集団」を意味するものとします。
② 財政状態の状況
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|
前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
増減 |
増減率 |
|
|
百万円 |
百万円 |
百万円 |
% |
|
資産合計 |
53,037 |
55,404 |
2,366 |
4.5 |
|
流動資産合計 |
34,631 |
36,228 |
1,597 |
4.6 |
|
非流動資産合計 |
18,405 |
19,175 |
769 |
4.2 |
|
負債合計 |
34,394 |
36,936 |
2,541 |
7.4 |
|
流動負債合計 |
29,039 |
31,801 |
2,761 |
9.5 |
|
非流動負債合計 |
5,354 |
5,135 |
△219 |
△4.1 |
|
資本合計 |
18,642 |
18,467 |
△174 |
△0.9 |
当連結会計年度末における資産合計は、55,404百万円(前年同期比2,366百万円増加)となりました。流動資産は36,228百万円(同1,597百万円増加)となりました。これは主に、当連結会計年度末の金曜日に加盟店向け債務の支払いが行われたことにより、現金及び現金同等物が1,554百万円減少した一方で、取扱高の増加等に伴い営業債権及びその他の債権が2,521百万円増加したことなどによるものです。
非流動資産は19,175百万円(同769百万円増加)となりました。これは主に、有価証券の取得により、その他の金融資産が264百万円増加したこと、システム開発への投資により、その他の無形資産が564百万円増加したことによるものです。
当連結会計年度末における負債合計は、36,936百万円(前年同期比2,541百万円増加)となりました。流動負債は31,801百万円(同2,761百万円増加)となりました。これは主に、コミットメントラインの借入により短期借入金が3,000百万円増加したことによるものです。非流動負債は5,135百万円(同219百万円減少)となりました。これは主に、リース負債が244百万円減少したことなどによるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
|
|
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
増減 |
|
|
百万円 |
百万円 |
百万円 |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
951 |
△2,629 |
△3,581 |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
△767 |
△1,765 |
△998 |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
3,625 |
2,841 |
△784 |
|
現金及び現金同等物に係る換算差額 |
5 |
△0 |
△5 |
|
現金及び現金同等物の増減額 (△は減少) |
3,814 |
△1,554 |
△5,369 |
|
現金及び現金同等物の期首残高 |
8,304 |
12,119 |
3,814 |
|
現金及び現金同等物の当期末残高 |
12,119 |
10,564 |
△1,554 |
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,554百万円減少の10,564百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は2,629百万円(前年同期は951百万円の獲得)となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務の増加額272百万円(前年同期は2,971百万円の獲得)が前年同期比で低水準に留まった一方で、資金の減少要因として税引前当期純利益が527百万円の減少(前年同期は630百万円の獲得)となったことに加え、法人所得税の支払額1,314百万円(前年同期は890百万円の使用)について前年同期比で増加したためです。
なお、営業債務及びその他の債務は主に加盟店向けの債務です。当社グループが提供する決済サービスの加盟店向け債務の支払は主に金曜日に行われるため、期末日の曜日によって期末残高が大きく変動します。当連結会計年度末は金曜日、前連結会計年度末は木曜日であったため、前年同期比に大きな変動が生じました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,765百万円(前年同期は767百万円の使用)となりました。これは主に、無形資産の取得による支出1,357百万円(前年同期は799百万円の使用)等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は2,841百万円(前年同期は3,625百万円の獲得)となりました。主な増加要因としては、短期借入金3,000百万円(前年同期は獲得・使用共になし)によるものです。主な減少要因としては、リース負債の返済による支出383百万円(前年同期は379百万円の使用)によるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しています。
b.受注実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しています。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は以下の通りです。なお、当社グループは決済ソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしていません。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
|
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
|
決済ソリューション事業 |
18,840 |
103.38 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループは第1期連結会計年度(2018年7月2日から2019年3月31日)より従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断していますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、実際の結果はこれらと異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表 注記3.重要な会計方針及び注記4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載していますが、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、以下の会計方針は連結財務諸表における重要な見積りの判断に影響を及ぼすものと考えます。
(貸倒引当金)
当社グループは、主に将来の債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等を勘案して必要額を、貸倒懸念債権等の特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上していますが、ユーザーの支払が遅延、その支払能力が低下した等の場合には追加の引当金が必要となる可能性があります。
(のれんの減損)
当社グループは、のれんの減損の判断をする際に、のれんが配分された資金生成単位について、回収可能価額の見積りが必要となります。使用価値の見積りにあたり、資金生成単位により生じることが予想される将来キャッシュ・フロー及びその現在価値を算定するための割引率を見積っています。仮に、資金生成単位により生じると予想したキャッシュ・フローが減少した場合又は現在価値を算定するための割引率が上昇した場合には減損損失が発生又は増加する可能性があります。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(財政状態)
第5期連結会計年度における財政状態とそれらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しています。
(経営成績)
第5期連結会計年度における経営成績とそれらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しています。
(キャッシュ・フロー)
第5期連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
(資本の財源及び資金の流動性)
a.資金需要
当社グループにおける主な資金需要は、決済関連事業の拡大に伴い増加する運転資金やシステム開発費等によるものです。
b.財務政策
主に、手元資金に加えて、運転資金については金融機関からの借入により必要な資金を調達しています。資金調達については事業計画に基づく資金需要・金利動向等の調達環境を考慮の上、調達の規模・手段について資金計画を作成し、状況を適宜判断し実施しています。
(経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等)
当社グループでは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、年間取扱高及び購入者による未払い率を掲げています。それぞれについて以下の通り記載します。
a.年間取扱高
第5期連結会計年度末におけるBtoC取引向けサービスの年間取扱高は362,070百万円(前期比3.3%減)、BtoB取引向けサービスの年間取扱高は136,964百万円(前期比39.8%増)となりました。
BtoCサービスについては、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、消費が実店舗へ移り、EC全体の成長が軟調となっていました。2021年8月に行われた薬機法の一部改正について、美容・健康業界の加盟店のGMVは当連結会計年度で影響を受けていました。一方で、薬機法影響は改善傾向が見られており、新規店のGMVも増加しています。営業体制の強化等を実施し、atone/AFTEE/NP後払いair等の新規BtoCサービスのGMV伸長に注力していたため、新規BtoCサービスのGMVは堅調な伸びを見せました。
BtoBサービスについては、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、飲食関連業界を顧客とする加盟店を中心に、その他多くの業界の加盟店も含め、全体としてGMVが伸長し続けました。
b.未払い率
係る未払い率(18か月を超えて未払いとなった取引額の割合(貸倒処理前のものを含む))はNP後払いサービスが0.59%(前期は0.52%)、NP掛け払いサービスが0.49%(前期は0.57%)となりました。今後は一層の与信・督促業務の改善を講じることにより、更なる低減を図ってまいります。
(株式会社三井住友銀行等との借入契約)
当社の連結子会社である株式会社ネットプロテクションズと、株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社りそな銀行は、2022年3月28日付で、株式会社三井住友銀行をアレンジャー兼エージェントとして、シンジケーション方式によるタームローン及びコミットメントラインに関する「シンジケートローン契約書」を締結しています。
① 契約の相手先
株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社りそな銀行
② 貸付極度額及び借入金額(2023年3月31日現在)
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タームローン |
コミットメントライン |
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組成金額 |
5,000百万円 |
7,000百万円(貸付極度額) |
③ 返済期限
(ア)タームローン元本弁済
2026年9月30日
(イ)コミットメントライン満期日
2026年9月30日
④ 当社の主な義務
(ア)純資産維持
各決算期末における当社グループの連結ベースでの資本の部の合計金額を、2022年3月期末日における当社グループの連結ベースでの資本合計の金額の75%以上に維持すること
(イ)調整後EBITDA維持
各決算期末における当社グループの連結ベースでの調整後EBITDAを2回連続で負の値にしないこと
該当事項はありません。